老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

霜月も終わりかな

2016-11-30 10:14:52 | 俳句
午后からは、雨になるそうだ。

何と写真に頼っていたことか。

写真を見ながら連想をし、情景を空気を空の色を思い出していて 俳句を作っていたことに気が付いた。

今朝は今日が締切のネット句会の投句を終えた。
生協の注文を受けとると、本屋へ頼んでいた歳時記を買いに行く。
しりとり俳句を書くより他に今日はこれと云って書くことも無い。

昨日は近くの馬場にお馬さんに逢いに行った。
一頭は馬場に、一頭は馬小屋に。
カメラを構えると、視線をこちらへ。
小屋の馬は、しきりに外の様子が気にかかるのか、こちらへ向いて首を上に下に振っていた。
せっかく撮った写真をパソコンにとりこめられぬとなると、パソコンの修理をしなければならぬか?
面倒なことだ。

      

     🍒    日向ぼこ干柿乾くを見やりつつ    (日向ぼこ)
              季がさなりは承知

     🍒    ルーレット音立て回る聖夜かな      (音)


     🍒    風花や窓際の席空いてをり     (花)


     🍒    「初雪よ」ねぼけ眼で聞く電話     (初雪)

     
     🍒    枇杷の花羽虫の音のかすかにか      (枇杷の花)


     🍒    冬晴や札所詣りに出かけんか      (冬)

     
     🍒    鼻から声猫にめろめろシクラメン    (猫)
                シクラメンは豚の耳なる別名も

     🍒    北風に仔犬はころげころげして    (北風)

    
     🍒    山眠る裾にひろごる果樹畑     (山眠る)

    
     🍒    フランスパンを絵になる少女木の葉舞ふ    (フランスパン)



2、3日、しりとり俳句に気がのっていない。
困った。


           
   
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毛糸編む

2016-11-29 12:11:21 | 俳句
     💐    毛糸編む碧落しんと村の上    飯田龍太
               甲斐の山々の澄んだ空気が伝わる。
               農閑期の女性の姿が彷彿とする。


パソコンに写真を取り込めない。
縫いかけの洋服の仕上げにかかる。
写真が入っていない私のパソコンのつまらないこと。
表現力は無いし、培っている心情や学が無い。
つらつら考がえながら 思うこと。ちょうど 毛糸編みのシーズン。

歳時記のページを開く。

何と歳時記に載っている句でも、類想の、類句 のオンパレード。
これから、毛糸編むの季語を使って句を作る時はよっぽど心して作らなければならないと思った。
     
     💐    毛糸編にはじまり妻の黙はじまる     加藤楸邨
     💐    毛糸編みつづけ横顔見せつづけ    右城暮石


     💐    久方の空いろの毛糸編んでをり    久保田万太郎
     💐    ふるさとの海のいろ買い毛糸編む    西田志乃江
     💐    毛糸選る欲しき赤とはどれも違う     山下千津子
     💐    毛糸屋にわが好む色ひとも買ひぬ     及川貞   

     
     💐    白指も編棒のうち毛糸編み    鷹羽狩行
     💐    毛糸あむ指の小さな傷がじゃま    今井つる女


     💐    ルノアルの女に毛糸編ませたし    阿波野青畝
             真っ先にこの句が浮かぶ。



句作りの時は一番に類想を思う。
これが難題、難問だ。
いままで毛糸編むの句は何句か、、、
     
     🍒    毛糸編む既視感ありぬ風の音

毛糸編む時はいつも傍に猫がいて、夫の影があって 仕上がればさてどこへ着てゆこうか、などなどとりとめのないことを思いつつ針を動かす。
子供が小学生の頃はセーターはずっと手編みであった。
ラグラン袖にしておいて、袖や丈を編み足して着せたものだった。


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失敗は成功のもと、、になればいいな

2016-11-28 20:35:40 | 俳句
    

今朝は私にとって、最高に良い一日の始まりだった。
猫に起こされておしゃべりをしながら パソコン を開く。
NHKがの 朝のラジオ体操をやっていた、そんな時間。
パソコンを見て 何と何と、、、
まだ寝ていた夫を起こして
「父さん 父さん 大変 大変   、、」と話かける。
「かくかく しかじか ビックリ !」
「ふんふん それは良かった、」

他の人にとっては、なあんだ~そんなことが、、、、
私にとっては天にも登るような嬉しい事柄。

そんな一日の始まりであった。


今日は夫婦とも病院の診察日になっていた。
予約が早かったものだから、朝食も早々に出かけた。

血液検査の部屋に入る。
壁に「忘れ物はないか確かめて下さい」の貼紙が。
それを見て、今朝は冬のコートを出してアイロンをかけた。
その時、アイロンのコードを電源から抜いたのかの記憶がさだかでないことに。
気になりだすと、不安が、、、。

いつものような寄り道をやらないで、家に一直線に帰る。

アイロンのコードはちゃんと抜いていた。ひと安心をする。

さて、昨日撮った写真をパソコンに取り込もうするた、なんと全部、消去をしている。
ああ、、、
日本で一軒しかない「皇室御用達」の提灯屋さんの前を通って、写真を撮らせてもらった。
親切なご主人が、仕事の様子を撮らせて下さったり、色々と変わった 提灯の写真を沢山撮った。
それが、消えてしまっていた。


がっかり!
悲しい!

