文字を言葉とし、漢字を学び、そこに意味をとらえてきた日本語である。漢字の用法に意味を読み分けてきた。音読みと訓読みは日本語語彙の意味を知る手がかりであった。音読みは日本語発音で熟語をそのままに語としてきた。熟語は文法要素をもって語に熟合したものであり音変化を伴うものもある。それを日本語はそのままに単語として漢字熟語の多くを名詞に扱ってきた。漢語は日本語と文法に違いがある。それは熟語に現われるが、その二文字の熟語を漢語のままに訓読みすることで意味を理解してきた。その語構成は日本語の文法にかかわることなく取り入れられた。語の分析をそのままに可能にしたと言えるのが漢文の訓読語法の成果である。 . . . 本文を読む
こと に、言を宛てた。こと は、事 言 の同じ語源とする。こと についてまた、言、辞、詞をあてる。言 げん は、こと としてどのように捉えられたか。会意に見て、字通では、盟誓のとき、もし違約するときは入墨の刑を受けるという自己詛盟の意をもって、その盟誓の器の上に辛をそえる、その盟誓の辞を言という、と解釈する。誓いの言葉を表した。
また言と語とについて、字通は次のように引用する。
〔説文〕三上「直言を言と曰ひ、論難を語と曰ふ」
〔詩、大雅、公劉〕「時(ここ)に言言し 時に語語(ぎよぎよ)す」
これは、都作りのことを歌うもので、その地霊をほめはやして所清めをする、ことだま的な行為をいう。
. . . 本文を読む
日本語誤百科 42 ページ 取り付くひまがない を、例題にしている。
文化庁の国語課の調査による表題を誤用としている。文脈がないので表現の意味内容をどういう場面で使うかがわからない。調査の意図がよくわからないと、誤用に誘導したような結果になるので大騒ぎして、結局よくわからない。島をヒマと聞き間違えるようなことはあっても、取り付くが取り付けると言う意味だと知る人は少ない。取り付く島 の取り付くは取り付けるであるし、さらにそれを、取り付けるヒマがないというふうに聞き間違えるなら、方言により、火鉢を、シバチと言う類いと言っていられるけれど、取り付く島の意味を聞くのではなくて、取り付く島もない という慣用表現があって、これは打消しを伴った言い方だから、さらに意味の派生を起こしている。 . . . 本文を読む
予想最高気温名古屋で38℃超、お盆の渋滞が始まる。帰省に、嫁ハラ婿ハラがあるとかで、ストレスを受けて胃痛を起こすとか、胃薬の会社が調査をしている。孫を期待される、お料理なんてしないんでしょ、昇進はまだか、いくらもらっているんだ、とかとか。何か視点を取り違えたようなものの捉え方だ。
季節は夏の時期にある巡り会わせ、盆の行事に終戦が重なった日本という国運はいかに。借金は1008兆6281億円、国内総生産のほぼ2倍、一人当たりの換算で約800万円になる。内訳は国債約830兆円、借入金約55兆円、政府短期証券約123兆円だそうだ。なんと3月末に比べて約17兆円増えたのは安倍政権の発足後のことになる。財務省の発表による。
. . . 本文を読む