本として舞台として映画として何度となく扱われてきた話です。
外国製作のテレビドラマで放送してました。
なんとなくは知っている。けれどよくは知らない。
1940代、戦争の最中、ユダヤ人として迫害され、隠れ家に住み続けたアンネの家族ともう1組の家族、途中から中年の独身の男の1人が合流し、計8人で2年間を過ごした日々を、13歳の娘・アンネの日記として書かれたものです。
勿論、実話ですね。
ドラマの始まりとして、私が日記を書くなんて……というアンネの言葉から始まります。
その過酷な環境で日記を書く、そこでしか自分の気持ちをさらすことができない。
それを考えてしまうと、今も昔も人の心は一緒で、今はインターネットのブログなどというものを通じて自分の気持ちを現しています。
状況は過酷ですが、少女の感じることはいつの時代も変わらないようです。
母は一緒に暮らすもう1組の家族に気を遣い、相手の奥さんに遠慮して何も言えない。その代わりのように娘のアンネに、ダメじゃないのと言ってしまう。娘はそんな母親にあの人からは母としても女の何も学ぶことがないと思う。
どうしてママは判ってくれないの?
姉は大人たちから愛される美人、姉なんか大嫌い。
どこの姉妹でもあることと思います。
アンネを尊重して理解してくれるのは父だけでした。
その彼女も一緒に暮らすもう1人の家族の息子・ペーターと恋に落ちた時から、父親にも反旗を翻します。
父はアンネの気持ちを書き綴った手紙を読み、こんなに悲しい手紙は初めてだ……と思春期の娘を持つ父の悲哀を呟きます。
やがて戦争の局面が変わり、脱出できるかもしれないと人々の間に希望の光が灯ります。
アンネの母親は上手くいってなかったもう1人の奥さんと……食べ物もろくにない状況の生活の中で、シャンプーはないの?私に石鹸で髪を洗えというの?……と言っていた奥さんにマニキュアを塗ってもらい、自由への憧れをかきたたせます。
アンネと姉は語ります。かつて映画スターかダンサーになりたいと言っていたアンネは小説家になりたいと思い出します。文章を綴ることに独特の楽しさを見出していたのです。
姉はアンネに言います。私は助産婦になりたい。
そんなこと全然知らなかったと言うアンネに姉は言います。あんたは聞かなかったじゃない。姉は更に続けます。私はあんたが羨ましい。私がつらくなかったと思ってるの?いい子を演じてきたのよと。
逃げることもできない隠れ家で常に顔を合わせていたのに相手の心の中までは判っていなかった。
しかし、全てが快方に向かっている時、終りは突然やってきます。8人は見つかり、連行されます。
連衡された後は……歴史が語っている通りです。
連行されていく時、アンネは靴の紐が手が恐怖で震え結ぶことができません。それまで何かとぶつかり合っていた独り者の男が、変わりにそっと結びます。
ここら辺はドラマですから実際にあったことがどうか知りません。
しかし全てのものが心を通わし、最後の時を過ごすドラマの演出としてはよくできていました。
アンネ自身、自分が書くものについては辛口になる……と語っていましたが、短い時間を輝く生命で綴ったんです。
十分、合格でしょう。少しは自分に甘くしてあげても大丈夫よ。
彼女の生命はまだ、日記の中で生き続けているのでしょう。
あの時の少女のままで。
外国製作のテレビドラマで放送してました。
なんとなくは知っている。けれどよくは知らない。
1940代、戦争の最中、ユダヤ人として迫害され、隠れ家に住み続けたアンネの家族ともう1組の家族、途中から中年の独身の男の1人が合流し、計8人で2年間を過ごした日々を、13歳の娘・アンネの日記として書かれたものです。
勿論、実話ですね。
ドラマの始まりとして、私が日記を書くなんて……というアンネの言葉から始まります。
その過酷な環境で日記を書く、そこでしか自分の気持ちをさらすことができない。
それを考えてしまうと、今も昔も人の心は一緒で、今はインターネットのブログなどというものを通じて自分の気持ちを現しています。
状況は過酷ですが、少女の感じることはいつの時代も変わらないようです。
母は一緒に暮らすもう1組の家族に気を遣い、相手の奥さんに遠慮して何も言えない。その代わりのように娘のアンネに、ダメじゃないのと言ってしまう。娘はそんな母親にあの人からは母としても女の何も学ぶことがないと思う。
どうしてママは判ってくれないの?
姉は大人たちから愛される美人、姉なんか大嫌い。
どこの姉妹でもあることと思います。
アンネを尊重して理解してくれるのは父だけでした。
その彼女も一緒に暮らすもう1人の家族の息子・ペーターと恋に落ちた時から、父親にも反旗を翻します。
父はアンネの気持ちを書き綴った手紙を読み、こんなに悲しい手紙は初めてだ……と思春期の娘を持つ父の悲哀を呟きます。
やがて戦争の局面が変わり、脱出できるかもしれないと人々の間に希望の光が灯ります。
アンネの母親は上手くいってなかったもう1人の奥さんと……食べ物もろくにない状況の生活の中で、シャンプーはないの?私に石鹸で髪を洗えというの?……と言っていた奥さんにマニキュアを塗ってもらい、自由への憧れをかきたたせます。
アンネと姉は語ります。かつて映画スターかダンサーになりたいと言っていたアンネは小説家になりたいと思い出します。文章を綴ることに独特の楽しさを見出していたのです。
姉はアンネに言います。私は助産婦になりたい。
そんなこと全然知らなかったと言うアンネに姉は言います。あんたは聞かなかったじゃない。姉は更に続けます。私はあんたが羨ましい。私がつらくなかったと思ってるの?いい子を演じてきたのよと。
逃げることもできない隠れ家で常に顔を合わせていたのに相手の心の中までは判っていなかった。
しかし、全てが快方に向かっている時、終りは突然やってきます。8人は見つかり、連行されます。
連衡された後は……歴史が語っている通りです。
連行されていく時、アンネは靴の紐が手が恐怖で震え結ぶことができません。それまで何かとぶつかり合っていた独り者の男が、変わりにそっと結びます。
ここら辺はドラマですから実際にあったことがどうか知りません。
しかし全てのものが心を通わし、最後の時を過ごすドラマの演出としてはよくできていました。
アンネ自身、自分が書くものについては辛口になる……と語っていましたが、短い時間を輝く生命で綴ったんです。
十分、合格でしょう。少しは自分に甘くしてあげても大丈夫よ。
彼女の生命はまだ、日記の中で生き続けているのでしょう。
あの時の少女のままで。