二十日・二十一日と市民プラザを会場に、グルメフェスタが開催され、予想を上回る大盛況だった。二十一日の昼食に、北海道の「うにめし丼」でも食べようと思ったのは甘い考えであった。どこもかしこも長蛇の行列ができていて、長時間待たなければ食べられそうもない。
もともと行列に並んでまでおいしいものを食べようとは思わないので、すっぱりと諦めてラーメン店へ。ところがそのラーメン店も人でいっぱいの混雑ぶりで、それも諦めざるを得なかった。結局、スーパーの弁当を買って食べる結果となった。
グルメフェスタには市内外から二日間で二万三千人もの人出があり、全て売り切れだったという。行列に並んでお目当てのグルメを食するのを諦めて、飲食店へ流れた客が大勢いたのである。遠くから来た人には気の毒なことだが、柏崎にとってみれば大きな経済効果があったわけだ。
六日・七日に南魚沼市の塩沢で開かれた「国際ご当地グルメグランプリ」には、二日間で五万七千人もの人が訪れ、柏崎の「鯛茶漬け」が見事グランプリに輝き、二連覇を達成した。B級グルメばかりの大会で、鯛という高級食材をつかった「鯛茶漬け」が勝利をおさめるのは、考えてみれば当たり前のことである。
ところで、本家のB1グランプリも二十日・二十一日に北九州市で開かれ、こちらは六十一万人の人出だったという。グランプリは八戸のせんべい汁。柏崎でもおなじみとなった福島県浪江町の浪江やきそばは、大健闘の第四位だった。B1グランプリは、まちおこしの有力な手段となりつつあり、出店団体の意気込みにも凄いものがある。
裏返して考えてみれば、こうした現象は、大都市ばかりが栄え、地方が疲弊している日本の現状が大きな要因となっている。疲弊どころか、浪江町などは存在自体が危惧されているありさまではないか。B級グルメは町民をつなぐ最後の絆なのだろう。
テーマパークや温泉施設などで都市間競争を行う時代は終わった。下手をすれば夕張市のように財政破綻に陥りかねないからだ。B級グルメによるまちおこしはお金もかからないし、創意工夫が要求されることから、自立心も育まれることだろう。
柏崎観光協会では来年の「国際ご当地グルメグランプリ」を柏崎で開催することを目指しているという。その時は、もっと大きな会場を用意してもらいたい。訪れた人がお目当てのグルメにありつけるように。
もともと行列に並んでまでおいしいものを食べようとは思わないので、すっぱりと諦めてラーメン店へ。ところがそのラーメン店も人でいっぱいの混雑ぶりで、それも諦めざるを得なかった。結局、スーパーの弁当を買って食べる結果となった。
グルメフェスタには市内外から二日間で二万三千人もの人出があり、全て売り切れだったという。行列に並んでお目当てのグルメを食するのを諦めて、飲食店へ流れた客が大勢いたのである。遠くから来た人には気の毒なことだが、柏崎にとってみれば大きな経済効果があったわけだ。
六日・七日に南魚沼市の塩沢で開かれた「国際ご当地グルメグランプリ」には、二日間で五万七千人もの人が訪れ、柏崎の「鯛茶漬け」が見事グランプリに輝き、二連覇を達成した。B級グルメばかりの大会で、鯛という高級食材をつかった「鯛茶漬け」が勝利をおさめるのは、考えてみれば当たり前のことである。
ところで、本家のB1グランプリも二十日・二十一日に北九州市で開かれ、こちらは六十一万人の人出だったという。グランプリは八戸のせんべい汁。柏崎でもおなじみとなった福島県浪江町の浪江やきそばは、大健闘の第四位だった。B1グランプリは、まちおこしの有力な手段となりつつあり、出店団体の意気込みにも凄いものがある。
裏返して考えてみれば、こうした現象は、大都市ばかりが栄え、地方が疲弊している日本の現状が大きな要因となっている。疲弊どころか、浪江町などは存在自体が危惧されているありさまではないか。B級グルメは町民をつなぐ最後の絆なのだろう。
テーマパークや温泉施設などで都市間競争を行う時代は終わった。下手をすれば夕張市のように財政破綻に陥りかねないからだ。B級グルメによるまちおこしはお金もかからないし、創意工夫が要求されることから、自立心も育まれることだろう。
柏崎観光協会では来年の「国際ご当地グルメグランプリ」を柏崎で開催することを目指しているという。その時は、もっと大きな会場を用意してもらいたい。訪れた人がお目当てのグルメにありつけるように。
(越後タイムス10月25日「週末点描」より)