フォト&クラフト工房Gorou's (写真、カメラ、万年筆、腕時計、etc.)

写真、特に沖縄の・・・ カメラ、万年筆、腕時計など蒐集、修理復活などなど・・・写真と物の世界に嵌っています。

古いセルロイド製万年筆とシャープペンシル

2015-10-15 23:06:23 | 万年筆

マーブル模様の古いセルロイド製万年筆とシャープペンシル

  自作のペンスタンドに立てた、セルロイド製万年筆とシャープペンシル(手前の列)、後ろの左2本はプラスチック、右はエボナイト製?万年筆。

 

 セルロイド製の2本、模様は似ていますが別々に手に入れたものです。セルロイドは大理石のような透明感のある材質で、以前は万年筆や筆箱、映画のフィルムなど色々なものに加工されて使われていました。しかし摩擦などで簡単に発火するため、今はほとんど使われていません。

 

 

 

 

 

 

 

 ペン先に、RIEYONと刻印されています。メーカー名でしょう。ペン先の先端、ペンポイントにはイリジウムが使われています。書き味はカリカリとして硬いですが細字で、なかなか良い具合です。

 

 グリーンとグレーの万年筆、軸は硬いプラスチック製です。

 ペン先は金メッキで、WODENと刻印があります。昭和30年代のものと思います。ほとんど同じデザインですが、ペン芯(ペン先を内側から押さえている)の形が異なります。

  

 

 

 

 

 

 インクを溜めるインクサックは両方ともシリコンゴム製で、作られてから50年以上たっていると思われますが、劣化していません。このまま使用できました。天然ゴム製のサックは、古くなるとボロボロになってしまうので、交換しなければ使えません。

 

 軸はエボナイト製だと思います。大きなペン先は金メッキされたスチール製で、ペン芯を丸く包み込むデザインです。このように筒状のペン先の書き味は硬く、書かれる字も硬い感じになります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 古い万年筆は、軸の中に残っているインクが乾いて固まっています。これを洗浄するには、まる一日水に漬けておきます。プラチナ万年筆からは洗浄液も販売されていますが、一日中水に漬けておけば、ペン芯の中にこびり付いているインクも溶け出してきます。

 ペン芯を抜き出して洗浄すれば完璧ですが、ボディーが劣化していると抜き出す際に割れてしまうことがあので、通常は水洗いだけで済ませています。

 

~~~~~~~~~~~ 字字字 ~~~~~~~~~~~~

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする