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まほろ界隈逍遥生々流転日乗記

奄美の観光と物産展

2013年07月22日 | 日記
 今年は、奄美群島が日本に復帰して60周年なんだそうだ。たしか昨年、沖縄復帰40周年だったはずだが、奄美もかつては戦後しばらくの1953年まではアメリカの統治下にあったということ。もう、こちらではニュースとして意識されないくらいの時がながれたということか。そんなことに気づかされたのは、17日から小田急百貨店町田店で「奄美の観光と物産展」が開催されていて(23日まで)、そのチラシ冒頭に「奄美群島日本復帰60周年記念」と銘打たれていたから。なんだか、復帰記念の冠は「観光物産展」宣伝のための大義名分にきこえてしまうが、まあ地域おこしの一環としてにぎわいに寄与するのであればいいか。
 
 奄美といえば、坪山豊、築地俊造といった唄者や日本画家の田中一村を連想するのだが、物産展イベントとして「島唄夕涼みライブ」も開催されるという。メインはなんと「お中元」こと、元ちとせと中孝介のライブが19日に開催無料、それも町田店屋上での屋外ライブである。これには本当びっくりしたが、その日はあいにくの仕事で無理、前日18日の喜界島在住の若い女性唄者による三線ライブを聴くことができた。

 若い二人、実に舞台度胸よろしく堂々としていて嫌味がない。この情報化時代、奄美と本土の距離は地理的な距離ほど隔たってはいないようで、そこがすばらしい。もはや都会志向は時代遅れ、故郷の素晴らしさを胸に地に足がついている感じだ。
 ステージ始まっての午後4時すぎはまだ暑さが厳しかったが、しばらくして風が爽やかにすごしやすく気持ちの良いライブとなった。みあげれば空の青さと夏雲、ここ町田で奄美のうたが聴けて幸せ、と実感できたひととき。