哲ノート

gentle heart!! ヤサシイココロ・オトナノココロ

「かわたれどき」

2024-08-23 12:09:00 | ことば
ちょっと目に留まった「ことば」から・・・

朝日新聞 折々のことば から

「わたしにとっては、世界はいつもかわたれどきなのである。」   梅棹忠夫

なになに・・・かわたれどき・・・・かわたれどき・・・???

「かわたれどき」ってなに??? しらべてみると、

人の顔も判じえない夕暮れを「たそがれどき」といって、「誰(た)そ彼(かれ)時」からきているようで、

それに対して夜明け前の薄明りの頃は「かわたれどき」、「彼(か)は誰(たれ)時」なんだそうな。

あれはだれだとはっきり見分けられない頃、薄暗いの時刻をあらわす古来からの言葉のようで、だれもが知る「たそがれ」「黄昏」なんて雰囲気ただようような言葉に対して

もうひとつ「かわたれどき」なんて言葉があるとは・・・彼誰時とか彼者誰時、彼は誰(かわたれ)とも表される言葉のようです。

薄暗い時刻を表す見事な表現で言葉としてあらわした「たそがれ」と「かわたれ」

古くから伝わる日本語・大和ことばというのは絶妙で、優美で、余韻が漂う言葉がまだまだあります(日常の普段使いがなく、使う場面もない)

「ことば・言葉の世界」は奥が深いものがあり、そういった「言葉」を見つける、知るということに対し、時に感動しちゃうこともあります。(自分の語彙力のなさを痛感しますが…)

「かわたれどき」 しっかりおぼえました。(今度使ってみて、人に自慢しちゃいます)



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「前後裁断」

2024-05-29 22:12:20 | ことば

またまた「いい言葉」いただきました。

「前後裁断」

どうやら禅の言葉のようで、過去と未来、前際と後際は断ち切れているという意

過去の出来事や未来・将来の不安から自分自身を開放して、今現在、現在ある自分を見据えて真剣に取り組む姿勢、真剣に生きるようにすること

妙な迷いや心配での苦しみから解き放ち、今を体感する教え・・・。

いま目の前で何が起きるか、なにが起きようとしているか、だれにもわからない世の中、後ろを見ても前を見ても目の前の現実を見据えなければ・・・

「今ですよ、いま・・・」これをどうあれ見つめていなければ何も始まりません・・・から。(なるほど、そりゃぁそうだ)

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「心身一如」

2024-05-18 10:32:00 | ことば

自分は決してボキャブラリー、語彙を多く持ち合わせていないんで、普段使うことがないんだけど、なんかピンとくる言葉があると、その都度書き留めています。

やはりアタマではわかったつもりでも(憶えたつもり)その場限りになっちゃうものです。

だからアタマに記憶させるために、すこしでも自分の語彙力を高めるために「書く」とい動作をすることにしています。

「心身一如」(しんしんいちにょ)

心と身体は切り離すことができないもので、精神と身体は一体であるという仏教からの教えのようです。

なにか深い意味があるような悟りの境地を表している言葉のようにも思え、でもアタマに入れておいていいような高貴な心境をあらわしています。

こんな言葉がまだまだありますよね、自分の知らない言葉。

なにか最近つくづく言葉の奥深さを痛感するような心持ちなんですよね。

 

 

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西ドイツ・東ドイツ・ドイツ

2024-05-05 09:41:00 | ことば

なにげなくテレビを見ていたら・・・。

昔を懐かしむテレビ番組で「西ドイツ・・・」って言葉がテロップで流れました。

あったあったなぁ「西ドイツ」って言葉。

今のドイツが「西ドイツ」「東ドイツ」という2つの国家に分かれていた時代、そんな時代があったなぁ・・・と。

いまでは「ドイツ」が当たり前ですが、1989年ベルリンの壁崩壊という出来事以前は東ドイツ・西ドイツと国家があって

政権・体制は西側陣営と東側陣営に分かれ、またベルリンの街も東・西にわかれて統治されていました。

たぶん最初に認識したのは、ミュンヘンオリンピック(1972年開催)

