韓国人たちは、カラオケが大好きである。
日本の演歌歌手と言えば、大概は、韓国、朝鮮系であるといわれる。
確かに、彼らは、臆する所なく、感情を思い切りぶつけて歌うことが得意である。
聞く人の心に響かせるものがある。
街中を歩いていると、いたるところに、こんな看板が目に入って来る。
ノレバン。
ノレ:歌。
バン:房(部屋)。
カラオケボックスのことである。
こんな看板もある。
ノレヨンスジャン。
ヨンスジャン:練習場。
カラオケの練習場であるが、カラオケ教室では無い。
ノレバンと同じであるが、ノレバンの様に、ただ、歌って楽しむのではなく、歌が上達したい
と言う、向上心を持ったものが行くのであろう。
韓国の若者や、おばさんたちは、こうやって、真昼間から、歌を楽しんでいる。
もちろん、日本の、スナックや、クラブの様に、女と、酒席をともにした場で、カラオケを楽しむこ
ともできる。
高級なクラブやサロンになると、カラではなくて、生バンド付となる。
生バンドと言っても、オーケストラの様なものでは無く、メロディーを弾く演奏家が一人つくだけで
あるが。
店から給料をもらうのではなく、客のチップをあてに、自分で稼ぐのである。
馴染の客になると、歌を指名しなくても、弾いてくれるし、音程も、合わせてくれる。
1曲ずつチップをやるのではなく、数曲歌って、興が乗ったころ合いを見計らって、1万ウォンか
2万ウォンを渡せばよい。
こうした場所で歌うのは、自腹ではほとんど無い。
接待とか、会社の慰安会の2次会とか、仕事の場合に限られる。