日々礼讃日日是好日!

まほろ界隈逍遥生々流転日乗記

八十八夜過ぎて、立夏 

2015年05月06日 | 日記
 夏も近づく八十八夜、というわけで早くも季節は春から初夏の気配がする。住まいの駐車場へ降りていく北斜面には、ちょっとした広さの広葉樹を主体とした自然林が残っていて、この季節様々な草花を楽しむことができる。数週間前は、山桜が赤味色の新葉にまじって薄ピンクの清楚な花を咲かせていたし、一重の山吹の黄色い花々を連ねたしなやかな黄緑の枝が目に入った。
 そして、今春はここ数年咲いてくれている稀少野生植物の可憐なイチリン草やキンランに加えて、ギンランも四株見かけることができたのがちょっとした驚きだった。十年位前にマンション管理組合役員にあたっていた時に、この北斜面の成長したまま大木となり過ぎて倒木の危険が出てきていた自然林対策として、初めて一部伐採や枝落としなどの手入れ作業を行ったことがある。その結果、林床に日照が行き届くようになり、それまで見られなかった植物が復活してきたようだ。自然のうつりかわりを目の当たりにして、環境の変化と生態の微妙な関係性を実感する日々。


 階段わきのエビネの見事な花たち、年々花の本数が増えてきている


 こちらが野生のかわいい黄色の花をつける、キンラン、小さくとも花弁は蘭そのもの。気のせいか周辺が金色に光っているよう感じがしたけれど、わかる?