西ドイツ・東ドイツなんて国名が開催国でもあり言葉があふれていて、各種競技も国を挙げて強かった記憶が・・・。

バレーボールは東ドイツ、サッカーは西ドイツとか・・・

たとえば日本に置き換えると「東日本国」と「西日本国」で国家も主義も違うというのが存在していたわけですから、ホント想像つかないです。

つい30年前の出来事で、そんな分断されていた国。事実・出来事を知らない世代も多くなる中、「西ドイツ」なんて言葉が出てきて、

今ではとても懐かしい「言葉」に手を止め、しばし映像に見入ってしまいました。

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いかれポンチ

2024-04-22 00:41:06 | ことば

ちょっと一計案じて「センターポンチ」を手に入れました。

「ポンチ」「センターポンチ」とは・・・

ドリルなんかで穴をあけるときに、ドリルの先端が逃げないように案内する目印をつけるときに使う工具で、硬度の高い材質を用いるもの

ふだんまったく使わないんですが、この「ポンチ」って言葉だけはなぜかすぐにピンとくるものがあって・・・

「いかれポンチ」

「いかれ」とは間抜けな事。「ポンチ」は「ぼんち」坊ちゃんから派生した言い方で、「いかれ+ポンチ」とは軽々しい男、調子の狂った男の意になります。

そんな中「この~いかれポンチが・・・」なんて言い離すことばで、冗談で相手をけなすような時に“突発で”でる話し言葉として、なんか耳に残っているんですよね。

いま「ポンチ」が目の前にありますが、直接言葉の語源ではないようですが、このポンチがうまくいかなかったら「このぉ、いかれポンチがぁ」なんてことになっちゃったりして。

この「ポンチ」をどう活かすか、どう使うかは後述することにします。

 

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「身を粉にする」

2024-03-09 08:40:00 | ことば
今日、耳に入ってきたことばから・・・

「身を粉にして働くみたいな・・・」

今日の今日まで「身を粉にして・・・」を「みをこなにして・・・」だとおもっていたんですが、「みをこにして・・・」と読むようで、

「身を粉にして働く」という慣用句は、「自分の身体をこなごなに細かく砕くようにしてまで働く」ということで「労苦をいとわずに一心に務める」なんてことにつながります。。

もう時代錯誤のコトバになりつつありますが、カラダを粉にしてまで・・・なんてね、そこまで詰めなくてもねって感じですけど、

ふだん無意識に使っている(口から出る)こういった慣用句って丁寧にコトバを読み解くとなかなかおもしろいもんで、代々こういったコトバを作り上げてきた流れと、日本語のさらなる奥深さを感じます。

「身を粉(こ)にして・・・」
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ことばのニュアンス

2024-01-19 22:04:00 | ことば
先日のブログ投稿から・・・(「榛原デザイン&アート展」2024/1/18)

書き出し文は・・・

一番最初に考えたのは「駅からすぐ近くの便利な・・・」

(でも近いけど駅に直結しているから)

「駅に直結して便利な・・・」

(直結というのは言い過ぎかなぁ、となり合わせって感じで)

「駅に隣接して便利な・・・」

(ちょっと「隣接」は堅いイメージだから、わかりやすく)

「駅に隣接して、気軽に立ち寄れる・・・(決定稿)」

ブログを投稿するにあたって、文章・文体を推敲を重ねながら入力しています。(場合によっては数日後に改めて・・・なんてことも)

ちょっとした言葉の選び方でイメージ・印象・ニュアンスが異なり、相手にどう伝わるか、相手がどう受け取るかが大きく変わってくるので

自分の“ないアタマ”を一生懸命振り絞って、貧弱なボキャブラリーの中から「これは・・・」という言葉・文章・文体を選びながら投稿しています。

(くりかえし投稿することによって自分の文章力や語彙力が鍛えられます、これもブログの魅力と思っています)

