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いかさま到着

 いかさま野郎がやって来たのではなくて、函館から烏賊様がやって来たのです。艶々とした生のイカが五杯と生干しにしたのが三枚。それにしても日本の宅配便は凄いですね。今朝函館で出したものが夜には氷も溶けないまま横浜に着くんですから。

 さて、生のイカはさっそく腸(わた)を抜いて開いて一杯ずつビニールの袋に入れて冷凍。勿論ゲソも。明日食べる生と生干し各一はチルドルームへ。明日は焼いてチョロリと生姜醤油を垂らして食べるとして、残りはどうしようか。イカは和洋中なんでもいけますからね。楽しみ楽しみ。
 

 この2、3年で随分たくさんの草花の名前を覚えたけれど、こういう鉢に植えられた花の名前がさっぱりわからないのです。
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会津ナンバー登場

 タダで図書館を作る方法タダで図書館を作る方法(続報)以来の「福島ネタ」である。

 来月10日から福島県内に3つ目の「ナンバー」が登場する。ナンバーとはクルマのナンバープレートのことで、クルマが登録される自動車検査登録事務所の所在する地域を示す名前がこれまでの「福島」「いわき」に続いて「会津」が登場することになったのだ。

 このナンバー、福島県内は元々「福島」だけであったものが、15、6年前だろうか「いわき」ナンバーが登場した。福島県は47都道府県の中で北海道、岩手県に次いで第3位と広い(13,782.54Km2、郷秋<Gauche>が住む神奈川県(43位)の5.7倍)。その広い県内を縦に3つの地域に分け呼ぶ(海側「浜通り」(はまどおり)県の中央部分の「中通り」(なかどおり)そして西側「会津地方」(あいづちほう)と呼ぶ。会津ナンバーの登場で3地域にそれぞれの地域を示すナンバーが揃ったことになる。

 福島県がかねてから国土交通省に要望していた会津ナンバーの新設が認められたわけだが、要望の際の趣旨(理由)がちょっとすごい。観光振興の観点からの、会津ナンバーを走る広告塔として会津の認知度アップを図りたいのは良くわかるし、実際の効果も期待できそうだ。地域振興の観点から「地域に誇りと愛着を持ち地域の心をひとつにする効果を期待」したいのは理解できるが、果たしてクルマのナンバーによってそれが果たせるかどうかは疑問だ。凄いのは「会津人としての自覚と責任を持つ」だ。

 今回は会津を含めて全国で18の新しいナンバーが登場するようだが、新ナンバー要望の理由に「○○人としての自覚と責任を持つ」を挙げた地域が他にあるだろうか。多分なかっただろうと、郷秋<Gauche>は思う。東北地方ではもうひとつ仙台ナンバーが登場することがきまったが、「仙台人としての自覚と責任を持つ」ことをその効果のひとつとして考えたことはないんじゃないかな。

 そういう意味では会津は特別かもしれないな。幕末から明治初年にかけての会津藩の悲劇は有名だが、廃藩置県の際には会津藩領は若松県として独立した県でもあった歴史もある(1876年(明治9年)には福島県に併合されてしまう)。会津藩の藩校であった日新館で教えられた「ならぬものはなりませぬ」は武家のみではなく領民に広く教え広められ、戊辰戦争から明治にかけて多くの有為な人材を輩出した会津藩の精神的礎ともなっている。その意味では福島県内でも特別な地域と言える。だからこその「会津人」なのだろう。浜通り人や中通り人なんて言葉はないものな。
 

 今日は、札幌で撮った数少ない写真の中からの1枚。大通公園で遊ぶ子どもたち。
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情けない酒飲み

 酒飲みが情けないのではなく、情けない酒飲みがいると言うことなのだろ。日産が、ドライバーが吐き出す息からアルコールが検知されるとエンジンが始動しない飲酒運転防止装置を搭載したクルマの開発を始めるという。

