現代日本語百科   けふも  お元気ですか

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分類  日本語語彙論9

2013-08-03 | 語と語彙
意味の分類はシソーラスまた類語辞典としておこなわれた。これは作文のための表現辞典になる。分類語彙は何のために行われるか、翻訳のためである。日本語大語彙の編集が行われたのも、起こりはそうであった。語彙に彼我の意味の領域を対照することになる。これについて日本語は漢語を取り入れたときにすでに学んだ経緯がある。伊呂波分類体辞書はその流れにある。文字で分類し意味で部門分けする形式は平安時代末期院政期に成立の色葉字類抄と、その増補と見られる伊呂波字類抄があり、これらの流れを受けて成立した中世から行われた節用集は最もよく使われたと言って過言ではない。新撰字鏡、昌住 12巻 9世紀頃成立、約2万字余には音と訓を漢文で注記する、和訓の貴重な資料、小学篇があり、異体字国字を載せる。倭名類聚抄、934年頃、意義分類体、漢語の出典、意味と解説、和名を記す。類聚名義抄、平安末期の漢和字書である。これに続く語の分類を意味で行ってきた。 . . . 本文を読む

195  どしどし

2013-08-03 | 日本語新百科
日本語誤百科 38 ページ お葉書どしどしお待ちしています  を、例題にしている。表題の係り受けを解説ではとりあげる。ドシドシお待ちしています というのを指摘しているが、このコピーを、そう受け取る人はいない。つまり、お葉書をどしどし送ってください お待ちしています となる。ごく普通に使う日本語の用法としてみれば、ドシドシ というオノマトペで、これだけで送ってくださいを表現しているとみてよい。文の係り受けでここを連続して、ドシドシと、お待ちします とを結び付けて、どしどし待つ というふうに解釈するのは困難である。 . . . 本文を読む

こころ  心

2013-08-03 | 日本語百科
こころ、ここる か。心字を当て、心臓をとらえた。キュッとなる心、凝る であろうかと、古来、説があるがその証拠はない。心にあるものはなにか。なにもない。血液の流れを絶え間なく作り出す臓器に、脳が命令を送る。怖い、確かでない、穏やかならざるなにものかに、あるいは、喜び、たのしさ、怒りについて、笑いもそうだろう。だから、凝るときがあってはならない、こころ がよいのである。心には情意、精神、懐古など意味を当てた文字づかいがある。それはいずれも人間が存在してその感覚のもとに、ある刺激を受けた脳が、心臓に及ぼすものをとらえているのである。心は生きていること、そのものであり、生命に躍動する。なお、心持ちと気持ちという語が、時代を下って使われるようになるが、その語のそれぞれの消長があって、心は気に代わるようだ。 . . . 本文を読む