米国側が更なる譲歩

 103日に、F-35で米国側が甘言と云う記事を書いた。これまで一部であても国産化を認めないとしていた米国側機体の組み立てや構成品の生産など一部国産化を認めている内容の提案書を防衛省に提出し、FXとしてF-35の採用を迫っているが、そんな米国側の甘言に惑わされず騙されず、欧州各国で既に実戦配備され、国産化が可能なユーロファイター・タイフーンを導入せよとの内容である。

 

一歩譲歩した米国側が、FX選定レースを更に有利に進めるために次の手を打ってきたのだ。それは、ロッキード・マーチンのクリストファー・クベシック社長兼最高執行責任者(COO)が、都内で時事通信の単独インタビューに応じ、日米両政府が合意すればステルス機の生産技術を日本側に提供すると云う、驚きの内容である。日米両政府が合意すればと云う条件付きではあるが、日本側が望めば米国側は間違いなく合意する。

 

一部部品の国産化と国内組み立てのみならず、機体形状や素材技術、量産化技術などが開示されれば、国産戦闘機開発のテンポが飛躍的に早まることは間違いない。防衛省や航空自衛隊(JASDF)幹部には相当魅力的な内容であることは間違いないが、何故米国側がそこまで譲歩しなければならないのかと云えば、それは量産開始が67年先であることからそれまでのつなぎ止め、と機体価格の更なる上昇である。

 

JASDFでの配備が大幅に遅れることは大いに問題である。FXは既に老朽化しているF-4の後継機であることから、一刻も早いリプレイスが望まれるのでる。云ってみれば、明日にでも納入して欲しい戦闘機がまだ完成もしていない、納入は8年後で、更に価格上昇ではまったく話にならん。

 

一方、ユーロファイター・タイフーンは即納可であると同時に速やかな国産化開始が可能なのである。ステルス性能はやや劣るとしても、総合的には優秀な戦闘機であるばかりか既に多くに運用実績がある。これまで経験のない欧州製であることを除けば、これはもうタイフーンが圧倒的に有利なのである。だからこそ米国側は次々と繰り出す甘言で日本を引き留めようとしているわけだ。

 

黙っていてもF-4の更なる老朽化が進むだけでなく、JASDF3.11津波被害でF-212機を失っている。こんな状態のままでこれから8年間、領土・領海・領空の防衛が可能なわけはないだろ。望まれるのは国産化と「Jバージョン」開発、多くの技術移転が可能なFX、つまりユーロファイター・タイフーンを一刻も早く導入することである。

 

 

例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、度々ご覧いただいているすみよしの森の「残り柿」。さすがに今季最後の登場となることでしょう。

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F1小三題

 先週末行われたアブダビGPで、タイヤトラブルで1周もできなかったセバスチャン・ベッテルは怒り心頭、レーシングスーツを脱ぎ捨てると、友人のクルーザーに乗り込み、ビール片手にハーバーサイドを走るマシンに毒づいていた。と云う事はなく、何とレース終了までピット・ウォールに止まり、チーム首脳がどのように戦略を建てて決断していくかを真剣に学んでいたのだそうだ。過去にはホントにクルーザーで飲んだくれていたり、ピットにも戻らずに自宅マンションに帰ってしまったドライバーがいたりしたけれど、ベッテルは実に優等生である。

 

昨日までの3日間、若手ドライバーによるテストが行われていたが、ジャン・エリック・ベルニュのようにトップドライバーに伍するタイムを叩きだす者もいたが、だからと云って、彼らが来年F1のレースドライバーになれるわけではない。F124のイスをめぐるイス取りレース(ゲーム)でもあるのだ。誰かが去らなければ、新しいいドライバーがF1にやって来ることはない。辞めてもらいたいドラーバーのリストと云う物があったとすると、きっと「ルとバ」が付く人が筆頭だろうし、「ミとシ」、「ヤとト」が付く人なんかがそれに続くんだろうな。

 

果たしてキミ・ライッコネンはF1に帰って来るのか。自身もウィリアムズとの交渉を認めているが、現時点ではまだその結論は出ていない。最大の問題は、マシンの戦闘力であるが、来期もマシンも今年のFW33程度のポテンシャルであるのだとすれば間違いなく止めた方が良い話ではあるが、来季のFW34はルノーエンジンを搭載、マクラーレンの元デザイナー、マイク・コフランが采配を振ることとなっているので悩ましい。ウィリアムズは幾度もタイトルを獲得している名門チームだし、記憶に新しい所では2009年のブラウンGPのようなこともなくはないからな。

 

 

例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、杜鵑(草)(ほととぎす)。8月下旬から11月末までと、花期が長い。鳥のホトトギス(不如帰)が先にあり、花にある斑点模様が不如帰の胸の文様に似ていることからの命名のようである。上の写真は今月9日に東慶寺で撮影したもの。

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ドイツ語で「第九」?

