ウィットナー(WITTNAUER)レディース腕時計
ウィットナーのレディース手巻きです。
ウィットナーは以前アメリカ合衆国の時計メーカーで、現在はブローバのブランドのひとつとなっています。
1880年、スイスからのドイツ系移民のアルバート・ウィットナーが創業したメーカーです。
1800年代後半から1900年代前半に創業したアメリカの時計メーカーは、スイスやドイツからの移民が立ち上げたものです。それまでアメリカには、時計を作る技術はありませんでした。
左はメンズのエルジンです。ウィットナーはセンターセコンドで、こんな小さな手巻きでは、珍しいと思います。多分1940年代頃のものでしょう。その頃に、こんな小さなセンターセコンドを作る技術があったのですね。もう少し新しいものなのかもしれません。
よく見ると風防にも傷があり、文字盤もそれなりに汚れています。それでも、しっかりと稼働しています。当時のウィットナーの技術がしのばれます。
風防はガラスですね。リューズの側の側面に欠けがあります。厚い凸型です。戦前に、こんなにクリアーな樹脂系の風防はほとんど作られていなかったと思います。
裏蓋に”10k GF BEZEL"とありますが、ケースもベゼルもシルバーです。”GF”とは、金張りのことなのですが、10kの金が剥げてしまったのだろうか・・・
しかし、そもそもなぜレディースのウィットナーがあるのか。じつはレディースの腕時計修理を依頼されて、その部品取りに使おうかとしたのですが、でもこれはこれで結構良い時計なので、そのまま調整した次第です。ウィットナーは、元々大変技術のあるメーカーで、他のメーカーにムーブメントを提供したりしていました。この時計も、とても完成度の高いものです。
まあ、気に入ってくれたら修理を依頼してくれた方にそれなりの値段で譲ろうかと・・・。でも女性はブランド時計は好きですが、クラシックの手巻きには、ほとんど興味を示しませんね。「こんな汚い時計の、どこがいいの?」って感じでw・・・。クラシックの手巻きに興味を示すのは、年配の男性(私のようなオジサンいやジーサン)だけですねw・・・
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