手巻きスモールセコンド、ウィットナーの修理
角型手巻きスモールセコンドのウィットナーです。クラシックなデザインで、好い雰囲気の時計です。
文字盤は少し汚れていますが、フレームは金張りなので腐蝕もなく、きれいです。
ウィットナーはスイス人移民のウィットナーによって、1880年に創業されたアメリカの時計メーカーです。
振っても全く動きませんでした。
裏蓋を開けて見たら、テンプの軸が外れていました。古い手巻きの腕時計では、比較的多く見られる現象です。
テンプの受板を緩めて軸をはめ込みましたが、受板を押さえるネジを締めると又外れてしまいます。テンプの軸の先端がすり減って短くなっているのかもしれません。
そこで、受板のテンプと反対側に薄いビニールのシートを挟み込んでみました。取りあえず動き出したのですが、調整が大変微妙でしばらくすると止まってしまいます。
このウィットナーは、歯車の受板がそれぞれ独立していて、輪列を組みなおすのが楽です。昔のスイス製腕時計には、よくある構造です。
シートを挟み込む以外の何か別の方法を検討中。受板のベースとの接着面を、ヤスリで削ることも考えられます、大変微妙な作業なので、それは最後の方法とします。
と言うことで、又修理中の時計が増えてしまいました。
このところ、ほとんど時計屋さん状態です。クォーツは修理可能なのかどうかが比較的はっきりしていて、作業も手巻き時計に比べると簡単です。それに引き換え古い手巻きは、テンプ、アンクル、ガンギ車の箇所が摩耗したりしていて、しかも部品交換がほとんどできないので修理は難しいです。調整も非常に微妙で技術レベルをもっと上げないと直すことができません。
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