鹿児島市で行われたシンポジウムです。
障害者自立支援法検証シンポ 「負担増えた 見直しを」 現状報告、運動の継続確認
障害者自立支援法の根本的見直しを求める運動の継続を確認したシンポジウム
障害者自立支援法を検証するシンポジウム(社会福祉法人「麦の芽福祉会」主催)が13日、鹿児島市山下町の市民福祉プラザであった。昨年10月の同法全面施行後、障害者や施設を取り巻く環境がどう変化したかなどを検証し、障害者の負担を増大させた同法の見直しを求めていこうと開いた。
同会は同市と指宿市、薩摩川内市で身障者通所授産施設やデイサービスなどを運営、約600人が利用している。シンポには同会を利用する障害者や家族、職員ら約70人が参加した。
パネリストとして登壇した職員が2人の障害者の家計を紹介。施設利用料が1割負担となり、赤字となっている実態を浮き彫りにした。また、利用者のアンケート調査結果が報告され、「お金がかかるので作業所に行く日を減らした」「デイサービスをやめざるを得なくなった」など、不満や不安の声を伝えた。
このほか、障害程度区分によって身体介護を受けられる時間が1日5時間から30分に減らされた事例や、ケアに対する報酬が減らされ、職員も給与に不安を抱いていることなどが紹介された。
来年度から予定される利用料負担の軽減などの改正については、「自立支援法の矛盾を訴える運動を続けてきた結果」と評価。しかし、障害程度区分と定率負担は許されないとし、根本的見直しのため運動を続けることを確認し合った。
=2007/01/14付 西日本新聞朝刊=
2007年01月14日12時53分
障害者自立支援法検証シンポ 「負担増えた 見直しを」 現状報告、運動の継続確認
障害者自立支援法の根本的見直しを求める運動の継続を確認したシンポジウム
障害者自立支援法を検証するシンポジウム(社会福祉法人「麦の芽福祉会」主催)が13日、鹿児島市山下町の市民福祉プラザであった。昨年10月の同法全面施行後、障害者や施設を取り巻く環境がどう変化したかなどを検証し、障害者の負担を増大させた同法の見直しを求めていこうと開いた。
同会は同市と指宿市、薩摩川内市で身障者通所授産施設やデイサービスなどを運営、約600人が利用している。シンポには同会を利用する障害者や家族、職員ら約70人が参加した。
パネリストとして登壇した職員が2人の障害者の家計を紹介。施設利用料が1割負担となり、赤字となっている実態を浮き彫りにした。また、利用者のアンケート調査結果が報告され、「お金がかかるので作業所に行く日を減らした」「デイサービスをやめざるを得なくなった」など、不満や不安の声を伝えた。
このほか、障害程度区分によって身体介護を受けられる時間が1日5時間から30分に減らされた事例や、ケアに対する報酬が減らされ、職員も給与に不安を抱いていることなどが紹介された。
来年度から予定される利用料負担の軽減などの改正については、「自立支援法の矛盾を訴える運動を続けてきた結果」と評価。しかし、障害程度区分と定率負担は許されないとし、根本的見直しのため運動を続けることを確認し合った。
=2007/01/14付 西日本新聞朝刊=
2007年01月14日12時53分