川柳・ボートっていいね!北海道散歩

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神様の悩み

2007年07月17日 | 川柳
          作品鑑賞  ・ 神様の悩み ・ 新井笑葉

             神様の悩みが絵馬に書いてある

 この奇抜な逆転発想がなんとも楽しい。絵馬は祈願や報謝のために、社寺に奉納する絵の額であるが、初詣でに良く見かける合格祈願など、にぎにぎしく絵馬がぶら下がっている。神様の悩みとは、不謹慎であるが想像するだけで楽しくなってしまう。だがこの比喩には作者自身の鋭い愁訴となって表白している。

 戦火の絶えぬ地球の地獄絵図、温暖化、環境汚染等々と、地球滅亡に拍車を掛けているのが現況である。

 己自身が生き延び永らえるということは、地球そのものの存在を意味するものである。

(恥ずかしながら・・私の句ですが、このように書いていただいてとても、とても嬉しい です。川柳って言葉の素敵な触れ合いが活字になって残るのは・・貴重な体験です。)

・・もし、私が(ユーモアですが)神様なら・・地球人の悩みを叶えられないことに
  自殺したくなるか・・・呆れ果てるか・・希望を持つために自責するか・・・絵馬の  山は神様にとって大変疲れるだろうなー・・・やっぱり悩むだろうなー・・・が句に  なりました。神様の方が絵馬に書きたいだろうな・・「人間は何をやっとるのか!」
  もちろん、戦争、温暖化、環境汚染、数え上げればきりがありません。・・・

       絵馬の字が「日本語」なので、日本の神様って誰かなー?
       こどもの頃に不思議に思った事の1つです。

 鑑賞の文章を載せて下さる方の「力量」で句が「生かされる」のではないでしょうか。

         
          

コメント
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