無印良品で腕時計修理用の台を買ってきました。
腕時計の修理台に、透明なアクリル樹脂製のコの字型本立てを裏返しにして使っていたのですが、4本脚付の小さな台を見つけました。
腕時計の修理途中で行き詰ってしまうと、分解したそのままの状態で作業が中断されて別の作業が出来なくなってしまいます。すると結果的に、そのたび毎に作業台が増えることになります。どんどん増えてます。
手巻きのスモールセコンド、テンプの調子が悪いです。買ってきた作業台で修理です。
テンプをブロワ―で吹くと動くのですが、すぐに止まってしまいます。外してみます。
テンプを外して見ると、ヒゲゼンマイが重なっていました。ヒゲゼンマイの巻きを修復することにします。この作業は非常に微妙で、技術力と集中力を必要とします。ヒゲゼンマイの何処の箇所を、どのようにすれば均等な間隔の巻きになるのか、試行錯誤の作業です。
ヒゲゼンマイ修復のために自作した、0.3mmのピンデバイスです。
このテンプは非常に小さいので、これでも大き過ぎですが、0.3mmより細い鋼線が手に入りませんでした。探せばあるのかもしれませんが。
二股のピンでヒゲゼンマイを挟んで、先端を曲げたピンで修復するつもりなのですが・・・なかなか集中力が続かずに苦戦してます。だいたい、このような作業でヒゲゼンマイが修復できるのか、そのことがまず判りませんので、とにかく試行錯誤の連続です。
左の写真は、100均で買った写真パネルです。パネルに入っていた白い厚手の紙を表に敷いて、作業用のトレーとして使っています。右の写真、クォーツは電池交換して動いてます。手巻きは、秒針がなかったり角型は文字盤が腐蝕して汚れています。
時計作りの技術は、昔ヨーロッパで職人の徒弟制度で伝えられてきたものだと、つくづく実感できます。私はカメラ修理の延長で時計の修理を何とか手掛けているわけですが、それが出来るのもカメラ修理を教えていただいた先生のおかげです。
最近していることは、写真も撮っていないしカメラや万年筆も触っていません。時々腕時計の電池交換を依頼されるくらいで、ほとんどの時間を読書と在庫しているジャンク腕時計の修理に費やしています。工房としては、まったくお金になってませんねwww
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