現代日本語百科   けふも  お元気ですか

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基礎語  日本語語彙論10

2013-08-04 | 語と語彙
基礎語彙とされる基礎語がある。そのふたつを揚げる。一つめは英語の基礎語である。ベーシック英語 Basic English、イギリスの心理学者、言語学者のチャールズ・ケイ・オグデンによって考案された基礎語850語である。British、American、 Scientific、 International、 Commercial の頭文字。二つめは言語年代学で米国のスウォデシュM.Swadeshらが1950年前後から提唱している。語彙200余を選び、1000年の間に平均19%失われるという事実を英語などによって確かめた。共通語彙の残存率から同系諸言語が祖語から分裂した年代を算定しようとする。言語の親族関係確認法と言える。社会的激変によってもあまり変動しない言語が、変化の速度が一定であるとする。Glottochronology 言語年代学 Lexicostatistics 語彙統計学   . . . 本文を読む

196 整合‐性

2013-08-04 | 日本語新百科
日本語誤百科 39 ページ  以前の計画との整合性  を、例題にしている。整合性は論理的矛盾がないこと意味する。表題は、その無矛盾性を表現しているわけではなくて、以前の計画とこのたびの計画とが前後にずれがないことを言うに過ぎない。これは、そろっていること。解説が、―性と、整合 の結びつきで、用語としての成立を見ようとしている。前後の文脈、場面が求められるところである。解説はさらに、計画との整合 とあればよいとしている。これが同じように、整合性を考慮する、整合性を図る、などと言う場合があって、整合することの度合いをあらわす用法となる。 . . . 本文を読む

2013-08-04 | 日本語百科
き 気 と書いて日本語になった中でもっとも使われる語だろう。中国思想、道教、中医学、漢方医学などの用語の一つである。元気の語はもと原気、それを減気に例えて身体の状況とする。正気があって、天気があって、気は生活の語に入り込んだ。け と読むのは、気字の呉音か、一説に、訓ともする、と、日本国語大辞典に見える。用例には、ある物の発する熱気や、ある物の持っている勢い、として、日本書紀、敏達元年五月(前田本訓)、辰爾乃ち、羽を飯の気(ケ)に蒸(む)して帛(ねりきぬ)を以て羽に印(お)して悉くに其の字を写す、を挙げる。気を実感すると、気功の所作になる。中国南方の気は偏西風で日本に及ぶわけだが、黄砂となって運ばれる塵埃のあることは、大気、空気が何であるかを思う。 . . . 本文を読む

批評空間ー時評5

2013-08-04 | 日本語教育私史
週刊日本語教育批評31号―37号 日本語教育の営為を日本語教育の歴史に投影する論評が続く。いずれも批評のテーマをおこすことにはなってきた。追求し続けるアイデンティティーのありようは国語教育にあった。言い換えれば植民地教育と日本語ということであろう。国家に、所属意識をもつことまた帰属すること、固有名を名乗り、日本語を言葉として語り始めること、そこにあるのは捨てられること、拾いに出かけること、そこにはダブルバインドがあり、イデオロギーの時代がかぶさる。日本統治の国家が国語教育をどうおこなったか。 併合国家が言語教育をどうとらえたか。 . . . 本文を読む

極端気象

2013-08-04 | わくわく
異常気象とは異常高温、大雨、日照不足、冷夏などの通常とは異なる気象の総称のようだが、これにはさらに、定義がある。いわく、気象庁では、過去30年の気候に対して著しい偏りを示した天候、世界気象機関では、平均気温や降水量が平年より著しく偏り、その偏差が25年以上に1回しか起こらない程度の大きさの現象、とするようだ。これまでの25年から30年ということになると、生きていた間で60年に2回、75年に3回あるかないかのことで、ほとんど記憶されないようなことだ。それが、異常だという物言いはこのところ、さかんに現われる。英語の"extreme weather","unusual weather","abnormal weather","anomalous weather"とほぼ同義で会うと解説する。これをまた、近年の状況で、異常気象の概念は"severe weather","bad weather"(激しい気象、荒天、悪天候)の概念に近づきつつあり、範囲が広がってきている、とのことだ。 . . . 本文を読む

家族の事話そう

2013-08-04 | 日記
中日新聞のコラム、<家族のこと話そう> シンガー こむろゆいさん 8月4日付朝刊 いつもこのコラムを読む。素敵だから、記事の作り手がうまいのだろう。感心している。何よりも話してくれる人がよく表れる、現われたのはフォークの元祖の娘さんである。父親は70歳になる。そのなかで難聴だった、ゆいさんが、父の言葉で壁超えられた、というのである。そのくだりは次のようである。>でも、デビューから五年後、壁にぶつかりました。生まれつきの難聴で、左耳はほとんど聞こえなかったのですが、受けた手術が失敗したのです。昔は治療法がなく、近年になって人工骨で聴力を得る可能性が出てきたというので受けたのですが、術後はさらに不具合になったのです。  普通、耳は異音を抑える機能があって、脳への刺激を和らげるのですが、私にはそのまま響いてくる。ある周波数の音は割れて聞こえるのです。楽器の音も分かりにくい。平衡感覚にも障害が出て、実家に戻りました。父の部屋にあったギターを鳴らしても、うまく聞こえない。自分が歌う声すらひずんで聞こえるのです。落ち込みました。  そんなある時、父が「大会場は無理だろうけど、友達のカフェなんかでやる小さなライブにゲストで来てみるか?」と声をかけてくれました。父のライブで、聞くことのリハビリをさせてもらいました。 . . . 本文を読む