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火も水もくぐり・・・正治句

2007年07月05日 | 川柳
             函館「花園句座」400号


   正治作(近詠)

  八十路でも晴れ着の心翔びたがり
      体験があるからきついことが言え
           人脈も金脈もなくでかい夢

                人は人我はわれだと言う悟り

                  見込みある若者ひとり反旗振る
               幸せな人生だったと箸2膳
           幸せを絵に描く人にある悩み
       溺愛と気がつく迄のつけの数
    本心か嘘か判らぬ嘘と会う
 体験談出ると無口が喋りだす      人間を大きくさせた回り道

                   函館吟社
        
       許すたび大きくなってゆく器
                 聞き流すことを覚えて恙無ない
      お互いを立てる心で丸く老い
                 手助けの出来ない人が聞きたがり

     火も水もくぐり八十路の顔となり

                これだけは絶対言えぬ貝になる(400号)

        大正15年3月3日生まれ  函館川柳社同人
       今年の吟社の「青柳賞」受賞の言葉より・・・抜粋

「川柳社の先輩の皆様のご指導で、川柳の世界の奥深さも教えられ、そこからもっと素直な自由奔放に、本能をさらけ出す、人間を詠っていきたいと、それが句として人にわかってもらえるよう、川柳は今、私の生き甲斐です。受賞は明日への糧となるよう頑張ります。」

眼光は甘く、時に鋭く・・病気とお友達の正治さんですが・・6月花園句座では、やり遂げた幸せな・・
「すがすがしく・・いい顔をなさっていました」今月は・・来れるでしょうか?
葉桜・・姥桜相手に・・400号懇親会があります。

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