何の始まり?
認知症。
始まっているのは、うすうすと気付いていたけれど。
認めたくなかった。
内科の予約をしていた。
何日も前から、心づもりをしていた。
アッシー君に病院へ連れて行ってもらう事も、前日から言ってあった。
ボードに貼ってある予約表を手にする。
午后4寺だと思い込んでいた。
予約表を見ると、午前11時になっている。
4時までに時間があると高を括っていたが、何?、、、11時じゃないか。
午后2時の事。
病院に
「予約時間を間違っていました。午后4時にお伺いしても宜しいでしょうか?」
「H先生 の診察は午前中だけです」
それからそれから、H先生の診察日は来週の月曜日までありません、、、て
事で、来週の月曜日も、予約で満杯になっていると言われた。
それでも顔見知りの看護師さんが、先生に聞いてみましょうと言って下さる。
後から、電話で返事をしますから、少し待っていて下さい、、との事。
忙しい先生は予約患者しか診察をやらない。
重々、そのことは承知をしている。
しかし、一週間先に診て下さるとの事。。
決まった人数しか診ない、先生に無理に割り込んでしまった。
有難い!すみません!
以前は医大で水曜日の予約を間違って木曜日に行った。
予約のやり直しをすることになる。
受付嬢が医局にいる主治医に予約の相談をして下さる。
医局に居て、診察日ではないけれど、診てあげましょうと言うことになった。
私のかかりつけの先生達は皆さん優しい。
化石のように、硬くなってゆく私のお脳の中。
せっかく、外出の用意をしていたから、図書館へ行く。
何んという皮肉。
自分の認知機能も化石級だと自嘲気味だった。
図書館に着くと、いつも何気なく見ていた、化石のレリーフが今日は眼に飛び込んできた。
なんてこっちゃ!
☆ 木の化石木の葉の化石冬あたたか 茨木和夫