 今日の神奈川新聞、湘南のページに「ドイツ語で『第九』合唱 来月4日にコンサート 市民180人練習に熱 茅ヶ崎」と云う記事が載っていた。「ドイツ語で『第九』」ですか!って、そもそも『第九』(勿論、マーラーの9番ではなく、ベートーヴェンの交響曲第九番「合唱付き」のことだ)の終楽章の合唱の歌詞はドイツ語で書かれている。だからドイツ語で歌うのが当然である。なのに神奈川新聞の記事のタイトルは「ドイツ語で『第九』」ですよ。なんか変だと思いませか。更に云えば、記事には「ベートーベン」と書かれていた。さすが、由緒正しき神奈川新聞である。

 

 「第九」はドイツ語。「ハレルヤ」は英語、ミサ曲はラテン語で歌われる。ドイツ語、英語の歌詞、ラテン語の歌詞(正しくは「ミサ典礼文」)の言葉に音がつけられているのだ。それぞれの言葉の発音、イントネーションに相応しい音がつけられている。その言葉を日本語に翻訳して日本語で歌おうとすると、歌詞と音とに乖離が生じる。どんなに上手に翻訳歌詞をつけても、すべての音に相応しい歌詞を載せることはできない。

 

 だから、ドイツ語で書かれた曲はドイツ語で、英語で書かれた曲は英語で、ラテン語で書かれた曲はラテン語で歌わなければならない。そうでなければ作曲者の意図を正しく表現することは出来ない。中学校などでは、ときとして第九やハレルヤを日本語で歌うことがあるようだが、郷秋<Gauche>はまったく感心しない。英語やドイツ語が読めなければ、片仮名で読みを振ってでも英語あるいはドイツ語で歌うのが良い。テキストの中には片仮名と平仮名を駆使して、よりドイツ語に近い発音が出来るように工夫されているものもあるから是非とも探して欲しい。

 

 ただし、その歌詞の意味も解らず歌うのは論外である。使っているテキスト(楽譜)に日本語の訳を書き込むことも大切なことである。自分が今歌っているこの英語、ドイツ語、ラテン語はなんと云う意味なのか判らなければ、音に言葉がのっても、音と言葉に気持ちがのらなければ意味がない。ドイツ語やラテン語などの話者が近くにいなければ、録音などで聞いて正しい発音を覚えること。更に楽譜に書かれた英独羅の歌詞の下に日本語訳を書き込むこと。

 

 難しいこと、困難なことに挑戦してこそ意味がある。特に中学生など若い人にこそ、苦労してでも本来の言葉で歌って、本来の音楽の深みを感じとって欲しいと郷秋<Gauche>は思うぞ。

 

 

 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、なるせの森の畑で元気に育ちつつある冬の野菜たち。見るからに美味そうだ!

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D300よりCOOLPIX S52の方が高い

高いか低いかではなく、高いか安いかの話しであるが、実は、D300よりCOOLPIX S52の方が高いのである。それもかなり。

 

COOLPIX S52は名前からわかる通り、今から3年半前の20084月に発売になったニコンのコンパクトタイプのデジタルカメラで、900万画素にVR3倍ズームレンズが付いている。発売当初の価格は35,000円程度だったと思うが、郷秋<Gauche>は2009年の4月頃に、キタムラで中古を、定額給付金(今や、何だそれ?の世界だ)で買った。お釣りをもらったから、多分11,200円だったと思う。郷秋<Gauche>は定額給付金を貯蓄に回さず、当時の景気浮揚に僅かながらも協力したのであった。

 

