川柳・ボートっていいね!北海道散歩

川柳・政治・時事・エッセイ

炎樹集・・・一対の花びら

2007年07月18日 | 川柳

        炎樹集作品鑑賞・・神様の悩み・・新井笑葉

        指紋こぼして一対の花びらになる   優美子

 詩情溢れる完膚なきまでの叙情の表白である。指端の腹面にある皮膚のしわには、弓状、渦状あるいは蹄状をなし、まるで花びらの紋様のようだ。奏でる愛のかたちを「一対の花びら」に見事に投影している。

        暗がりを縫うのに金の糸がいる    美子

 暗がりを縫うという心象風景に金の糸の配置は心憎いものがある。暗がりに忽然とその姿を現す金の糸の魂。
 暗部の対照法としての相反する金の糸の必然性は、金の糸の輝きを、より鮮明にしている。
   
 ・・・・現代川柳・・の表現方法は・・難しい・・でも神秘。       

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする