↑*資料画像。
いよいよ今回の最大のメインイベント、デナリ国立公園のワイルドツアーです。
デナリとは、原住民語で、「偉大なる」の意味だそうです。
デナリ国立公園は、アラスカ山脈を東西に、全部含む大きさで、その面積は、日本の四国と
ほぼ同じです。
デナリ国立公園の旅は、まだ夜が明けない内に出発となりました。
早朝便と、午後便があります。
我々は、早朝便の、1番車に乗りこみました。
5:00の発車です。
アラスカ時間は、アメリカ西部時間にあわせているのでしょうか、夏だと言うのに、日が昇る
のが遅い感じです。その反対に、日が沈むのも遅く、夜の9時でも、日が沈みません。
車は、60人乗りの大型バス。
ドイツ人、アメリカ人と一緒でした。
バスは、真っ暗な中を、タイガ樹林帯(エゾ松)の中へと入っていきます。
舗装道路が切れた頃、検問所がありました。ここからは、一般の車は入ることができません。
夜は白々と明けはじめました。
搭乗人員を確認後、バスはさらに登っていきます。
この辺までくると、エゾ松も小さくなって、これ以上大きくなる事はできません。
ツンドラ地帯です。
日が大分上がって、遠くの山が明るく輝いて来ました。
遠くの方に大きな山が見えて来ました。
マッキンリーです。
期待を抱かせる景色です。
1万年前の氷河時代、氷河が削り取った大地。
くぼみの水は、当時からあるもの。
タイガは、全く消え去り、ツンドラになっています。
バスは、谷底のツンドラを見ながら、高度を上げて行きます。
谷底から、200m上がった所、標高1100mを越えております。
ポリクローム・パス。
このツアーで、最も展望が良いところです。
↓遠くの山々の景色。
↓*資料画像。
↓*資料画像。
↑2つの画像は、繋がってパノラマになります。
バスは、もう少し登って、このツアーの最高地点、1213mに来ました。
峠です。普通は、ここで折り返しとなります。
この日は、天候が良く、マッキンリーが見える可能性があると言うことで、もう少し先に進む事
になりました。
↑イヌワシです。
↑熊の親子です。
遠くに何か見えます。
ドール シープです。
また、何かいます。
カリブーでした。
↑何かいると言われましたが、カメラを向けるのが大変です。
マウンテンゴートです。
標高が低くなって、また、草や苔が現れました。
↑ツアー最後の、マッキンリーの見える峠に向かいます。
峠に着きました。
カリブーの角。重いですよ。
最後の最後、ギリギリまで まで粘って撮ったマッキンリー。
頂上が雲に覆われて、どうしても晴れませんでした。
↓*資料画像。
この様に見えるはずだったのですが。
↓*資料画像。
この地点から、マッキンリーまでの距離は、60kmです。
横浜から富士山までの距離は、70kmです。
肉眼で見た山の大きさをバスと比較して下さい。
いかに、マッキンリーが大きな山で有るかが、おわかり戴けるかと思います。
ここで、後から来たバスに追われる様に引き返しました。
↑デナリ国立公園に咲いていた花。
厳しいツンドラの世界に、生きている動物達、それぞれの行き方で、バランスを保ちな
がら、精一杯生きていることでしょう。
人間の手が加えられなければ、こんな、厳しい自然の中でも、動物達の、生命が保たれて行
ける環境が有るのですね。
考えさせられる旅でした。
蛇足ですが、残りの資料画像を添付しておきます。