さて、一方のD300は、現行(つい先頃出荷終了のアナウンスがなされたが)のAPS-CフラッグシップであるD300Sの前モデルで、20071123日に発売になっている。郷秋<Gauche>は発売日の前日に(予約していた店から、ニコンが発売日だとアナウンスしていた前日から引き渡し「可」との連絡が来ていた)236,270円で入手したのだが、それ以来丸4年間(D800、早く出ろよ!って感じだ)、メインのカメラとして愛用している。

 

さて、11,200円のS52236,270円のD300なのに、何故S52の方が高いのか。それは2台のカメラで撮った写真の枚数(コマ数)の違いによるのである。S52を入手しからの3年半で撮った写真は569枚(コマ)である。これはファイル番号が連番になっているのですぐにわかる。11,200円で569コマだから、1コマ当たり19.7円だが、もし新品を買っていたとしたら1コマ当たり61.5円となる。

 

対するD300は、4年間で53,822枚(コマ)だから、1コマ当たり4.4円。だから、D300で撮る1コマの価格は、中古のS52と比べても1/4.5、新品のS52と比べるとなんと1/14と云う超低価格である云う事になるのである。道具は何でもそうだが、使って「なんぼ」。100万円の軽で5万キロ走るとの、1000万円のメルセデスで50万キロ走るのは、1キロ当たりの価格は同じだ。だったら1000万円のメルセデスの方がいい郷秋<Gauche>だぞ。って、買えないけど(^^;

 

1:郷秋<Gauche>のD300は一回の撮影が終わる(データをPCに転送する)たびにファイル番号をリセットするように設定してある。なのに何故、撮影枚数(正確にはレリーズ回数)が判るのかと云えば、勿論、数えている訳では無く、JpegAnalyzerと云うソフトを使って調べるのです。詳しくはこちらをご覧くださいませませ。

2:郷秋<Gauche>がメルセデスを欲しいとか、好きだと云う事ではない。単に高価格車の代名詞としてのメルセデスである。フェラーリでも良かったのだが、1,000万円なんて安いフェラーリはないから、メルセデス。

と云う訳で今日の一枚は、郷秋<Gauche>のD300が確かに53,822回シャッターをレリーズしていると云う証拠写真(と云うか、PC画面のコピー)。画像をクリックして大きな画像をご覧ください。真ん中より2行ほど下に、「総レリーズ回数 53,822回」と表示されているのがお判りいただけますでしょうか。

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光学ファインダー(OVF)か電子ファインダー(EVF)か

つも拝見している「えがみさん」のblogエンジニアの嗜みに、ニコンが電子ファインダー(EVF)と光学ファインダー(OVF)の自動切り替えに関する特許を出願との記事が掲載されていた(see here。ニコンとキヤノン、DSLRの両巨頭以外のメーカーがEVF開発に熱心なのは知っていたが、「ニコンよ、おまえもか!」と云う感じであるなぁ。しかし、時代は確実にEVFに向かいつつあるわけで、ニコンとしても開発の手を緩めるわけにはいかないのだろう。

 

3年前にRICOHGX200を買った時には郷秋<Gauche>はEVF無しの方を購入した。店頭でのぞいてみたEVFの性能が余りにお粗末で、実用には耐えられないだろうと考えたからである。しかし、2年前にOLYMPUSE-P2を買った、おっと、サンタさんが持ってきてくれた時にはEVFも付いてきている。EVFをのぞいてみるとこれなら使えると云う感じだったし、実際に撮るケースも少なくない。実は、カメラの「見た目」優先でEVFを装着していることが多いのではある・・・。

 

先日、わざわざ銀座のショールームまで出かけてのぞいてみたNikon V1EVFはなかなか上出来で、ちょっとショックを受けた。ニコンがD7000以上のクラスのカメラにEVFを導入するのは当分先の事だろうと思っていたのだが、V1EVFをのぞいて、意外と早いかも知れないと思いだしていたところに上記の特許のニュース。以前にも書いたことがあるが、「へぇ~、一眼『レフ』をお使いなんですかぁ」と云われる日も遠くないのかも知れないな。

 

注:エンジニアの嗜みで紹介されているのは、基本はOVF、つまり一眼「レフ」でありながら、EVFの方が良いシチュエーションの時には自動的にEVFに切り替えると云う物。少なくとも現時点では、レフレックス方式のOVFが優位であるからこその「自動切り替え」と理解して良いだろう。

