ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

障害者のつぶやき実現

2011年09月08日 02時02分27秒 | 障害者の自立
 「第九を原語で歌ってみたいなあ」。歌が好きな障害者がつぶやいた一言から生まれた「しあわせを呼ぶコンサート」が9日、川崎市宮前区である。12回目。100人以上の障害者がプロのオーケストラとともに舞台に立ち、「歓喜の歌」を熱唱する。


 つぶやいたのは、今は亡き大西多夫さん。統合失調症を患い当時の作業所「宮前ハンズ」(宮前区)で働いていた1997年ごろのこと。「休憩時間だったかな」と、職員の女性(61)は振り返る。そのころ40代半ばだった大西さんは、「寅さん」みたいな風貌(ふう・ぼう)。歌が大好きで上手だった。


 職員は、その何げないつぶやきを実現したいと、近くに住む河合由里子さん(66)に相談した。音楽教室を開き、チャリティーコンサートなども手がけていた河合さんだが、障害者自身が舞台に立つコンサートは初めて。会場探しから始まり、知り合いの声楽家斉藤新さん(47)が施設をまわって合唱を指導した。


 2000年、第1回のコンサートが実現した。観客100人程度の小さなホール。障害者約50人が舞台に立った。斉藤さんが指揮をとり、川崎市内の市民合唱団も共演。「第九」は準備不足で歌えなかったが、出演した障害者の笑顔が次の年に引き継がれた。


 翌年の2回目。プログラムに、ベートーベンの交響曲第9番から「歓喜の歌」が入った。「ほんのさわりの5分程度」。斉藤さんはドイツ語を、語感が近い日本語に語呂合わせで変えて教えた。ドイツ語の音(おん)に合わせた意味が通じない日本語。でも楽しく覚えやすかった。


 12回目の今年は、宮前区内の施設や作業所10カ所からさまざまな障害を持つ約130人が参加の予定。世界的バイオリニストの木野雅之さんがコンサートマスターを務め、この日のために編成されたオーケストラや、ソリストはすべてプロ。市民合唱団含めて総勢200人以上の舞台になる。「『歓喜の歌』もまだ抜粋ですが、20分弱まで演奏できるようになりました」。斉藤さんは言う。


 河合さんは、数年前に病気で亡くなった大西さんの笑顔を思い出す。「1人のつぶやきが、多くの人の協力で現実になった。彼自身、舞台に立ったときは本当にうれしそうでした。きっとどこかでステージをみてくれているでしょう」


 会場は宮前市民館大ホール。9日午後1時半開演(開場は1時間前)。第2部は、フランスのアコーディオン奏者らによるゲスト・ステージ。入場無料。先着800人。問い合わせは宮前区地域振興課(044・856・3132)へ。


朝日新聞

障害児の育て方やさしく伝授 埼玉・久喜の川岸さんが出版

2011年09月08日 01時26分50秒 | 障害者の自立
 障害を持って生まれた子どもに対し、親はきちんと向き合い、孤立せずに安心して育ててほしいと訴える埼玉・久喜市の川岸恵子さんが「『障がいをもつ子の育て方』がよくわかる本」(現代書林)を出版した。障害者への理解を求め、困ったときの対処法のほか、社会参加や自立へのアドバイスをわかりやすくまとめた。

 川岸さんの長男は、頭部に障害を持って生まれ、咽頭扁桃(いんとうへんとう=アデノイド)の肥大やてんかん発作などで緊急入院と手術を繰り返し、23歳で亡くなった。一時は障害の認知を促進する市民活動や、特別支援学校での活動もやめようと思ったという。

 しかし、長男を育てることを通じて人として大切なことを学び、充実した生き方ができたと思うようになり、障害児と親たちが温かなまなざしの中で生きていける環境を作っていくことを、将来の目標に決めた。

 2004年には特定非営利活動法人を立ち上げ、障害児・者福祉サービスを始めた。現在は久喜市と周辺地域で、障害児児童デイサービスや障害児・者自立支援事業、障害児・者生活サポート事業を展開している。毎年、近隣の障害者施設を招き、手作りの工芸品などの製品販売とプロのアーティストによるコンサートも開いている。

 施設を利用する母親たちと話をしていて、障害を持つ子の親がどうやって子どもを育てたらいいのか、他人に相談できずに苦しんでいることを聞いたという。そのため、難しい専門書ではなく、誰でも理解できる内容にまとめたいと考えるようになった。

 川岸さんは「障害児の親たちは学校、就職、将来の生活などに不安を抱えて生きている。障害のある子に我慢させる社会ではなく、高齢者も障害者も安心して生きられる社会を実現できるよう活動していきたい」と話している。

 同書は全国の保健所や児童デイサービス施設、支援学校などに約4千冊贈られたほか、1200円(税別)で書店でも販売されている。問い合わせはあかり(0480・24・2060)へ。


障がいをもつ子の育て方』がよくわかる本」を出版した川岸恵子さん

毎日新聞 2011年9月7日 地方版


重度障害者加算未支払い、中津市支給へ

2011年09月08日 01時22分18秒 | 障害者の自立
 中津市内の生活保護世帯の重度障害者加算支給漏れが3世帯で見つかった問題で同市は6日、「法律で許される最大60カ月分をさかのぼって支払う」との方針を決め、発表した。


 同市によると、1世帯は14カ月分を支払った後、亡くなった。2世帯は、それぞれ92カ月分(約130万円)と、49カ月分(約70万円)の支給漏れがあり、市は2カ月分をさかのぼって支払った。だが、1世帯が92カ月分全額の支払いを求めて県に行政不服審査請求したことを受け、市は地方自治法236条1項に基づき、60カ月分を支払う方針を決定。既支払い分を除く約83万円を支払うことにした。もう1世帯への支払いは全額になる。


 宇佐市は20カ月分(約29万円)と8カ月分(約12万円)の支給漏れがみつかり、1日、既支払い済み2カ月分を除く差額を支払った。

朝日新聞

障害者の手作りパン店オープン、地元素材を味わって/平塚

2011年09月08日 01時20分32秒 | 障害者の自立
 平塚特産「湘南カオリ小麦(ニシノカオリ種)」のブラン(ふすま)と、地元豆腐店のおからを材料にしたオリジナル健康ラスク「おからサーフ」などを販売する知的障害者100+ 件による手作りパン店「プチ・ブーケ」が平塚市徳延にオープンした。社会福祉法人「進和学園」(同市万田、出縄雅之理事長)の作業所として、障害者14人がラスクづくり、パンづくりにあたる。

 おからサーフは、同店オープンにあたっての自慢製品。同学園の入所授産施設では、市内の農家が生産した香りが高いことで知られる湘南カオリ小麦の製粉作業を行っており、そこで出たブランを活用した。おからも地元豆腐店から仕入れた。食物繊維がたっぷり、地元産の健康ラスクだ。1袋3枚入り120円、8枚入り250円で販売している。

 また、同学園の別の施設で作っている菓子パン、クッキーなども販売。店内には、あんパン、クリームパン、カレーパンなどが並ぶ。フェアトレードによる東ティモール産の有機コーヒーも販売している。

 午前10時~午後6時。火曜日定休。電話0463(32)6110。

カナロコ(神奈川新聞)