台湾ワン!(Taiwan One!)

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中国語の上達のコツ

2006年10月11日 | 日々の日記帳
 話しはわたしと日本語の付き合いから。大学に入り専攻として日本語を選んでからいまにいたるまで、わたしの日本語歴は15年近く。来日は11年前のことだったが、同時に私の日本語が飛躍的に進歩する始まりでもあった。
 
 九州大学の研究生として藉をおいたわけが、ゼミーはもちろん、しょっぱなから雑談に泣いた。博多弁のせいだけならわかるけど、なんでこんなにも話についていけないの...?あまりのショックと戸惑いに、先輩に相談した。

 そうしたら先輩が「だって話しがドラマとかコマーシャルとかだったでしょう?それ自体見てなかったら、話についていけなくて当然じゃない!?」。なるほど、語学の問題というより、その話題の引き出し自体、まだ持ってないからだ。納得した。

 (もう少し時代をさかのぼって)大学のときから「わからないことがあればすぐに調べる」クセが、しっかり身について、一日中「これは日本語でなんて言うんだろう」ばっかり考えて、寝てる間も気になり夜中に起きて辞書をめくることが日常茶飯事(多少「走火入魔」状態に)。その「才能」が留学の間に、ますます本領発揮した。
 
 いまでも気になった単語があるとすぐに辞書やネットに飛びつく。たまにすぐに調べられないときは、とりあえず紙に控えて後に調べるようにしている。紙に控えられないときは、極力覚えようと努力するが、それでも忘れるときがあり、くやしいっ...。

 来日11年め、いまの日本語のレベルはと言うと、NHKニュースの98%が理解できるくらいに。日本語でダジャレ(トレーニングなので)を考えるのも大好きだし、時々主人(ちなみに日本人)に日本語の使い方を教えている。もうこれ以上日本語を勉強しなくてもまったく不自由しないが、日本語に対しつねに緊張感を持っていたいのだ。なぜにそんなにモチベーションが高いのかって?すべてが「負けず嫌いな性格」だからだと自覚。やるからには人よりうまくなりたい性分というか。

 中国語を勉強している、あるいはこれから勉強しようとしている方へのメッセージ。「エサが来るのを待ってるだけ」の勉強法は、中国語はうまくなれない。語学の勉強は、社会人である以上は、目標はほかの誰でもなく自分で立てるしかない。それから、日本にいる限り、日頃から意識しないと上達が難しいということも、経験者として忠告しておく。

 出来ない目標はやめて、着実に自分のペースで勉強を続けていけばいいのだ。たとえ一日3つの単語でも励行すれば、一年後は1000個の単語が身につく計算。文法は先生の解説がないとわかりづらいが、単語なら自力で身につけられるはず。

 「自力で勉強しろうと言うなら、じゃ何のための教室だ?」、話は簡単だ。教室は日頃の勉強成果を確かめる場であり、軌道修正や質疑応答の場だ。すべてのものを教室で教わろうと思えば、うちの教室の場合、毎月3時間欠かさず通うとして、若い人なら中年を迎えてやっと日常会話が出来る計算。それでいいかどうかだ。

 生活の中で中国語を考える習慣をぜひすすめたい。たとえば仕事、趣味、関心事など、身の回りから中国語を考えると、きっと今すぐ知りたい中国語がモクモクと湧いてくる。それから、中国語で日記をつけることもなかなかおもしろい(実はいま日本語の日記6年目)。毎日の出来事を中国語で書き出すと、中国語の表現力を磨ける。ぜひお試しあれ。



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