 例えば、運転者が自ら息を吹き込み、アルコール濃度が基準以上だとエンジンが始動しない、あるいは酔い酔いの状態だと正確に打ち込めないような桁数の多い暗証番号を設定するなどの方法が検討されているらしい。

 どちらも技術的には簡単なものだろうからすぐにでもそれらの機能が搭載されたクルマが登場することだろう。しかしだ、アルコール濃度を測定する方式の場合、息を吹き込んだのが間違いなくドライバーであることをどうやって確認するんだろう。飲んでいない人に吹き込んでもらう手もあるし、飲む前に膨らましておいた風船の空気を使う手だって考えられるぞ。

 桁数の多い暗証番号方式は、郷秋<Gauche>だったら飲んでいなくても覚えられないかも知れないぞ。その場合にはメモっておいて、ゆっくりキーインすればいいか。それでは始動できないくらいのインターバルが設定するのかも知れないが、それでは記憶と指先の運動能力が共に減退している高齢者ドライバーは素面のときにもクルマに乗れないことになるんじゃないか。

 基幹技術的は単純でも、運用上の誤りを発生させないようにすることがきっとすごく難しいんだろうな。モラルの問題であるはずなのに、飲酒運転の防止を機械に頼らなければならないとは、まったくなさけない話だ。もっとも、メーカーがいくら本気で開発しても、走行中は受信できないはずのTV放送を受信できるようにする装置が販売されているのと同様に、飲酒運転防止装置をカットする装置がきっと販売されるんだろうな。なんともはや。

 郷秋<Gauche>も、遡れば飲んで運転したことがないとは言えないけれど、少なくとも2002年の道路交通法改正以降は「飲んだら運転しない」を徹底しているぞ。結局は自分のためなのに、飲酒運転が原因の悲惨な事故が連日のように報道されているにもかかわらず、この手の違反・事故が根絶できないのはなんとも情けないことだ。

今日の1枚は、葉鶏頭(はげいとう)。花ではなく「葉」を楽しみます。
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小説は事実より凡庸なり

 昨日の記事のタイトル、「事実は小説より奇なり」は余りにも陳腐であったな。書いている時から気が付いていたからこそ「言い古され今どき流行らない、そんな言葉しか思い浮かばない」と書いてはみたものの、やはり陳腐だ。恥ずかしい。

 ふた昔ほど前までは、平凡な日常の中にあって才ある小説家が創造する世界は常に「奇」であり、稀に小説の世界よりも奇っ怪な事件があると「事実は小説より奇なり」、と言われるわけであった。

 ところがところが、最近ではすべての小説家の創造力が枯渇してしまったのではないかと思えるほどに奇っ怪な事実(事件)が次々に起こるものだから、小説世界の方が凡庸に思えてしまうわけだ。だから「事実は小説より奇なり」などという言葉が廃れてしまったわけだな。「小説は事実より凡庸なり」と言っては、世の小説家に失礼だろうか。

 
今日の1枚は、秋の「証拠」、色付いた柿。
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事実は小説より奇なり

 言い古され今どき流行りもしない、そんな言葉しか思い浮かばないモンツァのレースであった。もし、ミヒャエルが優勝できなかったとしたら、自分の後を継ぐ男が隣なりにいなかったら、あれ程までに淡々と、自らの身の処し方をまるで他の誰かのことでも話すように伝えることはできなかったことだろ。

 モンツァはまさにミヒャエルの引退表明のために仕組まれたレースであった。1000分の2秒差のライッコネンのポールポジションも、アロンソの10番手への降格も、3番手までのリカバリィも、そして久しく見ていなかったルノーエンジンのブローアップも。ライコネンやアロンソの更に次の世代となるクビサの表彰台も。

