グッドぐんま 2

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ぐんま昆虫の森 ジャコウアゲハの産卵

2013年05月22日 21時06分40秒 | ぐんま昆虫の森
ぐんま昆虫の森のつづき

林縁で見かけたジャコウアゲハ Atrophaneura alcinous


ジャコウアゲハ(麝香揚羽)という名は、オスが腹の端から麝香のような匂いをさせることに由来します。
また、食草のウマノスズクサ類由来の毒性分を体内に持っており、ジャコウアゲハを補食した鳥は中毒を起こし、食べたものをおう吐してしまいます。一度このような経験をした鳥は、その後はジャコウアゲハを避けるようになるので、ジャコウアゲハは捕食者から身を守ることができます。
「毒蛇は急がない」という名言がありますが、有毒のジャコウアゲハは他のアゲハ類に比べるとゆったりと優雅に飛翔します。自分は毒があることを捕食者にアピールしながら(外見の特徴が分かりやすいように)飛んでいるのでしょう。
余談ですが、毒を持っていない種が、有毒の種に外見を似せることで身を守ることをベイツ型擬態と呼びます。ジャコウアゲハのベイツ型擬態としては、アゲハモドキという蛾の例があります。

ウマノスズクサで産卵




葉の裏側に、一粒一粒、丁寧に産み付けていきます。




ジャコウアゲハの卵


蛹はこんな形です(2012年3月3日撮影)



もうちょっとだけ、つづく・・・