先週「創刊百年記念号」を発刊して、いささか虚脱感を感じている。新年の「創刊百周年記念新春号」を出し終えてから、五月二十日を一つの目標としてやってきたが、その時はまだまだ先のことと考えていた。しかし、その日はあっという間にやってきた。
その間、柏崎育ちの獄中歌人・島秋人をテーマにした演劇「鬼灯」の上演や、コレクション館「痴娯の家」の名付け親・巖谷小波の孫で、シュルレアリスム研究の第一人者・巖谷國士氏の講演会を実現することができて、嬉しく思っている。
越後タイムス創刊百周年記念事業として、もうひとつ、ある作家の講演会を予定していたのだが、これは実現がむずかしくなった。その作家と出版社とのトラブルが原因で、それが解決したら、いつか実現させたいと思っているが、確約はできそうもない。だから、年内の記念事業はこれで終了ということになりそうだ。
平成十三年十月一日に前主幹・故吉田昭一氏より「越後タイムス」をバトンタッチしてから、十年が経とうとしている。以来「百年を全うすること」を最大の使命と考えて編集発行を続けてきたので、これで一応の区切りができたと考えている。
次の目標は自分自身の“まるまる十年”ということになろうし、さらなる目標は、戦時休刊六年半のブランクを埋める“まるまる百年”ということにもなるだろう。しかし、新聞受難の時代に、「越後タイムス」がこれからどういう方向に進んでいったらいいのか、考えあぐねている部分がある。
記念事業も終了したことだし、少しゆっくり考えてみることにしたい。
その間、柏崎育ちの獄中歌人・島秋人をテーマにした演劇「鬼灯」の上演や、コレクション館「痴娯の家」の名付け親・巖谷小波の孫で、シュルレアリスム研究の第一人者・巖谷國士氏の講演会を実現することができて、嬉しく思っている。
越後タイムス創刊百周年記念事業として、もうひとつ、ある作家の講演会を予定していたのだが、これは実現がむずかしくなった。その作家と出版社とのトラブルが原因で、それが解決したら、いつか実現させたいと思っているが、確約はできそうもない。だから、年内の記念事業はこれで終了ということになりそうだ。
平成十三年十月一日に前主幹・故吉田昭一氏より「越後タイムス」をバトンタッチしてから、十年が経とうとしている。以来「百年を全うすること」を最大の使命と考えて編集発行を続けてきたので、これで一応の区切りができたと考えている。
次の目標は自分自身の“まるまる十年”ということになろうし、さらなる目標は、戦時休刊六年半のブランクを埋める“まるまる百年”ということにもなるだろう。しかし、新聞受難の時代に、「越後タイムス」がこれからどういう方向に進んでいったらいいのか、考えあぐねている部分がある。
記念事業も終了したことだし、少しゆっくり考えてみることにしたい。
(越後タイムス5月27日「週末点描」より)