SWISS MADE 17 JEWELL RANDA
センターセコンドの17Jewels「Randa」です。1950年代?頃の"SWISS MADE"でしょう。
右は、ロンジンのレディース(手巻き)です。大きさの比較のために。文字盤の塗装は腐蝕していて、ザラザラです。この状態で触ると塗装が剥げて、ボロボロになってしまいそうなので、このままにしておきます。三角の秒針の先端が赤色に塗られています。
巻き切った状態で、振ると動くのですが、秒針がいつも32秒の所で止まってしまいます。
スクリュータイプの裏蓋を開けて、状態を確認します。テンプはスムースに振れているのですが、いつも秒針が同じ位置、32秒で止まってしまうので秒針の歯車の32秒のカ所にグリスの塊があるのでしょう。洗浄して様子を見ます。
オイルを差して、とりあえず動き出したのですがまだ時々止まります。完全に分解して洗浄しなければならないようです。4番車に傷があるのかもしれません。テンプは外さず、センターの受板を外してガンギ車と2,3,4番車あたりを中心に歯車の具合を確認することにします。
と云うことで、今日はここまで・・・というか結構動き出してるな。様子見です。
-追伸-
暫くは動いているのですが、やはり止まってしまいます。秒針と直結している中心の一番上にある4番は、その上下が受板からはみ出して見えています。
これをよく見ると・・・
写真ではよく見えませんが、ある部分5~6本のひっかき傷があります。傷の端は、歯車のところまで達しています。この傷が原因で、この4番はガンギ車とかみ合っていて、結果としてガンギ車が引っかかってテンプが止まってしまったのかもしれません。
傷の上から、乱暴ですが細いドライバーで歯車の切込み、溝の箇所を擦って、見えないけどバリを削り落としたつもり。その後、ブロワーで吹いて・・・動き出しました。歯車の素材は真鍮で柔らかいので、メンテの時に傷つけてしまったのでしょう。以前に誰かが・・・私ではありませんw…
テンプ、アンクル、ガンギ車周りは、非常に微妙です。ほんの些細な原因で、テンプは止まってしまいます。
鬼門の32秒w・・・をスムースにクリヤーしました。Ho…( ^ω^)・・・
それにしても文字盤、汚いな・・・一応、刷毛で汚れは払ったのですが。
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