 ミヒャエルは、セナ、プロスト、マンセル、ピケといった80年代から90年代初頭にかけてのヒーローたちと共に走った最後の一人である。勿論ミヒャエルはその誰よりも大きな成功を収めたドライバーであり、おそらくは当分の間、いや、未来永劫破られないであろう金字塔を打ち立てた。そのミヒャエルの姿を来シーズンの開幕戦で見ることはできないのだ。

 ひとつの時代が終わった。しかしミヒャエル、安心するがいい。あなたの後を追う素晴らしいドライバーたちがいる。あなたが私たちに伝えてくれたのと同じ感動を、彼らが間違いなく与えてくれることだろう。二度とないであろう8度栄冠に輝いたドライバー、ミヒャエル・シーマッハよ、あと3つ、君の渾身のレースを見せてくれ。
 
今日の1枚は、頭を垂れる稲穂。刈り取りまであと幾日か。
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横浜が3位

 株式会社ブランド総合研究所(以下、BRIと略)が実施した「市の魅力度ランキング」で横浜市が函館市とタイの3位となった、らしい。

 「全国779市を調査対象に、市の認知度、魅力度、情報接触度、市のイメージ(親しみなど16項目)、情報経路別の接触度(旅番組など14項目)、観光経験&意欲、居住経験&意欲、産品の購入経験&意欲、観光イメージ(町並みがきれいなど16項目)など全103項目について徹底的に調査した」ものだというが、郷秋<Gauche>はこの手のアンケート調査の結果を余り信用しない。

 有効回答者数は24,536人であるが、実際の人口の縮図となるように再算出したとBRIは主張しているが、人数的には調整されているとしても果たして学歴、職業、所得のバランスは取れているのか。そもそもが、Internet上での調査であるから、Internetの非ユーザーの意見はまったく反映されていないことになる。

 しかも質問項目が103もある調査の回答者となると、Internetのヘビーユーザーだけの意見をまとめた結果でしかないとも考えられる。アンケートによる調査と言うのは日本国民すべての意見が反映されているとは限らないということを、私たちは知っている必要がある。数字が自ら嘘をつくことはないが、数字に嘘をつかせようとしている人がいるからである。そのことを踏まえたうえで、公開された概要を見ればそれはそれで面白い。

 「市の魅力度ランキング」第1位に輝いた札幌市は「訪れたい街」として評価された結果だろ。2位の神戸市も同様か。3位になった我が横浜市は「訪れたい街」と共に「住んでみたい街」が評価された結果であることは容易に想像できる。横浜市と共に3位を分けあった函館市は札幌市と同じ理由だろう。

 住みたい街第1位に輝く横浜市に住む郷秋<Gauche>としては、食べ物が美味しいこと、豊かな自然が比較的近くにあること、横浜と比較すれば住宅が廉価であること、気候が良いことなどを理由に札幌市の「市の魅力度ランキング」第1位は妥当であると納得できる。

 10位までには北海道から4市、沖縄から2市がランクイン、京都、神戸を合わせた8市は観光で「訪れたい」ポイントにより上位に来たものだろう。残る2市は横浜と、同じく神奈川県の鎌倉であるが、鎌倉の場合には遠隔地の方にとっては「訪れたい街」であり、首都圏に住む人にとっては「住んでみたい街」ということなのだろな。

 同じ神奈川県にあっても政令指定都市である川崎市は100番以内には登場せず、共に人口流失問題を抱える横須賀市が34位、小田原市が98位にランクされているのが面白い。結局この手の調査はたいした根拠もない人気ランキングでしかないと言うことなのだろう。税込み71,400円の「総合報告書」を見れば意味のある結果を発見できるのかも知れないけれど。

色づき始めた田んぼ。


 今日、恩田の森で撮影した写真をこちらに掲載しておりますので、ぜひご覧ください。
恩田Now 
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ライッコネン!

