秋風が吹く。残暑もなく、朝晩は寒いほどの気温が続く。八月三十日には、キャノン賞を受賞した牧岡孝明さんの写真展を観に上京したが、この日も涼しくて、それ以来ずっと長袖で通している。
それにしても八月の天候は異常だった。案の定、今夏の海水浴場入込数は昨年より十八万八千人も減って、六十一万二千人と、目も当てられない数字となってしまった。野菜も高騰していて、レタスなんかひと玉三百円近くするので、とても買えない。
毎年夏になると、マクワウリを買って食べるのを楽しみにしている。夏の風物詩スイカがあまり好物ではないので、夏の果物といえばマクワウリなのだ。マクワウリにもいろいろあって、本当は緑色で縞の入った細長いのが好きなのだが、近頃どこにも売っていないので、主に黄色マクワウリを食べる。
ところが、この黄色マクワウリは、当たりはずれがあって、甘味のあるのは美味しいのだが、まったく甘味のないのをつかまされると、あまりの不味さに幻滅してしまうことになる。
前日が好天で高温だった日に買うと当たるという法則を発見し、それを実践してきたのだが、今年はそれもはずれっぱなしだった。また最近出回ってきた、大きさが十センチくらいのミニメロンは比較的当たりはずれがないのだが、今年はそれもはずれることが多かった。天候不順のせいだ。
ところで、海水浴客減少の大きな原因に、少子化ということがあるようだ。確かに自分のことを考えても、海水浴を楽しんだのは、独身時代と、子供が大きくなるまで一緒に行った時代だけで、それ以降はまったく海水浴をしていない。
少子化という構造的な要因があるならば、海水浴入込客挽回も相当にむずかしいものとなるだろう。“海の柏崎”というキャッチフレーズも過去のイメージとなってしまいかねない。マリンスポーツを売り込むという考えもあるようだが、これも夏限定である。四季を通じて楽しめるのは、やはり釣り以外にはないだろう。
と言いながら、釣りの本は読んだことがあっても、海釣りも川釣りも、子供の時以来、ほとんどやったことがない。
それにしても八月の天候は異常だった。案の定、今夏の海水浴場入込数は昨年より十八万八千人も減って、六十一万二千人と、目も当てられない数字となってしまった。野菜も高騰していて、レタスなんかひと玉三百円近くするので、とても買えない。
毎年夏になると、マクワウリを買って食べるのを楽しみにしている。夏の風物詩スイカがあまり好物ではないので、夏の果物といえばマクワウリなのだ。マクワウリにもいろいろあって、本当は緑色で縞の入った細長いのが好きなのだが、近頃どこにも売っていないので、主に黄色マクワウリを食べる。
ところが、この黄色マクワウリは、当たりはずれがあって、甘味のあるのは美味しいのだが、まったく甘味のないのをつかまされると、あまりの不味さに幻滅してしまうことになる。
前日が好天で高温だった日に買うと当たるという法則を発見し、それを実践してきたのだが、今年はそれもはずれっぱなしだった。また最近出回ってきた、大きさが十センチくらいのミニメロンは比較的当たりはずれがないのだが、今年はそれもはずれることが多かった。天候不順のせいだ。
ところで、海水浴客減少の大きな原因に、少子化ということがあるようだ。確かに自分のことを考えても、海水浴を楽しんだのは、独身時代と、子供が大きくなるまで一緒に行った時代だけで、それ以降はまったく海水浴をしていない。
少子化という構造的な要因があるならば、海水浴入込客挽回も相当にむずかしいものとなるだろう。“海の柏崎”というキャッチフレーズも過去のイメージとなってしまいかねない。マリンスポーツを売り込むという考えもあるようだが、これも夏限定である。四季を通じて楽しめるのは、やはり釣り以外にはないだろう。
と言いながら、釣りの本は読んだことがあっても、海釣りも川釣りも、子供の時以来、ほとんどやったことがない。
(越後タイムス9月10日号「週末点描」より)