老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

     お馬ちゃん日和

2018-04-30 07:07:17 | 俳句
   

お馬ちゃんの顔が見たくなって、山に囲まれた馬舎に行く。
緑に包まれた場所に、小さな牧場はある。
ここにはよく吠える番犬がいて、誰もいなくとも、ここに近づく50~100メートル先では、もう吠えているのが分る。
立派な番犬だ。

         

昨日は、始めてのことだ。
いつもは馬小屋の中、広い馬場に放たれていてることもある。
が、、、馬が走っている。

       

しなやかな鞭と綱を持ったお嬢さんが、馬を自在に走らせている。

       

馬場でいる時は背に着を大きな布で覆っている。
こんな裸の馬を見るのは、久ぶり。
こんなに、馬って綺麗な動物がったかと見惚れてしまった。

小屋に繋がれている時は小窓から出している顔、そう目はうさんくさそうではあるが、優しい眼で近づいて来る。

余裕のある表情だが、真剣に訓練を受けている様子だ。

      

お嬢さんとお馬ちゃんは、訓練中だったのだ。

お馬ちゃんは 19才。そしてお名前は シンプルイズベスト。
憶えやすい。而して競馬のお馬ちゃんも競技に出るお馬ちゃんの名前も長い。

競技の時、場内放送で、一番 「ひめ」 二番「との」、、、では尻切れトンボみたいだもんな~。

     


この、シンプルイズベストちゃんは、岡山県の蒜山で行われる
「中・国国馬術競技大会」
に参加をしているとか。
かっては、全国大会にも出場をした強者らしい。

お嬢さんの近くには、馬の訓練を指導をしているお父上がいる。
アドバイスの声を放っている。
この方、最近まで近所で病院経営をしていたお医者さんだった。

散歩の途中、里で草を刈っているご婦人と挨拶をする。
「どこへ行くのですか?」
「お馬ちゃんを見に、、、」

ついさっき、里のご婦人から、お馬の持ち主は etc、、聞かされたばかり。
色々な趣味の持ち主が世間にはいるもんだ。
犬や猫に比べるとお馬ちゃんは大変だ。
以前来た時、大きな馬を運搬するトラックが止まっていた。
競技に参加をするためだったのか。?

そんな競技に参加をするためのお馬ちゃんとは知しらなかった。
おりこうのお馬ちゃんだったのだ。

      

 空には飛行機。           お利口そうな番犬のワンコちゃん。


      🍒     茅花風馬駈けゆきし土煙

      🍒     緑さす馬場に大き姿見ぞ

      🍒     春惜しむあてどなく馬柵に沿ひて行く

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      浜豌豆  浜昼顔  浜大根

2018-04-29 10:35:20 | 俳句

        

 最近は花の方から私に近づいて来る。
昨日は天気も良い、山へ、海へ、どちらに散策をしょうと迷った。
連休の初日だ。
混んだ道路は、いつも走り慣れない人が撒き込んだ事故が多い。
それを、避けて、海岸をドライブ。

青い空、青い海、潮の匂いのする風。 至福のドライブ。


       

 そこで見つけたのが 浜豌豆の花。
海岸には、キャンピングカーや、他県のナンバーのハーレ、等々が止められていてま皆さん初夏の海を楽しんでいる。

防波堤に沿った、ほんのひと握りの青い葉が浜を覆っている場所に、この花たちが。

       

 白い莟みをつけている。葉の形から 浜昼顔だと思う。
開けばどんな色になるのであろうか? 浜昼顔であろうな~。

        

これは浜大根か?

