もの の け に、物の怪 物恠 また、物気 を宛てる。モノノケ姫の名称で知られるようになった。古代漢文に、物怪 の語が見える。妖怪の類とするも、日本では、もの そのものが、鬼、精霊、荒魂と捉えられていたようで、その、け 怪とは、なんであったか。此の語の形態は、もののふ と同じ構成で、ふ について、け についての意味がある。
け について、気 を宛てると、時気 ときのけ と書いて、疫病を意味する例があり、け とは病気のことを指していたという解説がウイキペディアの項目にある。もののけ とは、もの によって生じる病気のことを指していたと見られ、枕草子にも、胸のけ 脚のけ もののけ の病気名がある。 . . . 本文を読む
表記史と言えば、いわば書記作品の歴史である。国語史の中で文体史、文字史と呼ぶ分野であった。日本語は文字の種類から、その用字法の歴史を見ることがあった。表記史は表記意識、表記行動を探って文献にそれを求めるようになり、日本語表記の歴史展開とする。漢字の移入、仮名の工夫、漢字交じり文、仮名遣いと、その扱う範囲は広く、ローマ字の用字史も加えられる。
文字論を立てると数種の表記体系があることを前提に日本語音韻とその文字の表し方を議論することになる。文字の種類に音韻と表記がかさなるわけであるが、その日本語音韻は日本語発音として、現代語音の一つになるだろうが、音韻の歴史的な変遷をたどるとすると表記史で見ることも可能である。それはどの言語においても文字と語の関係である。 . . . 本文を読む
高校野球を愛し、
未完成品が未熟を超えて 人々に夢や感動を与える
と詩に書いたのは作詞家の故 阿久悠さんだった。20130817 天声人語
少し前の記事で、次を引用しよう。これはわたしの贔屓のコラムなんだが、さて…
>中日新聞記事、家族のこと話そう 国際コラムニスト 加藤嘉一さん 2013年8月18日
父は伊豆・函南(かんなみ)町の農家の出身。―中略― 父が借金を背負い、中高時代は、貧しく厳しい生活でした。スーパーの試食売り場で飢えをしのぐことも。食卓には安い割に腹持ちのいい、豚肉、卵、ジャガイモの料理が日々並んでいました。家でご飯を食べていたら「出ていけ」と取り立て屋が来ました。何度も夜逃げし、すべての住所を覚えていないぐらい。頼りない父親に代わり、取り立て屋の応対もして、それなりに打たれ強くなりました。 . . . 本文を読む