今回のような「すぐ近く」「直結」「隣接」という言葉は似ているようで捉え方、受け取り方は微妙に違うもので、

こういった言葉選びは相手への伝え方、わかりやすく端的な言い方を意識しつつ、そこに今の自分の発言したい感覚を加味したうえで、最後に熟慮しながら選びたいものです。

言葉の感覚・ニュアンスの奥深さは果てしないもので、これからもまだまだ日々勉強をさせていただきます。

そういえば、「言葉」「ことば」「コトバ」…これだけでも受け取り方違いますもんね。

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松陰先生の言葉 -2024年1月-

2024-01-15 22:59:44 | ことば
初詣で参拝した松陰神社の“お気に入り”参道に、毎月吉田松陰先生の言葉が掲示されています。

参拝の都度必ず立ち寄って、この言葉を読まさせていただいています。

 

松陰先生の言葉

志を立てて 以て萬事の 源となす

        士規七則 妙 安政二年

志を立てて 以て萬事の 源となす 交を擇びては以て仁義の行を輔く。
書を読みて以て聖賢の訓をかんがふ

まずしっかりとした志を立てること。 これこそ物事全ての出発点となるのです。
次に親しくする相手は慎重に選ぶこと。 良い友人は互いの行いを正してくれるでしょう。
最後に一生懸命学問に励むこと。 古の聖人や賢者の教えをしっかりと学び、考えましょう。

ごくごく当たり前の言葉なんですが、なかなか実践とまではいきません。
読み返すことによって、とっても身に染みる言葉になります。





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已己巳己

2023-12-15 23:51:12 | ことば
最近漢字とかの「読み方」「意味」「使い方」なんか辞書を引くよりもスマホで調べちゃったほうがラクで・・・(ほんとは辞書で調べたほうがアタマに入ると思うんですけど)

ちょっと調べたいことがあって「おのれ」と入力、検索すると「己」と出るんですが、ついでにいろんな情報がでてきて・・・うわぁ、なんじゃこりゃ。

已己巳己・己己己己

已己巳己・・・「いこみき」互いに似ている物をたとえていう語

己己己己・・・「いえしき」珍名苗字 (こんな人いるんだ)

ふだん「巳(み)」とか「己(おのれ)」とか書くことがあるけど、「已(い)」という字がある事はわかっていてもなかなか使わない(読み方もわかんなかったし)

ましてや今回みたいなこんな字・こんな読みがあるんだなんて・・・びっくり。

 

まだまだ深い、知っているようで知らないことだらけの「漢字の世界」ってやつですかね。

まさしく「調べる」「探求心」「好奇心」をつねにアタマの片隅に入れておかないと通り過ぎちゃう・・・ようなどうでもいいんだけど、「漢字」の奥深さをみちゃいました。



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・・・目がない。

2023-08-25 00:44:59 | ことば
「おれ、雷おこしに目がなくて、いくつでもいけちゃうよ・・・」

お土産にいただいた雷おこしをいただいて、ふいに出た言葉

「・・・目がない」

たまらなく好きで、好きでたまらないんで他のものに目がいかない、そのくらい夢中になっちゃう・・・という慣用句

お礼の意もあるし、お世辞の意、はなしを広げる、話をつなぐ言葉として、また得意げに口にする言葉「目がない・・・」



ほかにも・・・

目が高い、目がきく、目が届く、目がくらむ、目が回る・・・たとえ言葉としても、なんとなくわかるニュアンスとしても、形容する言葉としての「目が・・・」というものが思い浮かんだだけでもいろいろありますよね。

あらためて日本語の言葉の深さ、バリエーション、流れ、培われた意味合い・・・その場ではそんなこと考えずに、自然と口に出ちゃうもんで・・・(これ、だれに教わったわけでもないしなぁ)

いつのまにか身についちゃっているんだろうなぁ・・・「目がない・・・」







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