今朝も、白が1匹でやって来ました。
黒が、どうなったかは、おそらく、分っていることでしょうが。
話してくれません。
今年の冬の寒い夜の事でした。
白は、もう、人間の歳では、80歳をとうに過ぎていると思われます。
年々、衰えがひどくなっているのが分り、今年の冬はどうなるのだろうと、毎年心配しながら、
見守って来ました。
今年の冬は、特に寒さが厳しかったので、心配でした。
クロと同じダンボールで、お互いに温め合いながら、我が家の軒下で、寝ていました。
ある晩、白は、思いつめた様にダンボールから出ると、そのまま、外の方へ歩き始めました。
クロは目を覚まして、ハッとしたように、ダンボールを飛び出して、あとを追いかけました。
白は、立ち止まって振り返ると、たしなめる様に黒を睨みつけて、そのまま、1匹で立ち去って
行きました。
猫は、自分が死ぬ時は、人目につかない様な場所で死ぬと言います。
何か、自分の運命を悟って、行動したのでしょうか。
遠くから見守っていたmcnjは、何とも言えない気持ちに襲われたものでした。
その後、2、3日して、白は戻ってきました。
家内と一緒に、喜んだものでした。
今度のクロは、大雨の中、どこへ行ったのでしょうか。