 

 

例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、先週訪れた北鎌倉・東慶寺(縁切り寺、駆込み寺と云った方が、通りが良いかも)境内の竜胆(りんどう)。鎌倉市の花がりんどうであったとは、今回初めて知った。

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ホンダの純電気式シティ・コミューター

東京モーターショーが近づくと共に、各社から市販車だけではなく、展示予定のコンセプトカーの情報も多数出てきているが、小さなクルマが好きな郷秋<Gauche>としてはホンダの「マイクロ コミューター コンセプト」(以下、MCCと略)がやけに気になる存在だ(see here)。

 

しかしだ、このMCC、前後の車軸がボディシェルの前後端に位置し、それ故にタイヤはボディの前後にはみ出してしまっている。それをカバーするための前後一体化したようなフェンダーが特徴的なデザインなのだが、それに目を囚われないようにしながらボディシェルの形を良く観察すると、これはもう、(初代)スマート・フォー・ツートリディオンセーフティセルそのものではないか!・「ホンダとしたことが!」と云う感じだな。

 

ところでこのMCC、サイズは2500×1250×1430で、航続距離は60km200V電源なら1時間、100Vなら2時間でフル充電ができると云うから、郷秋<Gauche>の通勤用にはピッタリかも。類似したコンセプトのダイハツPICOsee her)もそうだが、この手のクルマはタンデム型2人乗りと云うのがメーカーを問わず共通した考え方のようである。一人で乗ることが多いことを前提にしたレイアウトだから、間違っても恋人とのデート用にMCCPICOのようなタンデム二人乗りは買わないように。

 

さて、実は、郷秋<Gauche>はMCCよりも同時に発表になる、MCC車内への搭載が可能な電動二輪車のコンセプトモデル、「モーターコンポ」の方が気になるぞ(see here)。どうしてかと云うと、モーターコンポの英語表記がMOTOR COMPOなのだが、MOTORの最後のRの文字を取り去ったMOTO COMPO、そう、初代CITYと同時に発売された「モトコンポ」に乗っていたことがあるからだ。

 

乗っていたと云っても実際に実用に供することは少なかったけれど、それでも時折、当時の愛車、シビック・シャトル55iの後ろに積んで、行はシャトルで、帰りはモトコンポと云う、もっとも相応しい使い方を時々はしたものであった。そのモトコンポは借金の「かた」に某様から頂戴したものだったが、レーシングカート購入資金捻出のために手放したのはいったい何時の事だったか、もう思い出せない程遠い昔のこととなってしまったなぁ。

 

 

例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、先週訪れた北鎌倉・円覚寺の冬桜。いや、冬桜にはちと早いか。かといって既に11月だから十月桜にしては遅い。十一月桜と云うのは聞いたことがない。仕方がない、遅咲きの十月桜か、早咲きの冬桜と云う事にしておこう(^^;

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恩田の森、更新

 お待たせいたしました。本日、恩田の森で撮影しました写真をこちらに掲載たしましたので、ぜひご覧ください。
恩田の森Now 

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12月2-4日に何かある?

Nikon Rumorsによれば、12月の24日の間に、イタリア、アメリカ(LA)、カナダ、イギリスでNikon(ニコン)のイベントが予定されているらしい。どのようなイベントなのか、内容はまったく判らない。

 

ニコンが行う新製品発表のイベントは、これまでの実績からは第三週の水曜日あるいは火曜日と云うのが最も多い。少なくとも週末に新製品の発表と云う事はこれまで行われたことがないし、12月に発表のイベントが行われたこともないと記憶している(過去にはD40D200のように11月発表され、年末商戦に間に合うように12月初・中旬に発売されたモデルはある)。

 

12月のそれも週末に新製品の発表が行われるとすれば、それは実に異例なことにはなるが、新製品の発表予定がタイ工場の水没被害により延期されていることを考えると、発売はともかく年末商戦で顧客が他メーカーに流れてしまわないように、つなぎ止めのために発表だけはしておくと云う事も考えられないではない。と云うか、大いに期待したい郷秋<Gauche>であるぞ。

 

 

例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、遠くから見ると樹木全体がが白く見える程たくさんの花をつけた山茶花(さざんか)。

