関西のほうでは盛んに行われている行事です。
全国的に行われているのかと思ったら、関西、北陸、新潟、長野あたりで行われている行事だとか。
私の実家のほうでは、うちの家から北に20メートルほどの道ばたにお地蔵さんがあり、地蔵盆のときにお菓子を供えて、あとで近所の子供達に分けて配ります。
お地蔵様に一番近い家の縁側に、お供えしたあとのお菓子を分ける半紙を子供の人数分並べて、等分します。
うちの近くではあとこれと言ってしないのですが、一度、お地蔵さんのそばにお堂のある地区に遊びに行ったとき、お堂の中で行われる数繰り(じゅずくり)というのをいっしょにさせてもらいました。
「数繰り(じゅずくり)または数珠回し、といって玉が大きくて長い数珠を子供達みんなで回す儀式をします。その時に大人もその輪の中に入り、自分たちも経験した思い出を胸に子どもたちと一緒に数珠を回します。」冠婚アドバイザー中山みゆきさん
私が参加したときも、確かひとりだけ近所のおばさんが入っていたと思います。
「子どもの守り佛として古くから信仰されていました お地蔵さんは民間の信仰の神様でしたが、仏教に属する地蔵菩薩であったようです。この地蔵菩薩はお釈迦様が入滅してから未来仏の弥勒菩薩がこの世に現れるまで、人間界のみにあらず地獄・飢餓・修羅・畜生・天といった六道すべてにおもむき、人々を救済しました。
平安時代以降に阿弥陀信仰と結びつき、地蔵信仰が民間に広がり、道祖神と同じように村を守る役割も果たすようになります。そして、地獄の鬼から子供を救うとして子供の守護神ともなり、現在にいたっています。
そこから全国に地蔵菩薩が広がり、それぞれの道端にも石地蔵が見られるようになったのです。しかし地蔵盆のように盛大にお祭りするところはおもに関西周辺に限られています。」 冠婚アドバイザー中山みゆきさん
子供の頃は、8月8日の七夕祭り、23日あたりの地蔵盆と地区の子供会の行事があり、地蔵盆が過ぎると、夏休みもそろそろ終わりに近づき、残りの宿題におわれていたのを思い出します。
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