同級生の土田茂博(ツチダ会計事務所所長)より、朝っぱらから電話があったので、いったい何事かと思ったら、滋賀県彦根市の岩根順子さんが講演で柏崎に来ていて、じきに電車でお帰りになるので、駅前のホテルまで来いというのである。その日は午前九時から親戚の葬式が入っていて、電話があったのが八時ちょっと前、時間がないではないか。あわてて葬式用に礼服を着て、ホテルのロビーに駆け付けたが、姿が見えない。駅の方を見るといつもの着物姿が目に入ったので、手を振って再会を喜んだ。
岩根順子さんは彦根市でサンライズ出版を経営している方で、もう十六年続いている日本自費出版文化賞を運営する日本自費出版ネットワークの創立メンバーの一人であり、その屋台骨を支えている人だ。
サンライズ出版では彦根市のみならず、滋賀県全体にフィールドを広げて、多くの郷土史本や自費出版の本を出版している。ここまで精力的に郷土の歴史を掘り起こす仕事をしている出版社を他に知らない。
また、赤字覚悟で日本自費出版ネットワークの「自費出版年鑑」を出し続けているので、意気に感じて協力させてもらっている。季刊誌「Duet」も毎号送ってもらっているが、いつもその新鮮な切り口を参考にさせてもらっている。
「なぜ柏崎に?」とお聞きすると、江戸時代から明治初期まで全国各地で活躍した近江商人の精神を顕彰する「NPO法人三方よし研究所」の事務局長を岩根さんがつとめていて、最近入会した土田が主催して岩根さんを講師に招き、柏崎で近江商人を学ぶ講演会を開いたのだという。
朝の短い会話の中で、近江商人と柏崎との関係の話題が出たが、北前船がそのことに深く関わっているようだ。岩根さんが調べて何か分かったら連絡くれると言われるので期待したいと思う。
ところで「三方よし」とは「売り手よし、買い手よし、世間よし」という、近江商人の商売の基本理念だという。講演を聴いてみたかった。
岩根順子さんは彦根市でサンライズ出版を経営している方で、もう十六年続いている日本自費出版文化賞を運営する日本自費出版ネットワークの創立メンバーの一人であり、その屋台骨を支えている人だ。
サンライズ出版では彦根市のみならず、滋賀県全体にフィールドを広げて、多くの郷土史本や自費出版の本を出版している。ここまで精力的に郷土の歴史を掘り起こす仕事をしている出版社を他に知らない。
また、赤字覚悟で日本自費出版ネットワークの「自費出版年鑑」を出し続けているので、意気に感じて協力させてもらっている。季刊誌「Duet」も毎号送ってもらっているが、いつもその新鮮な切り口を参考にさせてもらっている。
「なぜ柏崎に?」とお聞きすると、江戸時代から明治初期まで全国各地で活躍した近江商人の精神を顕彰する「NPO法人三方よし研究所」の事務局長を岩根さんがつとめていて、最近入会した土田が主催して岩根さんを講師に招き、柏崎で近江商人を学ぶ講演会を開いたのだという。
朝の短い会話の中で、近江商人と柏崎との関係の話題が出たが、北前船がそのことに深く関わっているようだ。岩根さんが調べて何か分かったら連絡くれると言われるので期待したいと思う。
ところで「三方よし」とは「売り手よし、買い手よし、世間よし」という、近江商人の商売の基本理念だという。講演を聴いてみたかった。
(越後タイムス11月25日「週末点描」より)