ボシュロム社のレイバンサングラス
またまた脱線気味ですが、レイバンのサングラスのご紹介です。レイバンはアメリカのボシュロム社が1930年代に空軍の依頼を受けて作ったサングラスで、雲のほとんどない高高度での強い太陽光からパイロットの目を守るために開発されてものです。
レイバンサングラスはとても気に入っていて、今現在5本手元にあります。(もっとあったのですが・・・)
上はクラブマスター、イタリア製です。今はイタリアでも作られているようです。クラシックタイプで復刻版です。中二つは、小さいレンズのプラフレームタイプです。少し以前には、この小さなタイプが流行りました。下は、ウェイファーラーで、このタイプは昔から人気があり、そのデザインは、ほとんど変わっていません。
最近のモデルです。グレーのレンズで黒のメタルフレームです。
クラブマスターのレンズは昔からある定番の濃いグリーンに見えますが、実際かけると眩しさが消えて、ごく自然な色に見えます。秀逸なのは、ただ暗く見えるのではなく裸眼で見るより鮮明に、色もより鮮やかに見える事です。これは、アンバー系やグレーのレンズでも同じです。
カメラレンズの透過光は、レンズが1枚増える毎に30%減光されると言われています。それは光がレンズ表面で乱反射し光量を落とすためです。また乱反射した光はフィルム面のコントラストを悪化させて、ぼんやりした寝ぼけた画像にしてしまいます。
レイバンはレンズ面での光の乱反射を防ぎ可視光のみを透過させるため、目には鮮明な映像が写るのでしょう。
写真は無いのですが、昼間の眩しい太陽光でレイバンのサングラスをかけて何気なく太陽を見た時、白い雲が薄く太陽にかかっていて、それが七色に見えました。
太陽光の眩しさが緩和され、太陽にかかっている雲がはっきり見えるのです。青や緑、ピンクなど七色に輝いていました。これもボシュロム社のレンズが、秀逸なことの証明でしょう。
この自然現象は彩雲いわれるもので、空気中の水滴で太陽光が屈折して七色に分解して虹のように見える現象です。比較的よく見られる現象のようですが、太陽の近くに出現しても太陽光が強烈で裸眼でそれを見ることができず、普段は気づきません。レイバンのサングラスをかければ、それが可能になるのです。(彩雲の画像は、ネット上に沢山アップされているので、検索して見てください。)
取手の利根川で見えた、鮮やかな夕焼け。彩雲とは異なりますが夕焼けは、夕方、太陽光が空気中を、太陽高度が高い位置からよりは長い距離を通過してきて波長の長い可視光のみが、つまり赤い光が白い雲に反射して見える現象です。
レイバンのサングラスで見ると、より鮮やかに見ることが出来ます。
次回は、セルロイド製の万年筆を紹介します。やっと本来のテーマに戻れそうです。
~~~~~~~~~~~~ ~~~~~~~~^^