 ミヒャエルかアロンソかと言う大一番のモンツァのポールはなんとライッコネン。ただし2番手ミヒャエルとは1000分の1秒差。来年赤い跳ね馬にのシートに収まっているかもしれないライッコネンがモンツァでポールとはなんとも微妙な予選結果である。

今日の1枚は、小紫(こむらさき)。
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何が足りない?

 F1 2006年シーズンもいよいよ佳境をむかえた。長く続いたヨーロッパラウンドもいよいよ今回のモンツァで終了し、次戦からは中国、日本、ブラジルと遠方でのレースが続き閉幕となる。

 イタリアGP最大の興味は、レース結果よりも、F1史上最強のドライバー、ミヒャエル・シューマッハの去就である。勿論、ここでミヒャエルが優勝し、更に一歩アロンソを追い詰めルことになれば、残り3戦がますます面白くなることは間違いないのであるが、それ以上に引退か続投かが気になるファンは多いはずである。

 さて、SAF1。万を持して放ったSA06により、少なくともミッドランドよりも前、場合によってはトロロッソの前に来るのではないかと期待されたSAF1であるが、蓋を開けてみれば今回も低位置の最下位。もっともミッドランドに遅れることコンマ06、大分詰め寄ってきたことは確かだ。

 しかし、エンジンパワーがものを言う超高速サーキットでこの結果では、やはり「何か」が足りないとしか言いようのない。勿論明日の予選までには更にセッティングをにつめタイムを削り落としていくことだろうが、それはライバルチームも同じこと。わずかな光明はモンタニーが叩き出した10番手タイムか。明日の予選がいまから楽しみである。


今日の1枚は、ツルボ。
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団子突き

 今日の神奈川新聞「情報ストリート」のページ「催事」のコーナーに、「古民家でお月見を楽しもう!」というタイトルで茅ヶ崎に伝わるという「団子盗み」を再現、体験する催しが写真と共に紹介されていた。「団子盗み」の名称とその写真から判断すると、私が子供の時に経験した「団子突き」と同じもののようである。団子突きは十五夜の晩の子供たちの悪戯である。こんな遊びだ。

 十五夜の晩、家々ではお月様のために窓際に団子や果物を供える。このときに、お月様が供え物を取って食べられるようにと窓は開け放っておくのがしきたりである。そんな供え物を子供たちが狙うのである。2、3メートルほどの細い竹の先に五寸釘を針金でしっかり括りつける。その竹竿を持って供え物のある窓に忍び寄り、団子や果物を突き刺し頂戴するのである。

 大人たちは、子供たちが団子や果物を狙いに来るのを承知の上で窓を開け放ち、取りやすい場所に供えておくのである。そして気がつけば供えた団子や果物の幾つかがなくなっている。それを、まだ団子突きに加われない小さな子供たちに「見てごらん。お月様がお団子を食べてくださったよ」と教えるのだ。

 団子突きの親分は近所のガキ大将。大将は子分の年齢や力量に合わせて偵察や見張り、実際に団子を突く者を指名し、あるいはその戦利品を担ぐ者を決めるの。取ってよいのは供え物のうちの幾つかであり、決して全部を取ってはいけないことを教える。万が一にも咎められることがあれば、小さい子から順に逃がしてあげるのは大将の仕事であるのは勿論である。

そのようにして幾軒かの家を回り、全員で分配できるだけの団子や果物を得ると、近所の空き地などに集まり大将が戦利品を皆に分け与えるのだ。最初は均等に、そしてその歳や働きに応じて少しずつ加算するのは大将の大事な役割である。そして分け与えられた戦利品をもってめいめいの家に帰る。親たちはその団子や果物がくすねてきたものであることは百も承知であるが、この日ばかりは何も言わない。

 このようにしてガキ大将はリーダーとしての役割を、子分は子分としてそれぞれに与えられた役割を果たし、分に応じた碌を与えられることで社会の成り立ちを学んだのであった。

