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老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

小六月

2022-11-12 17:16:51 | 日々是好日
     
        

小春日和。
停泊しているヨットに水陽炎が、、。
暖かく木綿の服でしのげる。

     

ベランダで咲き続けているブーゲンビリア。
まるで南国みたいだ。

連れ合いのズボンの裾を直し、端切れでブローチを作った。
少し元気が戻った。


俳誌でこんな句を見つけた。

    🗾    悪人を国葬にする国の秋

    🗾    冷まじや猿を祀れる猿の国

    🗾    顔あかあか尻あかあかや猿酒

俳誌の前主宰の詠んだ今月号に発表されていた句。
痛快だ。

時事川柳にあらず、時事を詠んだ俳句。
傲岸不遜な元首相を猿と表現。(私はそう理解している。)

俳誌以外の人の眼に止まらないと思い、ここに列記をした。

一俳人と言うより、現在は日本一の俳人と思っている。
歴史家が暗殺をされた時代を検証する時、このような句を詠んだ俳人が居た事を書いて欲しい、、、と思った。

    🏯    ブーゲンビリアあかあか讃岐の小六月

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きつね君

2022-11-03 02:21:57 | 日々是好日
       


 桜の老木の幹の皮が剥がれかかり、こんな模様になっていた。
最初はキツネ君、今は長い犬の顔にも見える。
眼、そして長い鼻。
私と視線があったような気にさせられた。
慎ちゃんがこんな表情をしていた?
「おかあさん何をしているの?」
と、、、人間観察をしている不思議そうな顔の時。

木の幹の大きな瘤、枝の切り口、走り根、一本の木が作る様々物に見える事がある。
顔だったり、🐍がくねくねとしている走り根、大樹の走り根は山脈のようで、先に進むのに跨なければならないようなのもある。


政治家はなべて狐狸。
魑魅魍魎の政界で、岸田総理は気の弱い自信のない狐顔と往々にして思う。


     🦊    海鳴りの浜へ狐の走り去る

     🦊    永田町に夜な夜な狐出るそうな


 

    

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遊山箱、、、想い出

2022-10-24 10:38:53 | 日々是好日
   

ラジオ深夜便の後の朝の5時からの番組で、昨日は徳島のレポーターガ、遊山箱の話題を語っていた。

記憶の底から長い間消えていた遊山箱。

最近は 「ふるさと納税」の返品としても活躍をしているようだ。

パソコンで調べた遊山箱 。

 

             

今、求めるとすると上記のような遊山箱かな。

昔、昔おおよそ70年前。
小学校に入学したばかりの頃。
新しくできた友だちの家で、ままごとをしていた。
庭に敷いた筵に坐り、さてさてどんな話をしていたやら。

そこへ、荷を積んだ自転車が止まった。友だちの家族だったらしい。
止め方が悪かったのか?私に倒れかかってきた。
手が折れた。 

女の子だから、治療如何で、、、
傷が残っても困る。手が曲がったまま、変形をしてもと、大人達は心配をした。

近くの医院に行ったのかどうか?忘れているが。。。。

県庁所在地にある二時間くらいかかる、遠い医大に行くことになったらしい。
その頃は蒸気機関車が走っていた。
折れた手を首から吊り、一番上の姉に付き添われ、医大に何回か行った。
新調をされた、着物、被布、羽織で通った。

入学をしたばかりの小学校は休んだ。
遠足に行くクラスメートが我が家に寄ってくれたことなどを、ラジオを聴きながら想いだした。

     

遊山箱に、蓬餅を入れてお見舞いに来てくれたのが、手を折った家族の方。

現在と違って、素朴な子供用の重箱が生活に彩を添えてくれていたのだ。。

     🌸     お見舞いの遊山箱から蓬餅

後年、この句を詠んだ。

折った手は外目は綺麗に治った。
しかし中学校を卒業する年齢くらいまで、梅雨時や寒い日は折れた肘が痛んだ。
現在はそんな事は無い。


   

三月の雛節句の時、この写真のように、遊山箱が飾られていた。
我が家だけかと思っていたが、パソコンで調べているとこのような写真が。
当たり前と言えば当たり前の徳島の風習だったと、足腰の利かぬ年齢になって気付くとは。

遊山箱には、雛あられが一杯入っていた。
時には、巻きずしや、おいなりさんも。

母や兄、姉二人、ささやかな子供時代が、ラジオを聴きながら甦ってきた。

      🍂     染まりをるか桜紅葉の眉山

      🍂     南天紅葉こぼれる出る遊山箱    
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眼底検査

2022-10-18 23:40:10 | 日々是好日
      

眼科の医院に飾っていた版画。
この眼科医院はいつも壁の飾りを入れ替えて、それに癒される。

この版画も今の季節にぴったり。

三か月ぶりの眼底検査。
この検査が嫌で眼科へ来るのは薬が切れかかり、重い腰を上げてやっと来た。

瞼を上に下に左右にして、目の中を医師に検査をされる。
機械による検査を終えて、医師の診断になる、、、これが嫌なのだ。

変化の無かった現状維持の診察結果に喜ばなくては!
二種類の目薬を一日に6~七回射す。
目薬を射さなくては、本の文字がかすみ、テレビの画面もかすむ。

外に出てお日様の光が眼底検査をした目には、眩しくて歩きづらい。

    

相引川の堤を歩いて帰る。
石畳みの道は、思えば最高の散策径だ。
魚が飛び上がった飛沫が光り、音がする。

草紅葉を見つけた。

     🐶     草紅葉後世に残す句ありやなし

     🐶     眼の検査して紅葉山ぼんやりと

     🐶     コートの隅テニスのボール秋の雨
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歳時記

2022-09-01 15:54:04 | 日々是好日
         

今日のしりとり俳句。

    📚    重宝な古い歳時記秋灯

昨夜、手元にあった歳時記を開いた。
秋の植物のページを繰った。

私の好きな俳人「西本一都さん」の句が目に入った。

    🌁    霧雫釣舩草が舟落とす     西本一都


「釣舩草」は残念ながら見た事がない。

パソコンで調べると、特徴が書かれていた。
花弁状の3個の萼と唇形の3個の花弁をもち、距が長く筒状になっている。下の花弁の2個が大きく、雄しべが5個。 
花の形が、釣り船のように見えたり、茎から舟に似た形の花が吊るされているように見えたりすることから付けられた。

    
    🌁     つり舟草揺れてやすらぐ峠かな   久保田月鈴子

昭和59年頃に買った、朝日新聞社から発刊された歳時記だ。
写真入りの歳時記は、植物も行事も、天文、地理、、、も多いに良く役立つ。

一都さん月鈴子さん、俳誌で新聞で選を何度か受けた懐かしい方々だ。

俳句をきっぱりと辞めたつもりが、この十年くらいは俳句無しではの生活
は考えられぬ。

捨てないで良かった!
俳句も歳時記も。

しりとり俳句の 「秋の灯」で繋ぎ拾った上記の句。

野辺を歩き釣舩草に出会う楽しみができた。

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