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「ポラロイド」の形をしたデジタルポラロイド登場

デジタルカメラの普及と共に姿を消してしまった「ポラロイド」だが、実はしばらく前に、熱を加えることによって自ら発色する専用ペーパー(ZINK Paperを使ったデジタルポラロイドカメラと、既存のデジタルカメラに接続して使用可能な、プリンター機能だけに特化した超小型のプリンターを製品化し、「ポラロイド」の名前が復活していた。

 

しかし、普通の「コンデジ」の形をしているのが災いしたのか普及する気配もなかったが、ここに来て、「ちゃんとした」ポラロイドの形をしたデジタルポラロイドが登場した。デジタルになってもポラロイドはやっぱりポラロイドの形をしていないと、って感じですね。まだ、日本では買いえないようだけれど、興味がある方はこちらから購入してみてはいかがだろうか。

 

注:日本国内でのポラロイドブランド製品の取扱会社等については、実に難解な状態となっている。ブランド使用権等もどうなっているのか郷秋<Gauche>にはさっぱりわからない。

 

 

 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、北鎌倉・円覚寺境内で一面に咲き誇る姫蔓蕎麦(ひめつるそば)。広がるのが早い「雑草」ですが、これ程までに群生して辺り一面を覆い尽くしているのは見たことがありません。ヒマラヤ原産とのことですが、余程日本に気候・風土が気に入ったとみえて、あちらこちらで雑草化し、勢力を広げています。ちなみに我が家でも、数年前に道端から採って植えたものが、庭の隅から全面制覇に向けて着々と勢力を広げつつあるところです。

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落ち葉あそび中止を中止せよ

 今日の神奈川新聞によると、南足柄市にある足柄森林公園「丸太の森」は、19日に予定していた「落葉遊び」を中止にしたとのこと。園内の落ち葉を集めて敷き詰め、飛びこんだりして遊ぶ、人気行事であったとの事だが、自主的に大気中の放射線量を測定した結果、0.0490.119マイクロシーベルト毎時であったことから、安全性を考慮して中止にしたとの事。

 

横浜市青葉区(郷秋<Gauche>の地元だ)の「こどもの国」でも12月から来年1月にかけての行事を中止。同緑区の県立「四季の森公園」や横須賀市の「不入斗公園」でも行事を見送ることにしたようだ。しかしだ、考えても見て欲しい。例えば0.049マイクロシーベルト毎時は原発事故以前からの平常値だし、同0.119はそのたったの二倍でしかない。

 

福島県内では、原発から2030Km圏内はもとより、5060Km離れた中通り地方(東北自動車道と新幹線が通っている地域の事だ)でさえ1.00.5マイクロシーベルト毎時がいまだに計測されている。そう云う中で、福島県民の半数にあたる100万人が毎日、当たり前のように生活しているのである。落ち葉を集めたからホンのちょっと高くなった場所でホンのちょっと遊ぶのではない。1.00.5マイクロシーベルト毎時の中で24時間、来る日も来る日も生活しているのである。

 

平常値の倍ほどの、云ってみればまったく問題の無いレベルの放射線が測定されたからと云って、落ち葉あそび中止になどしない欲しい。そのレベルが危険なのだとしたら、福島県内はどこに行っても致死量の放射線があるのではないかと誤解される。事実、そのように思い込み福島県人と福島県産品を差別し忌み嫌う人がいるのである。そう云う風評被害を助長するようなことは止めて欲しい。落ち葉あそび中止も即刻中止すべきである。「中止を中止する」、そう云う姿勢こそが、福島県復興と福島人に対する最大の支援であるはずだ。

 

 

 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、北鎌倉・円覚寺の山門を撮る外国人観光客。まだ紅葉の時期には半月程早いし平日だと云うのに、降り立った北鎌倉駅のプラットホームは身動きもできない程の混雑振りであった。この上、世界遺産に登録でもされた日には、鎌倉はいったいどうなってしまうのだろうか。

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どうなる、オリンパス

外国人社長解任劇に端を発したOLYMPUS(オリンパス)のお家騒動は、思わぬ方向に展開。20年前ならいざ知らず、今どき「飛ばし」による粉飾決算って、これまで発覚しなかったのがまったく不思議な話である。写真・カメラファンにとってのオリンパスは勿論カメラメーカーだが、その売り上げは20%に過ぎず、内視鏡を中心とした医療器械が全売り上げの40%を占める、実は、医療機器メーカーなのである。

