哲ノート

gentle heart!! ヤサシイココロ・オトナノココロ

特別展 鳥 -国立科学博物館-

2024-12-15 23:22:21 | ちょっとそこまで。

上野公園内にある「国立科学博物館」を訪問(「特別展 毒」以来の訪問 2023-1-30投稿)

とっても興味をそそる特別企画展が毎回おこなわれていますが、今回は「鳥」

「特別展 鳥 -ゲノム解析が説き明かす、新しい鳥類の系統-」

鳥類をメインテーマーにした企画展は“あの”科博でも初めてんなんだそうで、収蔵保管されている膨大な鳥類も剝製類を一堂に見られるとのことで、行く前からワクワクで訪問しました。

日常家の近所で見られるスズメ・カラス・ムクドリ・ひよどり・メジロ・ジュウシマツ・ハクセキレイといったところも

飛んでいる姿、樹々に止まっている姿、えさをついばんでいる姿などは普段見るのですが、実はじっくりとその姿を見ることはあまりありません。(そういえば・・・)

 

剝製ながらそんな普段見慣れている鳥はもちろん、鳥類がオールキャストで見られるなんて・・・姿も顔も眼付もすべてが見られるんですから、こりゃぁすごい。

館内は1羽1羽まじまじと観察できて、目に焼き付けたい位、豊かな表情を持っているんです。

でも観覧客が多くてじっくり見られないのがくやしいですがね。もうすこし空いてきたら、もう一度観に行ってもいいかなぁ…と思うくらいの好企画展です)

 

館内には鳥類の剥製展示とともに、知られざる生態を解説するパネル展示がありました。(他の人も立ち止まって人だかりができていたんで、みなさんもおなじ思いなんでしょうか)

この中で「鳥の翼」をパネル紹介するブースがあって・・・解説によると   

・長い翼・・・風に乗る

・短い翼・・・強く羽ばたく  

・とがった翼・・・高速で飛ぶ  

・丸い翼・・・ゆっくり飛ぶ

鳥の翼の形によってわかりやすく分布図ができていて、「な、なるほど!!」とオトナの自分でもうなずいちゃうくらい、とっても為になりましたね・・・これは。

  

みじかな鳥たちの奥深い世界を十二分に堪能したんで、帰り際のミュージアムショップで「特別展 鳥」の公式ガイドブックを手に取りました。

内容の充実感から「鳥図鑑」として、さまざまな鳥類の生態にくわえて、「鳥のひみつ」みたいなコラムが随所にあって、これだけでも見る価値はある一冊です。

普段見慣れている近所の鳥たちはもちろん、“知ったかぶり”していた鳥たちの姿をじっくりと見る事ができただけでも、とっても有意義な特別展となりました。  

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田中一村展 -東京都美術館-

2024-11-24 11:37:00 | ちょっとそこまで。

先日上野・東京都美術館を訪問した際、あまりの混雑ぶりに敬遠して、同館で同時開催中の「ノスタルジア展(2024-11-20)」を鑑賞してしまった

川村一村展をあらためて鑑賞しに、美術館を再訪問しました。

「川村一村展 -奄美の光 魂の絵画-」

けっこう注目浴びている美術展との事でしたが、お名前は存じ上げていませんもので(自分だけ?)これほどの入館者がいらっしゃるとは存じませんでした。

とにかく「見ておこうと・・・」という自分の性質から、いつもの通り不勉強のアタマで鑑賞します。(へたに知らない方が、新鮮な感覚で絵画を見られます)

  

「うわぁぁぁぁ、混んでる」せっかくの美術展ですからホントいうと作品をじっくり鑑賞したいのですが、これだけは仕方ありません。

本来の美術ファン、にわか美術ファン(自分も)観光客、見物客・・・館内は“ごったがえして”います。

時間ばっかり取りそうなんで、ここは「じっくり鑑賞」よりも「ダイジェスト鑑賞」に切り替えてひょいひょいと見て回ります。

その作風から緻密な描写と構図にもとづいた、目を引く作品が見られます。

風景画・風物画であっても、なにかワンポイントもたしたり、色使いもインパクトあるものが多く、それが“目に沁みます”

