彩りのパンダ

2009-09-13 21:31:47 | 日記風
 双子のパンダが1歳の誕生日を迎えたんですって。

 いつもさしてそんなニュースに関心のない私ですが。
 
 まだ笹の葉が食べられないのでフルーツ付きの氷のバースディケーキを作ってもらってお祝いしたって聞いても、だから?とクールに返してしまいそうな私だけど。

 絶対、意味判ってないでしょうね~。
 たくさんのお客さんが見てる前で華々しくお祝いしてもらったらしいけど、絶対パンダは覚えてないわ。

 家に2匹猫がいた頃、1匹が怪我をして散々世話をかけたのにもう1匹が具合が悪くなった時に、怪我をした方がとっても非協力的な態度をとった。
 思わず動物病院に行った時医師に言ったら
 「んー、覚えてないからねー」
 って言われた。

 そりゃそうか。

 人と同じ時間軸で記憶してるかどうか、そこからが怪しいものね~。

 物言わぬ相手だからこちらの感情任せで愛せる相手だ。
 でも思い出を共有できる相手ではない。
 淋しいもんですね~。

 そうかー。
 パンダもどんなに大人になっても、あの時はねって聞かされても、それが嬉しいかどうか、そこを理解しないかもな。

 その誕生日を見た家族の記憶の1頁にあの時はこうだったんだよって残るだけですね。

 それでいいのか。
 そう思えば誰かの幼い日に彩りが加わるわけか。

あるアーティストに思うこと

2009-09-13 02:39:57 | 日記風
 あるアーティストの方がいらっしゃいます。
 名前を出せば有名な方です。
 
 番組で特集が組まれるようになって問い合わせが相次いだ。番組も異例の再放送をした。私もたまたまその番組を見ていました。それでもそのあと、あれだけのブレイクを果たすとはまだ想像しませんでした。
 
 才能があり留学をし、何度かチャンスに恵まれながらもその都度問題が起きチャンスを活かしきれなかった。
 そんなことを何度も繰り返した末に辿り着いたブレイクでした。

 本物の才能であったからこそ花が咲いたと言えるのかもしれません。

 が、少し今の自分を考えると思ってしまうのです。

 その方は昭和の初めの頃の生れです。お母様も若い頃は同じ道を歩まれていて、生まれた子どもに英才教育を施した。それゆえに子どもが頭角を現した。
 
 その頃ですから、誉めて子供を伸ばそうと思っていません。
 打って打って否定して伸ばすのが普通の時代です。
 
 スポーツなら科学ではなく精神論が当たり前です。
 
 そのアーティストを育てられたお母様もそうして育ってきたのでしょう。そういう時代です。

 思うのです。

 愛しているのよと、あなたはこんなにできるじゃないって誉めて伸ばしていたらもしかしたらもっと早くに幸運を掴んだんじゃないかって。

 今私がそうだから思うのですが、否定されて育つといざって時に自信が持てなくなる。
 
 本当に私でいいの?
 私なんかができるの?

 その気持ちは誰しも持つものだと思うのですが、その言葉が浮かんできた時に

 いいのよ、頑張ればできるのよ

 と言う当たり前の、逆の言葉が簡単に浮かんでこないのです。

 日々のあんたはダメだ。そんなこともできないと言い続けられた言葉の蓄積の方が勝ってしまう。
 
 今は成功されたアーティストの方も、巡ってきたチャンスに嬉しいと思いながら恐れ多いことじゃないかと怯えていたのじゃないかしら。大きなプレッシャーのなかで怯えながら戦っていたのじゃないのかしら。

 いいのよ、頑張ればできるのよ

 その言葉が聞こえないままに。

 それゆえにそれに相応しい現実が現れた。
 
 長い年月をかけ、心が強く養われ、なにが起きても、私は大丈夫。後は全てを天に任せるしかないという境地に行き着かれたから成功されたのかもしれません。
 そこまで強く跳ね返せる気持ちが育ったゆえの成功だったのかもしれません。

 しかし60歳を過ぎての成功です。

 言葉もありません。

 今、誉めて伸ばす教育法が主流になってきていますが、それが必ずしもいいこととはいえない。打たれ強かったからこそ、勝ち得るものもあります。

 絶対の方法などなく、結局本人の気持ちしだいとなってしまうのかもしれません。

 そう思うと、つたないチャンスにしがみついて「でも私なんか」と思っている私は、いい結果を生める筈もないのだなって思う。

 もう少し深呼吸して気持ちを大きくもてたら何かが変わるかもしれない。
 がちがちに震えるだけが全てじゃないだろうな。

 あなたなら大丈夫、私の中にそっと背中を押す言葉がない。
 家の母も誉めて育てる人じゃないから。
 今更とってつけたようにそう言われても、却ってわけが判らなくなるしね。

 自分の中にある力だけを信じてそれに従うことができれば、どんな結果が出たとしても受け入れていけるのじゃないかしら。

 そう思えるようになるもの難しいことだと思います。