 幼少の者は年長者に従い、年長者は小さな者を守り教え、その働きに応じた代償を分け与える。古き良き時代のことと切り捨ててしまうには余りにも惜しい、子供の社会性を養う仕組みである。


 今日の1枚は、白山谷戸の稲穂。もうこんなに頭を垂れています。
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いかがですか

 郷秋<Gauche>がチェリストの長谷川陽子さんを応援しているのは有名な話ですが、実はもう一人応援している演奏家がいるのです。山崎小桃(やまざき・こもも)さんです。その山崎さんが来る11月4日(土)に東京文化会館でコンサートを開催します。

 山崎さんは東京芸術大学卒業後、イタリアで更に研鑽を積まれ、現在はオペラを中心に活躍するソプラノの素晴らしい歌い手です。当日はプッチーニ、モーツァルトのオペラのアリアのほかに、赤とんぼ、城ヶ島の雨などの日本歌曲も聴かせてくれます。

 詳細はこちらをご覧ください。私宛にご連絡いただければ、チケットも多少は割引ができるかも知れません。なお、当日は私も勿論ホールに行っておりますが、ステージ下手のそででインカムをつけていますので終演まではお目にかかることはできません。って、別に郷秋<Gauche>に会いたい人もいないか(^^)。


 今日の1枚は、菊芋(きくいも)。菊芋は北アメリカ原産の帰化植物で、日本には江戸時代末期に渡来していますが、第二次世界大戦中に食用として栽培されたものが野生化し現在に至っています。繁殖力が旺盛で道路脇の空き地などで群生しているのをよく見かけます。塊茎が食用となりますが、最近では加工されたものが健康食品としても出回っているようです。
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TRIO復活

 TRIO(トリオ)と聞いて懐かしがる方は、間違いなく「中年」ですね。なにせブランド名をKENWOODに変更してから四半世紀以上が経過しているのですから(社名をKENWOODに変えてからでも20年)。そう、TRIOとはKENWOODの旧ブランド名であると同時に会社名であったのです。

 そのKENWOODが創立60年を記念して、ホームオーディオとアマチュア無線の両部門でTRIOブランドを復活させたようです。郷秋<Gauche> はTX-88A+9R-59やTR-1000で育った世代ですから、正直懐かしいですね。

 TRIOを知っている身にしてみると懐かしくはあっても、なんだか古臭いブランドだなと思うのですが、TRIOを知らない方にしてみれば、KENWOODの高級ブランドとしてそれなりに新鮮なのでしょうか。

 TRIOの名前はその前身の春日無線の創業者、春日二郎と両腕となった二人の技術者の三人が育てた会社だから。わかりやすい名前です。創業当時はもっぱら高周波関係(わかり易く言えばラジオです)を扱っていました。郷秋<Gauche>が中学生の頃にはまだ5球スーパー用のコイルやIFT(中間周波トランス)、短波受信機(高1中2)の用のコイルパックなども販売していました。

 その後ホームオーディオに進出し、東証1部に上場。さらにカーオーディオ、ポータブルオーディオに進出しましたが、両分野とも競争が激しく苦戦。ポータブルオーディオからは比較的最近撤退していますね(一時期PHSも手がけかしたがこちらも撤退)。アマチュア無線では大手の一角を占めていましたが、携帯電話とInternetのダブルパンチ。相当厳しい時期があったようですが、Websiteを見る限りでは急速に立ち直ってきているようです。

 そんなKENWOODが久々に懐かしいTRIOブラントを復活させたのは、温故知新、自らの出自を確認し、新たな時代への希望を伝統のブランドに託したということなのでしょうか。
 

今日の1枚は、すみよしの森の小谷戸から見た空。まさに夏と秋の間の表情をしていますね。
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その意味を考える

 レジャー用のプールでは必ずしもそうではないようだが、スポーツ・競泳用のプールの場合には、水着の着用と共に水泳用帽子の着用も求められる。これらのプールでは水質維持のための循環式ろ過装置が設置されており、そのフィルターへの毛髪の付着を防ぐためである。つまり毛髪がプールの水に混入するのを防ぐために水泳帽を被らないといけないわけだ。

