フォト&クラフト工房Gorou's (写真、カメラ、万年筆、腕時計、etc.)

写真、特に沖縄の・・・ カメラ、万年筆、腕時計など蒐集、修理復活などなど・・・写真と物の世界に嵌っています。

ウィットナー(WITTNAUER)レディース

2019-07-14 00:21:15 | 腕時計

ウィットナー(WITTNAUER)レディース腕時計

ウィットナーのレディース手巻きです。

 ウィットナーは以前アメリカ合衆国の時計メーカーで、現在はブローバのブランドのひとつとなっています。
1880年、スイスからのドイツ系移民のアルバート・ウィットナーが創業したメーカーです。
 1800年代後半から1900年代前半に創業したアメリカの時計メーカーは、スイスやドイツからの移民が立ち上げたものです。それまでアメリカには、時計を作る技術はありませんでした。

 左はメンズのエルジンです。ウィットナーはセンターセコンドで、こんな小さな手巻きでは、珍しいと思います。多分1940年代頃のものでしょう。その頃に、こんな小さなセンターセコンドを作る技術があったのですね。もう少し新しいものなのかもしれません。

 よく見ると風防にも傷があり、文字盤もそれなりに汚れています。それでも、しっかりと稼働しています。当時のウィットナーの技術がしのばれます。

 風防はガラスですね。リューズの側の側面に欠けがあります。厚い凸型です。戦前に、こんなにクリアーな樹脂系の風防はほとんど作られていなかったと思います。

 裏蓋に”10k GF BEZEL"とありますが、ケースもベゼルもシルバーです。”GF”とは、金張りのことなのですが、10kの金が剥げてしまったのだろうか・・・

 しかし、そもそもなぜレディースのウィットナーがあるのか。じつはレディースの腕時計修理を依頼されて、その部品取りに使おうかとしたのですが、でもこれはこれで結構良い時計なので、そのまま調整した次第です。ウィットナーは、元々大変技術のあるメーカーで、他のメーカーにムーブメントを提供したりしていました。この時計も、とても完成度の高いものです。
 まあ、気に入ってくれたら修理を依頼してくれた方にそれなりの値段で譲ろうかと・・・。でも女性はブランド時計は好きですが、クラシックの手巻きには、ほとんど興味を示しませんね。「こんな汚い時計の、どこがいいの?」って感じでw・・・。クラシックの手巻きに興味を示すのは、年配の男性(私のようなオジサンいやジーサン)だけですねw・・・

 

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SWISS MADE 17石

2019-07-11 21:01:45 | 腕時計

SWISS MADE 17 JEWELL RANDA

センターセコンドの17Jewels「Randa」です。1950年代?頃の"SWISS MADE"でしょう。

 右は、ロンジンのレディース(手巻き)です。大きさの比較のために。文字盤の塗装は腐蝕していて、ザラザラです。この状態で触ると塗装が剥げて、ボロボロになってしまいそうなので、このままにしておきます。三角の秒針の先端が赤色に塗られています。
 巻き切った状態で、振ると動くのですが、秒針がいつも32秒の所で止まってしまいます。

 

 スクリュータイプの裏蓋を開けて、状態を確認します。テンプはスムースに振れているのですが、いつも秒針が同じ位置、32秒で止まってしまうので秒針の歯車の32秒のカ所にグリスの塊があるのでしょう。洗浄して様子を見ます。

 オイルを差して、とりあえず動き出したのですがまだ時々止まります。完全に分解して洗浄しなければならないようです。4番車に傷があるのかもしれません。テンプは外さず、センターの受板を外してガンギ車と2,3,4番車あたりを中心に歯車の具合を確認することにします。

 と云うことで、今日はここまで・・・というか結構動き出してるな。様子見です。

-追伸-

 暫くは動いているのですが、やはり止まってしまいます。秒針と直結している中心の一番上にある4番は、その上下が受板からはみ出して見えています。

 これをよく見ると・・・

 写真ではよく見えませんが、ある部分5~6本のひっかき傷があります。傷の端は、歯車のところまで達しています。この傷が原因で、この4番はガンギ車とかみ合っていて、結果としてガンギ車が引っかかってテンプが止まってしまったのかもしれません。
 傷の上から、乱暴ですが細いドライバーで歯車の切込み、溝の箇所を擦って、見えないけどバリを削り落としたつもり。その後、ブロワーで吹いて・・・動き出しました。歯車の素材は真鍮で柔らかいので、メンテの時に傷つけてしまったのでしょう。以前に誰かが・・・私ではありませんw…
 テンプ、アンクル、ガンギ車周りは、非常に微妙です。ほんの些細な原因で、テンプは止まってしまいます。

