哲ノート

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デ・キリコ展 -東京都美術館-

2024-07-05 16:30:00 | ちょっとそこまで。
なんか話題になっているデ・キリコ展がおこなわれている、上野公園・東京都美術館へ「どんなもんかなぁ・・・」と行ってきました。

ジョルジュ・デ・キリコ展 

20世紀美術に衝撃を与えた弧高の画家デ・キリコ、10年ぶりの大回顧展と副題がありました。



「デ・キリコ」ってなに?というくらいの「にわか美術ファン」からすると、こういった美術展は下調べもなしの無知識のアタマくらいで作品にであったほうが、より新鮮な感覚で作品を観る事ができます。

初期の作品群から晩年の作品まで館内は時代を追って、生涯を駆け巡る形で一作品一作品をじっくり目の前で鑑賞できます。

歪んだ遠近法、形而上絵画、幻想的な雰囲気、バロック調古典絵画なんて紹介もあり、めぐり巡ると作風も変わってきたり、マヌカンをモチーフとしたイメージの世界があったりと

きめ細かい写実的なものではなく、かといって印象派のような画風でもなく、なんとなく現代風のポスターのような印象のある作品が続きます。

なにをイメージするものか、どんな発想から作品に着手しているのか、そして作品からなにを訴えているのか・・・。



デ・キリコの画風は無機質な世界でもあり、イメージ上での世界でもあり・・・はたして観覧者は作品からなにを見出せるのか、何を感じ取れるかを試されているような面持ちで多くの作品と次々に対峙してゆきます。

印象のある作品、インパクトある作品というよりも、デ・キリコ氏の持つイメージの世界を観ることができる回顧展といった印象がのこる美術展でした。



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