 で、先日面白いことが書いてあるのを見た。まぁ、ご老人なのだろと思うけれど、本人曰く。「わたしゃツルッパゲで髪の毛なんぞはただの一本も生えていない。なのに、監視員が水泳帽を被らないとプールに入っちゃいかんと言うのじゃよ」。

 何のために水泳帽を着用するのかと言えば、ろ過装置のフィルターに引っかかる厄介者を少しでも少なくしようと言うことだから(しつこい)、抜けるべき髪がなければその方の毛髪が水中に混入する可能性は当然ゼロの訳で、水泳帽を被る必要はまったくないわけだ。それでも規則だから監視員は被れと言う。一般論として水泳帽着用の規則が必要なことは良くわかる。しかしだ、その規則制定の理由を考えれば先のご老人の場合にはその規則を適用する必要のないことは明白だろう。もっとも、すべてのプールがそのくらい厳密に規則を運用していれば、不幸な事故も起こらないとは言えるな。

 どうして急にこんなことを思いだしたのかと言えば、昼休みに見ていた雑誌に面白い写真が掲載されていたからである。著作権の問題があるので掲載は出来ないけれど、こんな写真だ。

 中学生が地元特産の蛸(タコ)の燻製を作っている写真だ。地域の特性を生かした実践教育を進める稚内市立宗谷中学校の取り組みが数ページにわたって紹介されている(先進的で良い取り組みだと思うぞ)。で、燻製を作る最初の作業として足の皮をむく、天日で乾燥させることが紹介されている。この二つの作業を屋外で行っている写真が掲載されているのだが、写っている生徒は皆、耳まで覆う白い帽子とマスクを着用している。

 食品を扱うのだから衛生管理上当然だな。うっ、待てよ。屋外と言うことは、蝿が飛んで来てとまることもあるだろう、いくら稚内と言えども塵や埃が風に吹かれて飛んでくることもあるだろうし、野良猫がしゃぶりに来ないとも限らないぞ。加工食品製造の時にはこのような服装が必要なのだと教えたいのであろうことは良く理解した上で言うのだけれど、そんなこんなの屋外での食品加工作業に果たして帽子・マスクが必要なのかどうか・・・。

 昨日は言葉の意味を考えれば誤用を避けることができるだろうと書いた。今日は規則の話だ。その規則が何のためにあるのかを考えれば、規則通りの厳密な運用が必要なのか、柔軟な運用も可能であるのか、自ずと見えてくるはずだよな。


 今日の1枚は、愛らしい韮(にら)の花。誤解のないように書くならば、韮の愛らしい花、か。花は愛らしくても、あまり愛らしくない韮の匂いがちゃんとします。
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重語

 アヤシイ日本語が氾濫していると言われる昨今だけれど、郷秋<Gauche>がこの頃特に気になるのが、同じ意味の言葉を重ねる「重語」。私の身の回りで特に多いのが「訃報のお知らせ」だ。こうして書いてみればすぐにわかることなのだが、「訃報」には既にお知らせの意味が含まれている。その「訃報」の後にお知らせという言葉を付けるものだからおかしな日本語になってしまうわけだ。「忘年会開催のお知らせ」のノリでついつい「お知らせ」をつけてしまうんだろな。

 同じような間違いが「後で後悔する」だ。これもまた書いてみればすぐにわかることだけれど、後悔とは「後で悔いること」。これに「後で」を付けるのは、やはりおかしい。日本語の場合には書いてみれば気がつくことも多いけれど、カタカナ表記の場合には気がつきにくいかも知れないな。