 鬼門の32秒w・・・をスムースにクリヤーしました。Ho…( ^ω^)・・・

それにしても文字盤、汚いな・・・一応、刷毛で汚れは払ったのですが。

 

 

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新旧のエルジン

2019-07-08 11:34:45 | 腕時計

新旧のエルジン(ELGIN)

 多分1940年年代と60年代のELGINです。

 左のラウンド(丸)型は多分60年代の手巻きです。エルジンはこのあと手巻き時計の生産を終了し日本のメーカーに買い取られて自動巻き、クォーツに移行していきました。右のクッション(丸みのある正方形)タイプは、40年代のトラディショナルなエルジンです。

 自動巻きからクォーツへの移行期の手巻きだと思います。多分・・・。ほとんど見かけません。

 伝統的なエルジンのデザインです。古いものなので文字盤は汚れていますが、ケースとラグのデザインがアールデコ風いや曲線基調ですので、アールヌーボー風でした。でプラ風防も凸型で、大変良い感じです。文字盤は、もう少しレンズクリーナーでクリーニングしても好いかもしれません。表面の汚れを、軽く落とす程度に。

 エルジンは1860年代にアメリカで創業された時計メーカーで、懐中時計や軍用の腕時計を作っていました。戦後はスイスの時計メーカーにおされて1964年に生産が終了しています。上の少し大きめのラウンドタイプは、手巻きオリジナルエルジンの最後の時計かもしれません。その後エルジンは日本のメーカーに買い取られて、最近ではソーラーや電波時計も作られています。

 

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時計草

2019-07-07 22:47:45 | 日記

トケイソウ/時計草

 近所を散歩していて見つけました。最近は時計ばかりなので、時計つながりでアップしましたw…

 すみません、これだけのブログです。しかし本当に時計によく似た花形ですね。ただし花弁は10枚です。12枚だったら・・・できすぎですね。時計の12進法は、月の1年の満ち欠けに基づく、太陰暦にあるそうです。太陰暦は、たしかメソポタミアにその起源があったのではないか・・・
 時計に係る雑学でした。


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エルジン(ELGIN)スモールセコンド

2019-07-04 15:45:55 | 腕時計

エルジン スモールセコンド

 金メッキのエルジン手巻きスモールセコンドです。

 比較的新しい、ちょっと大きめのサイズです。プラ風防は、やや黄ばんでいますが傷もなく、とてもキレイです。

 文字盤もキレイです。時間も非常に正確で、さすがエルジン、十分実用です。

 

 金メッキだと思いますがとてもキレイで、金フィルドのようです。金みがきのクロスで磨くと、ピカピカになりました。フレームも傷はほとんどありません。
 裏蓋はスクリュータイプですが、凹みは4箇所しかありません。古いタイプ?だと思います。初めて見ました。 

 手巻きのエルジンといえば、古いスクエアーの小さな時計が多いのですが、これはちょっと珍しいのではないか。フレームがクラシックで、とても洗練されたスッキリしたデザインです。

 

-追伸-

 腕に着けていたら、スモールセコンドの針がとれてしまって。

 先の尖ったコンパスタイプのカニ目ドライバーで開けます。

 巻き芯を抜いて、プラ風防の裏側を刷毛で拭います。よく見るとプラ風防は黄ばんでいません。傷もなく、透明で非常にキレイな状態です。

 

 文字盤が黄ばんでいたのでクリーニングします。縁は腐蝕が見られます。古い文字盤なので、レンズクリーニング液で拭き取ることにします。ですが、黄ばみは落ちませんでした。

 

 秒針は簡単に取り付けできました。というか緩い位。これではまた外れてしまうかも・・・本当にわずかですが、小ねじなどの緩みを防ぐ密着すると固化する接着剤をつけておくのがよいかもしれません。まあ、様子を見ることにします。
 裏蓋の縁も、汚れを綿棒でクリーニングしておきます。Oリングに劣化は見られないので、交換はしません。

 

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