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人生奮闘記・・・初峰句

2007年07月01日 | 川柳
              函館「花園」句座400号

       万 象 の 芽 吹 き へ 神 の 詩 副 え る
                初 峰 作

 句 集  秋 ざくらより(京選)

     どの色を着ようか恋のカメレオン
                     会者定離恋のむくろのひとり言
     愛と憎となり合わせの髪を梳く
                    いい風に変われ明日の風ぐるま
  <近詠>

   ダム底で聞こえる先祖の踊り唄     
      飛行士がつぶやく日本のせまさかな
           地球みな生命の芽吹く春祭り
               団塊の世代の孫が世を荒らし

            坂道だけの人生だった過去を負い

  四度目の入院ナースは顔なじみ
        看護士のなさけ十人十色なり
            美しき明日へいざなうリハビリー
                病み上がり心にしみる子守唄
                    大詰めに来て見識の言を持つ

          鏡見てつくづく年齢を考える(400号)

 大正15年1月1日生 『花園柳誌の表紙絵400号すべて』を飾っていただきました。(秋ざくらは先輩の京さんに選んでいただきました)

400号まではと、病床で命がけで書かれた筆跡に初峰さんらしいなーと・・万感の思いでキーボードを打っています。
ポジティブで、いつも笑いと元気を振りまいていた初峰さん。
句座でまた、初峰さんの恋人「氷川きよし」の歌が聞きたいですよ!

8年前、私が始めて天位をいただいた時、誰よりも大きな拍手で「おめでとう!」の声をかけていただきました。 いつも・・・いつもでした。

そして、「若いうちは、勢いで取れるんだよ!勢いのある内はどんどん取りなさい!
それだから川柳がやめられなくなるんだよ・・そのあとに、取れなくなる時が来るんだよ
それからが、川柳だからねえ・・」

         初峰さんの元気な声が私の中で木霊します。
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