2006-1015-yhs007
浜菊に
年重ぬるや
露ひとつ 悠山人
○俳句写真、詠む。
○浜菊。はまぎく。秋を代表する花の一つ。
□はまぎくに としかさぬるや つゆひとつ
【写真】直径1mほどの花球から、一輪選んで撮影し、600*450ピクセルに切り取っただけ。露も自然のまま。先日、自宅で。
【memo】数詞について:
年齢や月日などで数詞を使うとき、とくに文語でどう読むか、どう書く(ひらかなで)か、悩むことが多い。それを今朝は、少し調べてみた。電網検索すると、ここでも門前に列をなしている。「ひとつ、ふたつ、・・・、ここのつ、とお」で、「つ」が「九」で終わるのはなぜか、「二十歳」がなぜ「はたち」か、などなど。ところで図書館の最高位にある(と言ってもいいだろう)国会図書館(NDL)が、HPのなかの「書誌データの作成及び提供」というところで、非常に興味深い指示を出している。例えばこうだ。
七日 =(採用)なぬか ← (原則不採用)なのか
十(促音便)= じっ←じゅっ
十進法 = じっしんほう ← じゅっしんほう
十九世紀 = じゅうくせいき ← じゅうきゅうせいき
三十路、四十路、では、長寿時代に「九十路」は?
いままで図書館でカード検索を利用する際に、書名・著者名などのカタカナ読みに違和感があったのだが、NDLの指示を忠実に守っていたというわけか。
2006-1015-yim190
title : brazos del flamenco
yyyy/mm : 2006/10
memo : フラメンコ。プリマの腕と手。それだけを見ていても、魅入られる美しさである。
【写真】実写の、上肢三態から制作した。一見単純だが、丁寧に仕上げたので、一時間以上はかかっている。神無月の未申なので、右上からの陽光はまだ強い。先日、野外劇場で。
title : brazos del flamenco
yyyy/mm : 2006/10
memo : フラメンコ。プリマの腕と手。それだけを見ていても、魅入られる美しさである。
【写真】実写の、上肢三態から制作した。一見単純だが、丁寧に仕上げたので、一時間以上はかかっている。神無月の未申なので、右上からの陽光はまだ強い。先日、野外劇場で。
2006-1014-yms127
物語で好き者だなと思われた
君を口説かぬ男はあるまい 悠山人
○紫式部集、詠む。
○たまには、悠山人一首全訳。
(詞書)「(中宮さまと私が談笑しているところへ、殿さまがお見えになる。)『源氏物語』が中宮倫子さまの前に広げてあるのをご覧になって、殿道長さまはいつもの軽口。その折、梅の木の下に置いてある(歌詠み用などの)紙に、さらりとこう書かれた。」
(和歌、表)「(梅は)酸っぱい物だと知られているから、(薬用として)折らないままに通り過ぎる者など、いないだろう。」
(和歌、裏)「(『源氏物語』を書く君は)好き者・浮気女と見られていることでも評判だ。さぞかし男どもは、何とかモノにしよう、と思っているだろうなあ。」
平王ク日記歌03。
¶すき=「好き(好色。浮気。)」と「酸き(梅)」を掛ける。
□紫127:すきものと なにしたてれば みるひとの
をらですぐるは あらじとぞおもふ
□悠127:ものがたりで すきものだなと おもわれた
きみをくどかぬ おとこはあるまい
物語で好き者だなと思われた
君を口説かぬ男はあるまい 悠山人
○紫式部集、詠む。
○たまには、悠山人一首全訳。
(詞書)「(中宮さまと私が談笑しているところへ、殿さまがお見えになる。)『源氏物語』が中宮倫子さまの前に広げてあるのをご覧になって、殿道長さまはいつもの軽口。その折、梅の木の下に置いてある(歌詠み用などの)紙に、さらりとこう書かれた。」
(和歌、表)「(梅は)酸っぱい物だと知られているから、(薬用として)折らないままに通り過ぎる者など、いないだろう。」
(和歌、裏)「(『源氏物語』を書く君は)好き者・浮気女と見られていることでも評判だ。さぞかし男どもは、何とかモノにしよう、と思っているだろうなあ。」
平王ク日記歌03。
¶すき=「好き(好色。浮気。)」と「酸き(梅)」を掛ける。
□紫127:すきものと なにしたてれば みるひとの
をらですぐるは あらじとぞおもふ
□悠127:ものがたりで すきものだなと おもわれた
きみをくどかぬ おとこはあるまい
2006-1014-yhs006
梅霜紅
隠れつ出でつ
日に当たり 悠山人
○俳句写真、詠む。
○梅霜紅。梅擬。梅嫌。うめもどき。秋十月の季語。「便覧」の例句は、二句とも「梅嫌」。どれをとっても、非日常の字面だ。作句してから、「出たり引っ込んだり」が人口に膾炙と気付く。
□うめもどき かくれついでつ ひにあたり
【写真】見本園で。
2006-1014-yim189
title : Viburnum dilatatum
yyyy/mm : 2006/10
memo : 見本園の名票板には、ただ「ガマズミ」と。漢字表記は不明。「落葉低木です。ガマズミはガマズミ酒という果実酒がある程、秋の赤い実が知られていますが、春にかたまって咲く白い花もみどころです。」(アクアマリンふくしま4階)
【写真】実写には電線が入ったから、それを消して快晴のグラデに仕上げた。
title : Viburnum dilatatum
