BS放送で観た。大岡昇平の長編小説、ながい旅、を原作に、2007年に製作された。太平洋戦争後の戦犯を裁く法廷映画である。淡々とえがく、戦争犯罪か国際法違反かという、解説によると、次のようである。 >第十三方面軍司令官兼東海軍管区司令官で陸軍中将だった岡田資は、名古屋大空襲の際に撃墜され、脱出し捕らわれたB29の搭乗員を、ハーグ条約違反の戦争犯罪人として略式命令により斬首処刑する。戦後この行為に対し、「捕虜虐待」の罪(B級戦犯)として横浜法廷(軍事裁判)で裁かれる、岡田は戦勝国による結論ありきの理不尽な裁判と戦うため、裁判闘争を『法戦』と称し、アメリカ軍による無差別爆撃の非人道的行為の違法性を主張し、アメリカ軍側の無差別爆撃の正当化を批判する一方で、捕虜処刑に関わった部下を庇い「私ひとりが一切の責任を負う」と述べて裁判に臨む。 . . . 本文を読む
語彙において語種は漢語をはじめ外来語をとらえるところから、借用語彙を出自によってわける。広く見れば和語のほかは借用語となる。漢語を自国語意識に見るのは文字を入れて日本語の漢字として使ってきた経緯があり、その後、漢字音を字音語として日本語にしてさらに組み合わせて漢語を作り出してきたからである。外来語にも同様の経緯があったが、カタカナ表記による音韻とするようになった。
語種とだけ言えば外国語など語の種類と言うことになる。また、訓読みする、語りぐさ、かたらひぐさ という意味の用法がある。この語種を音読みして語彙の専門用語として使い分ける。漢字で書くもの、それは二字熟語を代表とする、三字熟語、四字熟語などの名詞になる。外国語の音表記をしてカタカナで書き表す外来語があり、これは取り入れた時代により漢字の音訳をしようとしたものもある。
その語種に混種語とする語も分類されるようになった。複合語の作り方で従来には重箱読み、湯桶読みとした漢語と和語を読み慣わしであったものに加えて、表記上にも特徴的な漢字とカタカナの混用が使われるようになった。漢語が結合する字音語の熟語に対して、異なる語種の組み合わせと説明されるものである。 . . . 本文を読む
こと 事である。言 事 このふたつは古代において同じ語源とするとらえ方がある。言に出た事の出現を解説する。そして事は、行為、行事である。もの と対比される。こと、もの、この語が覆う意味の範囲は広い。日本国語大辞典によると、次のようである。>(「こと(言)」と同語源か)時間的事態一般を広く指す語。また、語誌に、次のように見える。 >ふつう、「もの」が、形を備えた物体、この世に生起するあらゆる現象のも とになる持続的な存在をいうのに対し、「こと」は、その「もの」の働きや性質・状態、変化の過程、「もの」と「もの」との関係などをとらえる語とされる が、実際には、ある対象を「もの」ととらえるか「こと」ととらえるかは、話し手の対象への対し方によって揺れがあり、必ずしも固定したものではない。 . . . 本文を読む
現代日本語「誤」百科 845 友人から相談事をされた を、例題にしている。
相談事をする という言い方が、相談する というのと、どう違うか。友人から相談された、とあれば、ふつうのいいかただから、相談事をされた、というのがおかしいということになるか、どうだろう。事を表現して、相談することとなる。相談を持ち掛けた、相談を持ち掛けられた、相談事を持ち掛けた、相談事を持ち掛けられた、いずれも使う。悩みを相談する、悩み事を相談する、について考えてみると、悩む、悩み事をする、と言うのは一人で悩むことである。悩み事をすることはあっても、悩み事をされることはない。仕事する、仕事をされた、これはかろうじて言えそうである。 . . . 本文を読む
平和憲法は、非戦にある、不戦ではない、反戦運動は停戦にある、戦争はなくならない。非戦を唱えなくなることは好戦になる可能性をのこす。好戦はあり得ないとしても厭戦ではなくなる。不戦はすでに交戦しないと言って参戦はしていることになる。日本民族は好戦的だとみられた。少なからず嫌戦であるとは言い切れないから民族を刺激することは避けて非戦のままにあるのが何よりである。
地元に入り墓参りをした安倍首相は、将来に向かって憲法改正に向けて頑張っていく、これが私の歴史的な使命だ、と、述べたと報じる。12日に。毎日JPより。こうして改憲の状況は内外の圧力のもと、作られていくようだ。賠償問題をなお主張する韓国政府、ミサイルに核弾頭をすえる北朝鮮、愛国無罪とばかりに挑発を続ける中国、この周囲の状況に専守防衛の米国との同盟が変わろうとしている . . . 本文を読む