そのような作品が初期のころから晩年の頃まで、ずらりと年代を追って一同に展示されていますが、見終わってみるとなにか散漫なイメージが残りました。

じっくり鑑賞しなかった点があるかもしれませんが、流れに流されたまま記憶にインプットされるような“印象深い”作品がなかったような気が残ります。

初めて出会う作家・作品はやはり作品の前でしばしたたずみじっくり鑑賞したいものです。

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ノスタルジア展 -東京都美術館-

2024-11-20 23:12:57 | ちょっとそこまで。

「ノスタルジー」

郷愁や懐古、追憶といった過ぎ去ってしまった時代や時間を懐かしむ気持ち・感情

ちょっと時間があったんで、ちょっと興味そそるような美術展が目にとまり行ってみることに・・・

上野公園・東京都美術館でひらかれている、上野アーティストプロジェクト2024「ノスタルジア -記憶の中の景色-」展

8名の作家による日常の景色・情景・幻想表現からノスタルジーを表現した多様な絵画を展示した企画展です。

作家が自分の作品に関して「ノスタルジー」をインスピレーションで描き表現しているかを発表しており、今度をその作品を回覧する者が

いかに「ノスタルジー」という感情を受け止めるか・・・ただの絵画で終わるか、なにかそこに感じるものがあるかは当然人それぞれです。(その人なりの経験や感情ですから)

公募作品からの企画展示ですから、特にインパクトを抱くものはありませんが、ちょっと“目の保養”にはいいかも・・・。

 

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漫画家 森薫と入江亜季展 -世田谷文学館-

2024-11-08 23:27:59 | ちょっとそこまで。

ちょっと時間が空いたんで、いつもの“せたぶん”世田谷文学館を訪問

「漫画家 森薫と入江亜季展 -ペン先が描く緻密な世界-」を拝観します。

森薫さん、入江亜季さん・・・すみません、今日その「仕事」を見させていただくまで、まったく存じ上げませんでした。

でもいつもの“せたぶん”ですから要チェックしているんで、興味本位で覗きに行きます。

 

こういうのって「知らない」ほうが先入観も期待感もなく、しかも「あたらしい出会い」「あたらしい発見」「みたことない発想」が目に映っていいもんです。

館内はまちがいなくファンであろう人、この分野の漫画をこよなく愛読している人で、平日にもかかわらずにぎわっています。

こちらは“まったく存ぜぬ”漫画家、作品、作風をキョロキョロしながら巡回してゆきました。

目についたのは副題にもある「仕事道具」「ペン先」「インク」の類と、作品ができるまでの下書きから絵コンテに至る過程を紹介しているコーナー

作品そのものは「へぇぇ・・・」で見て回るだけでしたが、こういったちょっとしたことですが興味をいだくものがあります。

興味本位ではありましたが、自分の知らない世界をのぞき込むのもまた有意義なもので・・・。

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金井一郎 翳り絵展 -吉祥寺美術館-

2024-11-02 08:11:00 | ちょっとそこまで。

絵画鑑賞する上で、陰影、光と影が強調された作品を観るたびに、これらの作品の多くはなんとも趣きがあり、雰囲気を醸し出します。

自然描写はよりリアリティなものになり、コントラストも絡んでくるととても印象深いものになります。

そんな作品群を好んで鑑賞するのですが、そんな中興味深い美術展が“いつもの”美術館で・・・

吉祥寺の繁華街の中にある美術館、武蔵野市立吉祥寺美術館(毎回新しい発見があり、要チェックの美術館です)にて開催されている

「金井一郎 翳り絵展 -「銀河鉄道の夜」を巡る旅-」を拝観します。

館内に入り企画展示室に入ると・・・「真っ暗」

無数の孔が開いた黒いラシャ紙を重ね合わせて、その後ろから光を当てて、光の屈折もあり独特の陰影を智雄なったともなった立体感と透明感、空間、雰囲気を作り出す翳り絵を集めた企画展です。

館内も当然暗くしての展示になり、よりリアルな状況で作品を鑑賞する事となります。

「宮沢賢治 銀河鉄道の夜」をモチーフにした翳り絵、ランプを照らして演出したオブジェ、ジオラマ風の作品などがならび、暗闇の中独特な空間の中での鑑賞となりました。

一貫して陰影の世界、光と影の世界を感じながらの企画展になっています。

 