     

はてさて!
花の方から私に呼びかけたのであるから、名前くらい名乗ってよ。
パソコンでしらべた。確とは判明をしない。多分の域である。
しかし、収穫だ。
連休で、どこにも行かね暇をかこっているにしては、近くの海辺で楽しんだよ~。


      🍒     浜豌豆遠くにかすむ小豆島

      🍒     礁の上に朱い鳥居やヨット過ぐ

      🍒     砂浜は未だ冷たし浜豌豆

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   ふてぶてしくて愛想は良き猫ちゃん

2018-04-28 10:58:37 | 俳句

            

 近所に用事があり出かけた。
以前、悠々と道を歩いていた猫がいて、どこの猫?それとも野良と気になっていた。
腹の模様が美しい。

その猫が、近所のお家にいた。

私がその家に行くと、ぬ~と物陰から出てきて 「ニヤ~」と足元にすり寄ってきた。

足元をくるくると回り、鼻で匂いを嗅ぐ。
親愛の情を示すので、抱こうとすると、野良だから強くて、かきむしられると危険ですよとその家の奥さんが言う。

            

 餌をやり、倉庫に住み付いているので、飼ってはいるけれど、どこからか迷い込んで来た猫で、決して抱かれようとはしないそうだ。

写真のポーズをして、、と猫に頼むが、じっとしていない。
そのくせ、私の行く方について来る。
足元に来てはすぐ逃げる。からかわれているようだ。

姫が死んで一か月が過ぎた。
今でも思い出す。
いつも、姫の空耳が、、、「ママ~ニャンー」

そこの家の奥さんが「姫ちゃん 亡くなって淋しいですね~」なんて。
親しい家でおしゃべりをしたことが、伝わっている。
世間はある意味で怖いな~。



 そのお家にレモンの花の莟みが。
こんなに濃い桃色の莟みとは知らなかった。


       🍒     千里走り来たる噂や春炬燵

       🍒     風強く風柔らかく四月尽    

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   街も公園も躑躅が満開

2018-04-27 10:55:14 | 俳句

       


公園で野良猫を見かけた。
近寄っても、どでんと構えて逃げようとしない。
人なれをしている。

     

持っていた、薄荷味の喉飴を投げてやった。
飴の匂いを嗅いだが食べようとしない。
猫を呼んでこちらに向いた時に飴を食べてみせた。
すると、飴を舐めてみた。
それっきり、食べようともしない。そこから去ろうともしない。
薄荷の味は、お口に召されなかったらしい。

       

 街の街路も公園も躑躅が満開だ。
公園への入り口は、30メートル位、径の両脇に植えた躑躅が成長をして、トンネルになっている。

ここの公園で、テリア犬のりんちゃんに逢い、ノルマの散歩をこなした。
良い一日であった。


       🍒     昨日今日躑躅明かりをもとほりぬ

       🍒     帽子脱ぎ躑躅のトンネルゆづり合ふ

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     菜の花畑に、、、  滑走路

2018-04-26 16:59:17 | 俳句


「那岐山麓の広大な菜の花畑で春の奈義を満喫してください 」

こんな宣伝文句と三連式水車の見学で一日のバス旅に申しこんだ。
十日も前のことだ。もう記憶が薄れかかっている。

私は少し天邪鬼な性格だ。
歯に衣をきせず正直に、旅の感想を記している。
それでも、始めての土地は、始めてらしい新鮮さもあった。

一面に咲いた「菜の花」
想像をしていたのとは、少し違っていた。
無理も無いか?
北海道の富良野のあの美しいラベンダー畑、パッチワークでこそないが、黄色一面の丘の起伏であろうと、楽しみにしていた。正直に落胆をした。がっかりしたのだ。

この程度で?、、、名所とは。

                

 正面に見える那岐山に白い肌を見せている部分。
剥山のようなのは、自衛隊が爆撃訓練をした跡だそうだ。
自衛隊の駐屯地があって、大音を発して撃った、爆撃砲のあとが、緑を消し去りあのようになっていると、街の人の説明。
2キロ以上も続いている直線道路は有事の際の滑走路だそうだ。

菜の花畑がどうのこうのと、言っている場合か。期待外れなぞとは、口に出してはいけないのだ。

平和惚けをしている自分の有難い毎日の生活を顧みると、こんな街があって成り立っているのだ。
勿論、沖縄には何度も行った。
他人ごとみたいに、沖縄の人に基地を押し付けている我々。
そして奈義町。このような施設のある街でいざという場合の防衛訓練。複雑な日本の有りよう。
大いに反省をしている。
家にじっとしていてはいけない事に少し気づかされた。「百聞は一見に如かず」てっことも。


      🍒     椿朱し那岐山颪の防風林

      🍒     菜の花に火の見ふるさとここにあり     




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