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水戸の見て歩き

水戸の十九夜塔(1)

2017-11-24 20:43:52 | 水戸

 十九夜塔は、十九夜講の講員が建てた石像物だそうです。刻まれる文字にはいろいろあり、十九夜塔、十九夜観世音、十九夜念仏などや、たんに十九夜というものもあるようです。十九夜講は、かつて月の満ち欠けをもとにしてつくられていた陰暦で月日をかぞえていた時代、月の見えない新月から19日目の夜に、女性がお経を読んだりして、出産や育児の安全を願った集まりのことで、本尊は如意輪観音だそうです。陰暦では大体、15日が十五夜(満月)、16日が十六夜(いざよい)の月、17日が立待月(たちまちづき)、18日が居待月(いまちづき)、19日が臥待月(ふしまちづき)と段々月の出が遅くなってゆくのだそうですが、臥待月は19日の月の出が横になって待たなければならないくらいに遅いということでいわれたようです。月はまだ半分には欠けない、かなり丸い形を残している形ですが、これを見ながら、夜更けまで講を楽しんだのでしょう。

 

十九夜観世音(中原墓地 中原町国道50号線沿いイオン近く)
 側面に、文久元年や女人講中の文字が刻まれています。上がとがった形をしています。

 

十九夜観世音(鯉淵東薬師堂横 鯉淵町)
 石仏群の中にある明治24年に建てられた比較的新しい石塔です。

 

十九夜観世音(東組共同墓地 茨城交通桜川車庫近く)
 墓地内薬師堂にある木造如意輪観音です。

 

十九夜塔(下市(利生山)不動尊 浜田2)
 不動堂の周囲に集められた石碑群の中にあります。子どもを抱いた子安観音と、地蔵尊が並んでいるようで、珍しい形です。

 

十九夜念仏結衆(長福寺 塩崎町1135)
 如意輪観音です。本堂の一段下にある石仏群の中にあります。

水戸の二十三夜塔

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