玄文社主人の書斎

玄文社主人日々の雑感もしくは読後ノート

たなんなたなつくり

2007年11月04日 | 日記
 柏崎中央病院のライフセンター内に「游文舎」を仮オープンすることができ、一階ギャラリーで、九月に田川紀久雄さん、十月に田辺和栄さんの個展を開催することができた。しかし、二階図書室の整備が難航している。書棚がないと本の整理ができないからだ。
 何せハンパな本の量ではない。計算してみたら、一室だけで書棚が三十八本必要で、業者につくってもらったり購入したりでは、とんでもない費用が必要となるため、自分たちで手作りすることにした。一月半前から、材料(杉の集成材が一番安い)を調達し、手探りで作りだしたが、遅々として進まない。
 設計図もなしにスタートしたため、寸法が合わなくなったり、板の本数が足りなくなったり、材料の調達が間に合わなかったりで、どんどん作業がストップしてしまうのだ。しかも、週一回の日曜大工仕事のため、スタッフの都合がつかないと、二週間間があいてしまう。
 スタッフの一人が設計図を書いてくれたので、ようやく作業が順調に進み始めた。やってみると面白い。自分の家では日曜大工など絶対にしないのに、仲間と一緒に作業をしていると、楽しくて“ものづくり”の喜びに目覚めることができたのだった。記事や原稿を書いているよりもはるかに楽しい時間である。
 十月二十八日現在で、三十八本のうち十一本しか出来上がっていない。この調子でいくと、書棚の作成だけで年内はかかり、本の整理は来年に持ち越しとなりそうだ。「游文舎」の正式オープンは、なんとか来年三月か四月に設定したいと思っている。
 来月の企画は、車椅子の画家・佐藤伸夫さんの「抽象の世界」(仮)で、十一月二十四日から三十日までの開催を予定している。

越後タイムス11月2日「週末点描」より)


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