海と亀

飼ってるリクガメ(マルギナータ、ヒガシヘルマン)のこと、たまに趣味のダイビング、ちょい釣のこと

フェンベンダゾール

2017年11月11日 22時36分10秒 | かめず
先日一度、記事中で触れていましたが・・・

我が家の屋内越冬組のヘルマン・マルギ孵化仔17かめ、
訳あって線虫駆虫を実施することになり、今日2回目の投薬を終えました。







切っ掛けは、9月に我が家のマルギ孵化仔をお迎え頂いた飼主さまから、
検便で線虫の卵が検出されて、駆虫することになったと連絡があったこと。

といっても、我が家の親かめたちは通年屋外、マルギ孵化仔は夏場屋外で、
少なからず寄生虫と共存しているのは当然のことと思っています。


一方で、昨年生まれのマルギ孵化仔たちのうちの数匹が、
途中から成長が滞っていること、成長が停止した一匹が命を落とした事実、
原因としてまず頭にあったのが、誤食、結石、そして寄生虫感染・・・

我が家では屋外飼育主体に移行してからは、寄生虫とは共生関係と割り切り、
検便は体調不良の個体が出た時に行うくらい、駆虫に至ってはいませんでした。

最近では昨年秋と今年春、後に命を落とした孵化仔が体調を崩したときに検便、
その2回では通常の共生の範囲、特に異常は見られなかったのですが・・・


今回はちょうど屋外に出していたマルギ孵化仔たちを屋内に回収したばかり、
思い付きで屋内越冬組の駆虫をしてみようと考えました。

・・・といっても、いつもの隣県の動物病院に行く時間を取ることができず、
県内で爬虫類診療・エキゾチックアニマル診療をうたったところを検索して、
何軒か電話をして行き当たったところ、調べながらの診察で良ければ、
検便と投薬は可能との返事を頂いた動物病院に向いました。


検便の結果は、蟯虫かもしれない卵がそれなりに多く見られるようで、
それが成長不良の原因かどうかは分からないとのことでしたが、
もともと駆虫を試みようと思っての診察でしたし、駆虫薬をお願いしました。

最初に勧められたのは、その病院で使用経験のある薬だったのですが、
5~7日間続けての投与とのこと、17かめへの投与のつもりでしたので、
とても毎朝続けることは、、、

私のほうから、それなりに知っているフェンベンダゾールについて確認すると、
爬虫類には使ったことはないそうですが、ウサギ用に置いているとのこと、
その場で投与法と投与量を調べて頂き、2回分処方してもらうことに。。。


フェンベンダゾールについて私が認識している範囲で触れると・・・

確実に投与できれば、蟯虫を含めた線虫類をほとんど殺虫できるようですが、
卵には効果がありません。

ですので、通常は1回の投薬後に残った卵が全て孵化するのに十分な間隔、
尚且つ孵化した線虫が成長して卵を産み始める前に、次回の投与を行い、
最低でも2回、より確実に駆虫するなら3回以上行うようです。

また、我が家は行ったことはありませんが、食欲低下・体力低下を避けるため、
一回量を減らしての連日投与を数クール繰返す方法もあると聞いています。

推奨されている投与間隔は2~3週間とのこと。


我が家で前に駆虫を試みたのは、飼育を始めてそれ程経たないころに何回か、
原虫駆虫を含めて7年前が最後だったと思います。

そのころはキュウリやトマトに仕込んで食べさせる方法でしたが、
17かめを一斉に投薬しようと思うと、見ているだけで気が遠くなりそうで、
17かめがみんなちゃんと食べてくれるとは、とても思えません・・・

我が家にはゾンデは置いていませんが、幸い強制給餌用チューブがあります。

私にとって初めての試みで、一体どれほどの手間と時間が掛かるのか??
ちょっと想像できませんでしたが、餌と一緒に食べさせるより確実と考え、
胃の中への直接投与を迷わず選びました。。。


初回は仕事が遅出だった先月24日(火)の朝一、2時間弱で何とか済ませ、
2回目は18日後の今日11/11の昼から、今回は1時間回るくらいで・・・

投薬直後にチューブを抜く際、多少薬を吐き出した仔が数匹いましたが、
食べさせるよりは効率よく、効果が期待できる量は入れることが出来た??
と思っています。。。







一回目の投与の際には、投薬を終えて一時間程で家を後にしましたので、
帰宅後に食餌量の減少を感じていたヘルマン17孵化仔たちでしたが、
今回投薬後の様子を見ていると、思ったよりも活発に動き回っており、
それなりに食餌をする姿を確認して、一安心です。。。


一方のマルギ16孵化仔たち・・・





何故か?葉っぱよりもカトルボーンに夢中になっている仔たちが・・・??

この行動は薬の影響?それともカトルボーン自体が数週間ぶりだったせい??

分かりませんが、、、



今回の駆虫薬投与は今日の2回目までで終了、今のところ効果確認の検便は
考えていません。

来春になって屋外飼育を再開すると、再感染すると思っていますので・・・


寄生虫を確実に駆除する本来の意味での“駆虫”を試みるというよりも、
投薬で寄生虫を減らすことで、成長が滞った数匹の孵化仔の経過が改善すれば、
大きな成果が得られると思っての投薬の試みです。。。

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