セイコースピリット(SEIKO SPIRIT)のジャンクを開けてみました。
最近すっかり時計屋さんになってます。特にセイコーのクォーツにはまっています。ムーブメントの精度が高く材質も良いものが使われていて、デザインも秀逸です。今流行りのゴテゴテした複雑時計は、あまり好きになれません。
シンプルなセイコーのスピリットです。ベルトのデザインも品があり、薄くてシャレてます。
見た目はきれいなのですが・・・
ベルトも含めて、洗練されたデザインです。
開けてみると、文字盤の裏側は腐蝕が進んでいてボロボロです。リュウズの箇所から水分が浸透したようです。巻芯がすっかりザビています。
金属のカバープレートとプラスチックの受け板、水晶発振子と繋がったICプレート配線チップも取り出しました。
内部には、腐食はないようです。でもよく見ると、左のエナメル電磁石に数か所深い傷があって、コイルが切れてしまっています。
これでは磁石が機能しなくて、ステップモーターが動きません。
電磁石のコイルは非常に細くて、修復は不可能です。メーカーの修理では、この電磁石をユニットごと取り替えてしまいます。私には、そんな部品の在庫はありませんので、まったく修理できません。
見た目はきれいだったのですが、裏蓋を開けて中をいじって電磁石を傷つけてしまったのでしょう。完全なジャンクです。ちょっとひどい物ですね。ネットオークションで手に入れたものですが、多分に確信犯ですね。ここまで酷いのに出会ったことはありません。
まあ、電磁石を除いて他は使える物もあるので、部品取りにします。デザインは違っても、ムーブメントが同じものは、けっこうありますから。
でも、ちょっとがっかり。
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