 

そのオリンパスが、今日の報道によれば監理銘柄に指定され、1214日までに9月期の連結決算書類を提出できないと上場廃止となるようである。現状では上場廃止となる可能性が極めて高いように思えてならない郷秋<Gauche>であるが、果たしてどうなることやら。如何に高い技術力とブランド力、訴求力の高い製品を持っているとは云え、上場廃止により資金調達力が落ちれば、新技術・新製品の開発はおぼつかない。

 

技術力、ブランド力はあってもリコーに買収されてしまったペンタックスの例もあるから、安定した資金力のあるカメラ大手、つまりはニコンやキヤノン、あるいはリコーと云った企業が、オリンパスのイメージング事業部の買収を検討することだって大いに有り得る。もっとも、ペンタックスの例を考えると、ブランドを含めた事業部の独自性がある程度保障されるのならば、それはそれで悪くないかも知れないと思う郷秋<Gauche>である。

 

 

 郷秋<Gauche>は3台のオリンパスを持っているが、今日の一枚はその中からペンFTをバックにしたXA。方やハーフサイズの一眼レフ、方やバリア構造を持つ超小型ボディに35mmフルサイズのメカニズムを押し込んだ、いずれもオリンパスの真骨頂とも云えるモデルだ。

 

 ちなみに郷秋<Gauche>は多数所有するニコンの他には、オリンパスが3台(上の写真の他には、黒とシルバーにカスタマイズしたE-P2)で第2勢力。かつてSPSLを愛用したペンタックスは、いまは1台も持っていないが、親会社となったリコーは1台、CX5を持っている(GX200は極最近手放した)。ミノルタは、ディマージュXtがどこかに転がっているはずだ。昔も今も買ったことが無いのはキヤノンだけかな?(ちなみに郷秋<Gauche>は、ソニーとパナソニックは、カメラメーカーとして認知していない。)

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詰め襟をセーラー服に仕立て直す

神奈川新聞「相模原・県央」のページで、昨日から「上溝高校100年の歩み」と云う記事が連載になっているが、今日の記事に、原菊江さん(78歳)が語った終戦直後の様子として、こんな話gさ掲載されていた。「物資不足から、裁縫が得意な近所のお姉さんに、兄のお下がりの詰め襟を仕立て直してもらったセーラー服で(旧制女学校に)通った。」

 

詰め襟の学生服をどう仕立て直すとセーラー服になるのか、郷秋<Gauche>にはまったく想像もつかないが、出来たのだろう。詰め襟の学生服をセーラー服に仕立て直す技にも驚くが、「兄のお下がりの詰め襟」は、既に旧制中学5年間着古したもののはず。それを更に仕立て直して着たと云うのだから、物持ちの良さにも驚く。

 

しかし、郷秋<Gauche>だって子供時代の事を思い出してみると、着古して小さくなったセーターを洗ってほどいて、毛糸をまっすぐに伸ばすために巻いて毛糸玉を作るのを面白がって手伝ったものだった。小さくなってもう着られなくなってしまったけれど、お気に入りだったセーターがほどかれて「ただの」毛糸になってしまう時の何とも切ない気持ちを、いまでも思い出すことができる。

 

セーター程度々ではなかったけれど、ほどいた浴衣を洗って、また生地として使えるように伸ばすための洗い張りも何度か見た気がする。工作に使う為に切ってしまった後で、何の為の板だったのか、母に聞かされた。既に使うこともなくなっていたので叱られこそしなかったが、大切な、そして数少ない嫁入り道具の一つだったのだと聞かされた記憶がある。

 

例えば、ペットボトルがリサイクルされて新しい製品に生まれ変わることも勿論大切だが、そのためには相当のエネルギーが費やされているであろうことを考えると、着古した制服をリフォームして更に利用する、小さくなってしまったセーター二着をほどいて新しいセーターを一着編む、大人の浴衣をほどいて子供の浴衣を二着作るようなリサイクルこそが最も効率が良いのだろうと思うのだが、そんなことはもう望みようもない時代となってしまったのだろうな。

 

 

