マーブル模様の古いセルロイド製万年筆とシャープペンシル
自作のペンスタンドに立てた、セルロイド製万年筆とシャープペンシル(手前の列)、後ろの左2本はプラスチック、右はエボナイト製?万年筆。
セルロイド製の2本、模様は似ていますが別々に手に入れたものです。セルロイドは大理石のような透明感のある材質で、以前は万年筆や筆箱、映画のフィルムなど色々なものに加工されて使われていました。しかし摩擦などで簡単に発火するため、今はほとんど使われていません。
ペン先に、RIEYONと刻印されています。メーカー名でしょう。ペン先の先端、ペンポイントにはイリジウムが使われています。書き味はカリカリとして硬いですが細字で、なかなか良い具合です。
グリーンとグレーの万年筆、軸は硬いプラスチック製です。
ペン先は金メッキで、WODENと刻印があります。昭和30年代のものと思います。ほとんど同じデザインですが、ペン芯(ペン先を内側から押さえている)の形が異なります。
インクを溜めるインクサックは両方ともシリコンゴム製で、作られてから50年以上たっていると思われますが、劣化していません。このまま使用できました。天然ゴム製のサックは、古くなるとボロボロになってしまうので、交換しなければ使えません。
軸はエボナイト製だと思います。大きなペン先は金メッキされたスチール製で、ペン芯を丸く包み込むデザインです。このように筒状のペン先の書き味は硬く、書かれる字も硬い感じになります。
古い万年筆は、軸の中に残っているインクが乾いて固まっています。これを洗浄するには、まる一日水に漬けておきます。プラチナ万年筆からは洗浄液も販売されていますが、一日中水に漬けておけば、ペン芯の中にこびり付いているインクも溶け出してきます。
ペン芯を抜き出して洗浄すれば完璧ですが、ボディーが劣化していると抜き出す際に割れてしまうことがあので、通常は水洗いだけで済ませています。
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