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広重ブルー展 -太田記念美術館-

2024-10-30 19:43:00 | ちょっとそこまで。

あらためて“広重ブルー”を鑑賞するために、原宿駅から表参道方向に歩いたところにある太田記念美術館を訪問します。

   

浮世絵専門の美術館で、年間通して様々な角度から浮世絵を展示されており、最近は外国観光客の観光スポットとして広く紹介されていて、今回の訪問でも多くの外国人が鑑賞していました。

しかも誰でも知っている人気の歌川広重でしょ、そして「広重ブルー」でしょ、平日ですけどけっこう入館者も多くて・・・

館内の展示スペースから見ると入館者がちょっと多くて、一点一点の作品鑑賞に時間をかける方が多く、つねに渋滞気味で作品を鑑賞します。

(ほんとはゆったりと、自分のペースで鑑賞したいんですけどね・・・)

 

「広重ブルー」っていうのは浮世絵で使われる青色の絵具で「ベロ藍」とも言うんだそうで、各作品を見比べると微妙ににじませたり、配色の濃さを加減したりして

風景画に強い広重の作品を、より印象的に、より繊細に、青色をうまく配置・配色して作品が成り立っているのがよくわかります。

今までいろいろな浮世絵作品に接してきましたが、今回のように一つの技法にスポットを当ててクローズアップした企画展は、より作品を深く鑑賞する事ができて

「浮世絵の鑑賞の仕方」を認識した心持ちで館内を巡回しました。

 

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寺山修司展 -世田谷文学館-

2024-10-22 08:44:00 | ちょっとそこまで。

「寺山修司」

名前も存じ上げているし、(うわべだけど)どういう事をされているかも、ある程度理解しているつもりなんですが、

実際の活動(演劇・執筆など)はあまり深く見聞きすることはなく、ちょっと興味津々で拝観することに・・・

いつもの世田谷文学館にておこなわれている「寺山修司展 -世田谷文学館コレクションにみる-」を訪問

生誕90年にあたり、世田谷文学館が所蔵する寺山修司コレクション、「天井桟敷」などの演劇資料、直筆の書簡など150点におよぶ資料・作品関連資料を一堂に展示した企画展です。

いきなり立ち止まり目を見張ったのは「直筆原稿」「直筆書簡」そのもの・・・「こんな字を書くんだぁ」達筆というよりは、やわらかくて読みやすい字なんですよね。

そして「天井桟敷」「大山デブ子」などの演劇ポスターと関連資料の数々、演劇作品の中身まではあまり知りませんが、すこしでも触れる事ができました。

活躍した時代がズレていることもあって、演劇の名前は知っていても実際の事はわからない事ばかりで、今回の企画展でちょっとは新しい発見と見識を深めたかなぁ・・・

演劇の世界観はあまりにも突飛すぎてついていけない面がありますが、寺山修司のアクトのほんの一面でも見られただけで、もうアタマ一杯になってしまった企画展でした。

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ハニワと土偶の近代展 -東京国立近代美術館-

2024-10-10 08:31:17 | ちょっとそこまで。

「土偶好き」である。

「土偶」と名の付く美術展があれば、かならず顔をだすくらい・・・(もちろん遠方はありませんが)

今回毎度のMOMAT・東京国立近代美術館で「ハニワと土偶の近代」と題された美術展が行われているんで、こりゃぁ行かなくちゃ・・・で、期待を込めて竹橋・MOMATへ。

「・・・近代」という題名が気にはなっていたんですが、やはり・・・「土偶」「埴輪」の実物展示はなくて、絵画で描かれた作品、影響を受けたモニュメントや絵画の展示物ばかりで

ちょっと“期待外れ”の美術展でがっかり。やはり主体である「土偶」「埴輪」の実物を数点でも展示・閲覧できなくちゃね。(事前に調べておけばよかった(反省))

