連休に京都に行った時、タケノコ料理を食べることにひそかに期待を持っていた。しかし、二日間ともタケノコを食べることができず、残念に思いながら、土産物屋を覗いていると、「朝採りタケノコ直送サービス」のチラシが置いてある。
値段を見てひっくり返った。三~四本で一万二千円もするのだ。一本三千円~四千円ということで、しかもそれは地上に頭を出すか出さないうちの、白くて小さいものだというから、百グラム当たり千円ほどになる。高給牛肉並みの値段である。そんなものを口にすることはできない。
柏崎地方にも、例年より十日も遅れて、タケノコのシーズンがやってきた。買いに行かなくても自然に湧いてくるから不思議だ。いろんな方から、一本、二本と頂戴するので、今までに七本ほどをいただくことができた。時機になればいくらでも出てくるので、ダブついて困っている人からも頂戴した。ありがたいことだ。
昔からタケノコ好きで、一シーズンに一家六人で三十本食べた記録がある。来る日も来る日もタケノコ料理であったが、意外と飽きずに食べ続けた記憶がある。今は家族も三人に減ってしまったが、一シーズンに十~十二本くらいは食い尽くす自信がある。
主に身欠きニシンとの煮付けをベースに献立を考えていく。タケノコ料理の定番だが、これが不思議と飽きない。ワラビを入れたり、ウドを入れたりする。もうひとつの定番はタケノコご飯で、これもタケノコだけでなく、鶏肉やワラビを入れる。
京都で買ってきた“お出し”で炊き込みにしたら、料亭並みの味に仕上がり、とてもおいしく食べることができた。京都で超高級なタケノコ料理を食べるまでもなかった。
あと何本やってくるだろうか。天麩羅も食べたい。チャーハンの具にするなど中華料理でいただくのもよい。しばらく楽しみは続く。
値段を見てひっくり返った。三~四本で一万二千円もするのだ。一本三千円~四千円ということで、しかもそれは地上に頭を出すか出さないうちの、白くて小さいものだというから、百グラム当たり千円ほどになる。高給牛肉並みの値段である。そんなものを口にすることはできない。
柏崎地方にも、例年より十日も遅れて、タケノコのシーズンがやってきた。買いに行かなくても自然に湧いてくるから不思議だ。いろんな方から、一本、二本と頂戴するので、今までに七本ほどをいただくことができた。時機になればいくらでも出てくるので、ダブついて困っている人からも頂戴した。ありがたいことだ。
昔からタケノコ好きで、一シーズンに一家六人で三十本食べた記録がある。来る日も来る日もタケノコ料理であったが、意外と飽きずに食べ続けた記憶がある。今は家族も三人に減ってしまったが、一シーズンに十~十二本くらいは食い尽くす自信がある。
主に身欠きニシンとの煮付けをベースに献立を考えていく。タケノコ料理の定番だが、これが不思議と飽きない。ワラビを入れたり、ウドを入れたりする。もうひとつの定番はタケノコご飯で、これもタケノコだけでなく、鶏肉やワラビを入れる。
京都で買ってきた“お出し”で炊き込みにしたら、料亭並みの味に仕上がり、とてもおいしく食べることができた。京都で超高級なタケノコ料理を食べるまでもなかった。
あと何本やってくるだろうか。天麩羅も食べたい。チャーハンの具にするなど中華料理でいただくのもよい。しばらく楽しみは続く。
(越後タイムス5月21日「週末点描」より)