「Q&Q」?クォーツ腕時計のバッテリー交換
聞いたことのないメーカーです。ムーブメントは日本製ですが、"made in Japan"?
部品取りにしようと思って、20~30個の動作未確認ジャンクで手に入れた中の1つです。
ケースもベゼルも!・・・プラスチック製ですが、ただしエンジニアリング・プラスチックですね。エンジニアリング・プラスチックは非常に丈夫でかつ軽量で、この時計は”WATER 10BAR RESIST"ですが、それでその機能を確保しているのだと思います。
ベゼルは、銀メッキ風の塗装がされていますが、古くなって剥げて来ています。ケースは、元々プラスチックの材質がむき出しになっていたようです。
裏蓋はステンレス製で、4か所ビス止めされています。電池は、”CR2012-3V”です。ちょっと珍しいです。
文字盤に”10YERAS BATTERY"と書かれています。3Vのバッテリーが使われているので、10年間持つのでしょう。
上の写真の左が光発電(太陽光発電)、右がAGS(ローターによる自動発電)です。
光発電やAGS自動発電の腕時計はバッテリー交換不要です。しかし、発電した電気は一度キャパシタと呼ばれる充電池に溜められますが、その充電池が劣化して5年位しか持ちません。結局バッテリー交換は不要でも、充電池を交換しなければなりません。バッテリーに比べて充電池交換は高額です。
それに比べると、この10年間電池が使える腕時計は優秀ですね。見た目はチャチで、高級感には欠けますが。
バッテリーは、100均で”CR2016”があったので、これを使うことにしました。
カーリモコンやラジオ、電卓などに使われているようです。3Vは、それなりのパワーがあるので、いろいろな機器に用途があるのでしょう。
元のCR2012よりは、やや厚のですが何とかセットできました。バッテリーの接点は結構、微妙なので規格の異なるものを着けると、動作が不安定になることがあります。
バッテリー規格の数字、下2桁が厚さを表します。16は1.6mm、12は1.2mmです。上1~2桁は直径で、20は20mmということです。
Oリングが入っています。汚れがこびり付いているので、綿棒にリグロインをつけてクリーニングします。
ジャンクの中から拾い上げたけど、無事に動き出しました。軽いし安っぽいけど、まあまあですね。
文字盤の数字や針に夜光塗料が塗ってあり、そのクラシックさが結構気に入っています。ですが、その畜光性が高いので、古そうな時計だし、もしかして放射性の塗料だったりして・・・
で、調べてみました。
カメラ修理の会の会員のAさん、高校の物理の先生です。に作ってもらった、簡易のガイガーカウンターで、調べてみました。
数値は、”μSv/h"ですが、値を算出するICの演算処理の内容が解らないので、放射線量のカウントを、時計を近づけた時と離した時で比べてみました。
違いは、無いようでしたwww
蛍光灯に近づけ蓄光して、すぐに撮りました。光っているでしょう。昔は目覚まし時計でも、このように夜光塗料の塗られたものが、普通にありました。そう言えば、最近は見かけませんね。
昔の腕時計・・・という雰囲気でなかなか良いです。何しろこの時計は、これから10年間、電池交換する必要が無いのですから、それだけでも凄い!です。
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