近所の玄関口にさいていた、みごとな アマリリス を、、、
これはこれで、今日のブログを飾ってくれた。
寒い毎日、帰り花とは云わないだろう。
丹精を込めて、咲かせた アマリリス に違いない。
大輪の見事な花である。

嬉しいことに舞い上がってしまって、失敗もする。平常心でいられなかったのか。
これくらいの失敗でよしとしなければ、、、。

本物かどうか試される出発。
楽しくて 苦しい ことの一歩が今朝の出来事である。


     🍒    老妻をいたはる眼根深汁
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しりとり写真俳句

2016-11-26 23:58:51 | 俳句
今日も楽しかった。
昨日行った「はにっこ広場」でたくさん写した写真をもとにいつもの しりとり俳句 をやった。
白い山茶花はピンクの山茶花の写真だったり
黄薔薇が朱い薔薇であったりする。
せっかくの吟行のつもりであったから、映像が頭の隅にあるうちに句にしておいた。

     

      > 冬あたたか表札はまだ子の名前   

    🎴    冬紅葉埴輪は丸く口開き   ( 冬をつなぐ)

     

      > 青空へ銀杏落葉に吸われ行く

    🎴     冬青空鳩の飛びたつ平和像    (青をつなぐ)

      > 寒林を抜けて人間らしくなる

    🎴     にんげんをかえせと三吉冬青空   (人間をつなぐ)

峠三吉の「原爆の詩」台座に刻み 少年が青い鳩を空に放っている像が建っていた。

   ちちをかえせ ははをかえせ としよりをかえせ こどもをかえせ

   わたしをかえせ わたしにつながるにんげんをかえせ

   にんげんの にんげんによのあるかぎり

   くずれぬへいわを へいわをかえせ

   

     

      > 刻まれて乳白色の酢茎漬

    🎴    紅葉散りて籬を覆ひ尽くしをり  (「紅葉散」のお題)

     

     > 神の留守花屋忘れず榊添へ

    🎴    返り花里を見下ろす古墳群   ( 花をつなぐ)

    🎴    草紅葉一基は小さき古墳かな   (く をつなぐ)

     

     > 新海苔を封切る夫の喉仏

    🎴    喉飴をくばりあひあひ紅葉狩    (喉をつなぐ)

     > シクラメンBGM を流す花舗

    🎴    ほーら綺麗と仰ぐ紅葉や児を高く   (ほ をつなぐ)

     

     >    白粉をたっぷりと塗り聖夜劇

    🎴    その中の白山茶花や日矢射せり   (白をつなぐ)

     

      > 冬ざれや門扉を閉ざす裁判所

    🎴    銀杏黄葉籤に負け買ふ大判焼   (判 の指定)

     

      > 黒牛の耳標は黄色返り花

    🎴    大輪の黄薔薇のアーチ冬館   (黄 をつなぐ)

峰山の頂にある広場は紅葉の見頃である。

面白い。
俳句にあけて俳句にくれた一日であった。

             

    
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お天とうさま 語彙の詰まった袋下さい

2016-11-26 00:02:22 | 俳句
  

    💐    昼の灯をともす教会雪ばんば

    💐    聖堂の窓に人影紅葉散る

    💐    小春日や児を抱きすべる滑り台

    💐    冬ぬくし諸鳥の鳴き交わす森   

    💐    丸刈りの少年駆ける紅葉晴

            
     

    💐    照紅葉たまゆら憂きこと消えにけり

    💐    鈴懸の実や坂転がりて溝の中

    💐    紅葉且つ散る庭ぬちに古墳かな

    💐    猪垣に沿ひてお四国ミニ札所


     

    💐    着ぶくれて鏡に吾ぞ胸痒し

    💐    一と本ごと木守りの実のありにけり

    💐    フレームの中はなやかな人の声

    💐    道なりに赤きカンナや小六月

    💐    冬の日の遍くありぬ古墳群

夫に誘われてドライブに
図書館へ行く筈が紅葉の山に、、、
どこへ行っても 犬の想い出の詰まった場所だ。
あの犬は県下をくまなく行っている。
ペットロス症候群でもないだろうけれど昨日、今日と 殿 の想い出の場所巡りとなった。

語彙が不足しているので 気がついても句が詠めない。







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