もの は、物、者である。日本国語大辞典の語義では、物について、次のようである。〔一〕なんらかの形をそなえた物体一般をいう。(1)形のある物体・物品をさしていう。(2)特定の物体・物品を一般化していう。文脈や場面から具体物が自明であるとして用いる。(3)対象をあからさまにいうことをはばかって抽象化していう。〔二〕個々の具体物から離れて抽象化された事柄、概念をいう。 . . . 本文を読む
日本語は正書法が確立していないと言う。これは正書法がないと言うことではない。さきの説明には、ある言語において、単語を書くときにその書き表し方が一つに決まっている状態にあるとき、その言語の正書法が確立していると言う、と述べている。言葉の表記の教科書、佐竹秀夫+佐竹久仁子、24ページ、べレ出版による。そして語の表記の揺れを指摘する。
漢字と平仮名の対立 漢字と片仮名の対立 平仮名と片仮名の対立 漢字と数字の対立 片仮名とアルファベットの対立 異なる漢字の対立 漢字の字体の対立 送り仮名の対立 仮名遣いの対立 外来語表記の対立に ローマ字における表記法の対立 数字表記における対立 符号と文字の対立 によるゆれ、以上の13を挙げる。 . . . 本文を読む
現代日本誤百科 49ページ 結論を得るまでに至らない を、例題にしている。誤であるのは、なにか。表題の、 ~までに について、同じ役割の助詞をふたつ、重ねることが正しくないと解説している。果たしてそうか。結論を得るまで至らない 結論を得るに至らない この例文はそれぞれ同じというらしい。しかし、日本の表現として、ちょっと違うようにも見える。そして、表題の結論を得るまでに至らない というのは、何をあらわしているか。まず、得るに至らない について、結論が出ない という意味内容をあらわしている。つぎに、得るまで至らない について、結論が出ない という意味内容で、まだ議論の余地がありそうだというようなニュアンスを持つ。そして、得るまでに至らない について、結論が出ない という意味内容をあらわすだけでなく、さらに議論を必要とすることで結論を出すことができるというような表現になる。 . . . 本文を読む
新聞を読むということ、それを考えるのに、一面トップでスクープかと思わせる、その見出しを紹介しよう。見出しだけのつもりが新聞検索をかけてもこのニュースが出てこないので、おやあ、もしかしてプラス版ならあるかなとみてみたら出てきた。新聞は速報ニュースをデジタルだ流す一方、紙面そのものをビュアーにして見せる方法とがあって、それで、新聞を読むとはどういうことかと、時々思わせられる。ビューアーは早くに産経ウエブがおこない、日経、朝日とできるようになった。しかし、スマフォ、タッチパネルの媒体に送るニュースなど、さまざまにことなる、ように見える、それは時間を追って刻々に変わり続けるからでもあろうし、そうでないためともいえる。 . . . 本文を読む