いろいろと美術展を巡っていますが、期待が高すぎて空振りすることもありますよ・・・たまには。

展示会場を足早に巡って、出口にあるミュージアムショップへ・・・ここで“おみやげ”として「ハート形土偶」「縄文のビィーナス」「みみずく型土偶」をゲット。

            「みみずく型土偶」これほしかったんだ。

美術展の内容はどうあれ、土偶のレプリカが揃えられたんで「まあ、いいか」で会場を後にしました。

ちなみに10月9日は「土偶の日」だそうで、やはり実物をじっくり拝観したかったなぁ・・・またどこかで「土偶」と名の付く美術展があれば馳せ参じたいと思います。

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空の発見展 -松濤美術館-

2024-10-05 14:59:00 | ちょっとそこまで。

あちこち美術展を巡っていて、やはり「風景」「風景画」が好きなんですが、そういえば・・・「空」「雲」「空をめぐる景色」を主眼にしたものが少ないですよね。

(例えば雲海とかも「山」が主体であって、雲そのものにスポットを当てたものではない気がします。)

そんな「空」にスポットをあてた美術展がおこなわれているので・・・さっそく。

井の頭線・神泉駅を降りてトコトコ歩いたところに渋谷区立松濤美術館があります。

けっして大規模ではないのですが、個性ある独自の美術展が年間を通じて行われており、日頃から“要チェック”の美術館として気にしています。

「空の発見 Discovering the Sky」展

西洋絵画・日本画問わず、空・雲・空の景色(朝景・夕景)というのは主体・主眼になる対象物に比べると

たしかに“お飾り”のような存在で、あまりそれらが主体になる事はめずらしいことだったようです。(富士山の夕景なんかは主体は富士山であり、それを際立たせるのが夕景ですからね)

あまりにも主眼が散漫になるし、刻々とその表情も変わってしまって(たとえば雲の形)捉えどころもないのが、そんな理由になるのかもしれません。

今回の美術展はそんな空の表情・芸術的な雲などのかたち、そして広大な空から想像される思想的な表現がどのようなものなのかを、クローズアップされたものになっています。

ただそれらを“どう読み取るか”“どう読み取れるか”は鑑賞する者にゆだねられているので、なかなか深読みするのもむずかしいもので、

「なんとなく、わかった」というイメージでおわってしまう作品も多くありました。

でも例えば「雲」なんかは色・かたち・躍動感など写実的で芸術的な面もあり、作品として成立する対象になると思います。

そんな「空」にスポットを当てた珍しい美術展を松濤美術館にて鑑賞しました。

 

 

 

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ロートレック展 -SOMPO美術館-

2024-09-21 12:14:00 | ちょっとそこまで。

ちょっと観ておこうかなぁ・・・という気になる美術展を拝観します。

フィロス・コレクション ロートレック展 -時をつかむ線- と題して、新宿SOMPO美術館にて

「アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック(1864-1901)」

19世紀末フランスを代表する画家で、名前は知っているけど・・・「フランス」「ファッション」「モダニズム」「ポスター」「フランス語」といった感じの

事前のイメージ・先入観を持って美術館にむかいました。(毎回こういった美術展では、事前に下調べなどせずに“知らない”で作品を拝観した方が、より印象が鮮明になります)

入館してプロローグとしてロートレックを「線の画家」という案内がありました。

作品の下書きのような細やかな線で描かれたスケッチのような作品が多く展示されています。

どの作品もがやわらかく表現力に富んだタッチで描かれており、これらに色彩をあわせると、自分がロートレックに対して思い描いたポスター作品に結び付きます。

        

展示中盤からは“これぞ、ロートレック”のようなポスター・商業ポスターが展示されており、ロートレックの描くスケッチのような人物たちと

(読めませんが)フランス語のオシャレなロゴ(文字)があわさり、とってもモダニズムを代表するような作品群になっていきます。

これらのポスターもまじかによくよく鑑賞すると、初期の作品に目立つ細やかで味わい深い線描が見られます。これが「ロートレック鑑賞」の醍醐味なんでしょう。

名前は知っているけど・・・このようなより深く鑑賞できる企画展は“あたらしい発見”もあったりして、とっても知見を広める上で有意義なものになります。

           SOMPO美術館といえば「ひまわり」でしょう 

 

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