 たとえば、調べてみると西武系らしい書店の「リブロブックス」。リブロはイタリア語の本(単数形)の意味だ。それに英語の本(複数形)をつけて本屋らしい名前にしたつもりなのだろうが、変だ。もっとも運営する会社名は「リブロ」のようなので、どうせイタリア語なんて誰も知らないだろうと高を括った確信犯と言うところだろうか。今はもう社名変更したようだけれど、アイワイバンク銀行やシティバンク銀行も同類だな。こちらについては銀行法の縛りの関係だと思うけれど。

 「ら抜き」や「さ入れ」言葉が変だとは随分言われているけれど、これは時代と共に変化してゆく言葉の常で、それは正しくないとか、正しいとか言うのはヘンじゃないかと、郷秋<Gauche>は思っている。昔からある言葉だけが常に正しいのだとすれば、その時代に語られる言葉は、数百年前の言葉と比べたら、常に「正しくない言葉」になってしまうからである。でも「重語」は明らかにヘンだ。だって、同じことを二度言う必要はないんだから。


 今日の1枚は、横浜で見つけた秋の空。横浜にだって、こんな空があるんです。
[ 撮影 : あかねの森 ]
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夏から秋へ

 今日は昨日と打って変わって暑い一日でしたが、それでも8月中の暑さとは違い、湿度の低いからりとした暑さ。だから日向では太陽が肌をじりじりと照りつけるけれど、木陰に入ると涼しい風が心地よい。

 今日は先月から掲載してきた福島の田園風景の最後の1枚を掲載します。いま見てみると、横浜の今日の空と同じ色ですね。ということは福島の方が2週間ほど早く秋が訪れるということになるのでしょうか。

今日の1枚は、福島の田園風景、最終回。

 今日、恩田の森で撮影した写真をこちらに掲載しておりますので、ぜひご覧ください。
恩田Now 
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インサイトが・・・

 ホンダインサイトが4月で製造中止になっていたことに昨日気がつきました。残念です。

 インサイトは995ccの水冷直列3気筒エンジンにモーターを組み合わせたハイブリッドカー。トヨタのプリウスから遅れること2年、1999年に登場したインサイトはなんと2ドア2人乗りのスポーツカーだったのです。

 リアフェンダーにスパッツをつけたその姿はまるで宇宙から飛んできたクルマのようでした。途中でわずかな改良が加えられましたが丸7年間、ほとんど同じ姿で販売されましたが、路上でその姿を見かけることはフェラーリよりも少なく、目の前をインサイトが走っている間に願い事をすれば必ず叶えられると言われたほどでした(すんません。たった今、郷秋<Gauche>が思いついた「嘘」です)。

 月に30台売れたとしても年間360台、7年で2,520台、おそらくは2,000~3,000台の間という当たりでしょうが、いずれにしても超希少車です。プリウスのようにモーターだけで走ることはありませんが、5速手動変速機仕様は1Lのガソリンで36Kmも走ると言う超低燃費車でした。

 トヨタが世界初のバイブリッド車を4ドアセダンの形にまとめて登場させたのに対してホンダは車重わずかに820Kg(5速手動変速機仕様)のツーシーターのクーペですからね。40年前にわずか500ccのDOHCエンジンを搭載したツーシーターのオープンスポーツで4輪に進出したホンダの面目躍如といったところでしょう。

 バイブリッドのツーシーター・クーペなんて、ホンダ以外には絶対に考え付かないでしょうね。そんなユニークで夢のあるクルマが新車じゃもう買えないなんてさびしいですね。待てよ、今度はオープンのツーシーターで再登場!だったりして!! ミドシップ・オープン・ツーシーターを作っちゃうような会社だから、可能性ゼロではないかも。


 今日の1枚は、ゼフィランサス。これまで恩田の森では玉簾と紹介していましたが、美しい花姿にしては余りにも気の毒な名前ですのでここではゼフィランサスと紹介しておきますね。「玉簾」の名前は、葉の様子を南京玉簾に見立ててのことでしょう。
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