例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、晩秋(昨日が立冬だったから、暦の上では既に「冬」だが、南関東の実季節感からすると、これから11月までが晩秋と云って良いだろう)の北鎌倉、東慶寺境内に佇むお地蔵様。和辻哲郎、西田幾多郎、小林英雄の墓が東慶寺にあったとはいま知った、いかにも迂闊な郷秋<Gauche>である。

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D700とD300Sの出荷が終了

 

Nikon(ニコン)から、D700D300S及びいくつかのアクセサリー類の国内出荷を終了することがアナウンスされた(see here)。現行品の製造や出荷を終了する(事実上販売終了)ことをメーカーがアナウンスするのは極めて異例と云えるが、今回の措置は、20081120日に施行された改正電気用品安全法で、20111120日以降に要求項目が強化されることに対応しての措置とのこと。

 

つまり、遅くとも20081120日の時点で、今年の1120日以降、D700D300Sを国内で販売できなくなることが判っていたことになる。新製品の噂を扱うサイトで、そのことが話題になっていなかったのが不思議だが、ニコンとしても、当然のこととして20111120日までにはD700D300Sの後継機の販売を開始するつもりだったのだろうが、その計画がタイの洪水と云う、思わぬ出来事で狂ってしまったと云う事になる。

 

しかしだ、改正電気用品安全法って、どんな内容なのか。海外向け出荷は続けると云う事なのだ、日本国内では「安全ではない」とされる商品が、海外では「安全でなくはない」として出荷・販売が継続されると云うのも、実に不思議な話ではあるなぁ。

 

 

例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、恩田の森番爺谷戸の畑の隅で咲いていた菊の花。

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恩田の森、更新

 お待たせいたしました。本日、恩田の森で撮影しました写真をこちらに掲載たしましたので、ぜひご覧ください。
恩田の森Now 

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近づくロンドンオリンピック

モータースポーツ以外のスポーツについて郷秋<Gauche>が言及するとはと、訝しく思われた方も多いことだろう。その通り、スポーツ好きには申し訳ないが、郷秋<Gauche>はロンドンオリンピックにはほとんど興味が無い。なのにロンドンオリンピックが近づいてきたことを話題にするのは、偶数回のオリンピックイヤーに、ニコンのフラッグシップ、F一桁のニューモデルが登場してきた歴史があるからである。

 

過去を振り返れば、第22回モスクワ大会が行われた1980年にF3が、第24回ソウル大会が行われた1988年にF4が、第26回アトランタ大会が行われた1996年にF5が(この大会までF3は現役だった)、第28回アテネ大会が行われた2004年には、危ぶまれながらもF6が登場した。何故F6の登場が危ぶまれたかと云えば、勿論DSLRの登場と加速度的な性能向上である。

 

アトランタ大会の前年、1995年にE2が発売され、速報性こそが命の新聞には、このE2で撮影された写真が登場した。シドニー大会の前年、1999年には、更に実用的なD1が登場しており、この大会以降はF5の出番は事実上なくなった。それ故に、F5が最後の「F」となるのではないかと囁かれる中で、F6は登場したのだった。

 

ロンドン大会までにはD4が登場することは間違いないが、果たしてF7は登場するのか。F6を開発していた当時(つまり2002-3年のことだ)、DSLRがこれほどまでにマーケットを席巻することを、あるいはニコン自身さえも予測していなかったかもしれない。フィルムを使うSLRのマーケットが小さくなることは確実だとしても、需要が無くなることはないと考えていたのかも知れないが、事実上、フィルムカメラのマーケトが消滅したのはご存じのとおりである。

 

マーケットは新しい商品によって開拓されもするけれど、既に消滅したマーケットのために、いくら素晴らしい製品を開発したところで売れる訳もなく、F6が最後の「F」となることは間違いない。むしろ、登場から7年目となっている今でも製造販売が続けられていることが奇跡とも云える訳だが、F6が最後の「F」であれば尚の事、販売が末長く続くことを願わずにはいられない。

 

 

 今日の一枚は、ニコンF一桁のみならず、すべてのニコン製品の中でも最高傑作と云えるF3。一口にF3と云っても、オリジナルのF3、おそらく生産台数が一番多かったF3HPの他に、F3 AFF3/T白、F3/T黒、F3PF3HF3Limitedなどいろいろ種類があるが、上の写真の2台はいずれも生産台数が少ないF3PF3/T白。

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