yyyy/mm : 2006/10
memo : 見本園の名票板には、ただ「ガマズミ」と。漢字表記は不明。「落葉低木です。ガマズミはガマズミ酒という果実酒がある程、秋の赤い実が知られていますが、春にかたまって咲く白い花もみどころです。」(アクアマリンふくしま4階)
【写真】実写には電線が入ったから、それを消して快晴のグラデに仕上げた。
2006-1013-yhs005
丹桂の
香りにさわぐ
右脳かな 悠山人
○俳句写真、詠む。
○金木犀(きんもくせい)。丹桂(たんけい)。丹桂は、「にかつら」もありかな、とひそかに思う。ついでに、銀木犀の漢名は銀桂。「便覧」には、金銀の区別がなく、例句も「木犀」二句だけ。
□たんけいの かをりにさわぐ うなうかな
【写真】前掲の接写。
【memo】万葉集木簡! 最古の万葉仮名文!! 全国の万葉ファンにとって、大発見です。「大阪市の難波宮跡で万葉仮名で書かれた七世紀中ごろの木簡=写真、赤外線合成[略]=が見つかった。漢字で日本語を表記した最古の文章の例で、七世紀後半とされてきたその成立期の再考を求める発見だ。」(朝日新聞、今日付け、題字下)
2006-1013-yim188
title : une certaine impression
yyyy/mm : 2006/10
memo : 和ものが続いたので、洋ものでバランスを・・・だが、さて、これは一体、何だろう? まず連想するのは、スピーカ(ウーファ)? 次に調理鍋の蓋? 実は、小ホールの天蓋。
【写真】実写をいったんモノクロに落として、照明灯だけを別レイヤで慎重に切り取る。モノをフルカラーのモードに戻し、照明灯を調色しながら、貼り付ける。
title : une certaine impression
yyyy/mm : 2006/10
memo : 和ものが続いたので、洋ものでバランスを・・・だが、さて、これは一体、何だろう? まず連想するのは、スピーカ(ウーファ)? 次に調理鍋の蓋? 実は、小ホールの天蓋。
【写真】実写をいったんモノクロに落として、照明灯だけを別レイヤで慎重に切り取る。モノをフルカラーのモードに戻し、照明灯を調色しながら、貼り付ける。
2006-1012-yhs004
秋風を
背に隼の
いや疾し 悠山人
○俳句写真、詠む。
○よし、これは行ける! そういう思いでシャッターを切る。
□あきかぜを せにはやぶさの いやはやし
【写真】PC画面で処理するときに、予期しない、黒いシミのようなものが写っていることがある。5~6メガで、問題がなければ、大きいままの(このときは)鳥を生かして、Bサイズの同位置に埋め込む。
秋風を
背に隼の
いや疾し 悠山人
○俳句写真、詠む。
○よし、これは行ける! そういう思いでシャッターを切る。
□あきかぜを せにはやぶさの いやはやし
【写真】PC画面で処理するときに、予期しない、黒いシミのようなものが写っていることがある。5~6メガで、問題がなければ、大きいままの(このときは)鳥を生かして、Bサイズの同位置に埋め込む。
2006-1012-yim187
title : Japanese Garden9
yyyy/mm : 2006/10
memo : 多行松(たぎょうしょう)。以前に登場した。連作・日本庭園は、寿数の9で、ひとまず終わる。
【写真】手前と奥、ボケの扱いに注意。
title : Japanese Garden9
yyyy/mm : 2006/10
memo : 多行松(たぎょうしょう)。以前に登場した。連作・日本庭園は、寿数の9で、ひとまず終わる。
【写真】手前と奥、ボケの扱いに注意。
2006-1011-yms126
暮れの風心を寒く吹きぬけて
渡り少ない歳になったわ 悠山人
○紫式部集、詠む。
○詞書は非常に長いが、ここでは略。依拠本には、ひらかな読みがないから、「音」のようなときには、必ず辞書を引く。平王ク日記歌02。
¶わがよふけゆく=「夜が更ける」「私が年取っていく」。「よ」は、「世」(平王ク表記)と「夜」。
¶音=<「音(ね)」が楽器の音、虫・鳥などの鳴き声など、心に訴えてくる音声を、「声(こゑ)」が人や動物の発する音声などをさすのに対して、「おと」は、比較的大きい音、また広く音響一般をさす。>(旺文版「古語辞典」)
□紫126:としくれて わがよふけゆく かぜのおとに
こころのうちの すさまじきかな
□悠126:くれのかぜ こころをさむく ふきぬけて
わたりすくない としになったわ
暮れの風心を寒く吹きぬけて
渡り少ない歳になったわ 悠山人
○紫式部集、詠む。
○詞書は非常に長いが、ここでは略。依拠本には、ひらかな読みがないから、「音」のようなときには、必ず辞書を引く。平王ク日記歌02。
¶わがよふけゆく=「夜が更ける」「私が年取っていく」。「よ」は、「世」(平王ク表記)と「夜」。
¶音=<「音(ね)」が楽器の音、虫・鳥などの鳴き声など、心に訴えてくる音声を、「声(こゑ)」が人や動物の発する音声などをさすのに対して、「おと」は、比較的大きい音、また広く音響一般をさす。>(旺文版「古語辞典」)
□紫126:としくれて わがよふけゆく かぜのおとに
こころのうちの すさまじきかな
□悠126:くれのかぜ こころをさむく ふきぬけて
わたりすくない としになったわ