老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

   初心に、、、、

2018-10-31 16:34:04 | 俳句


 この景色も見納めかと、いつも犬と散歩をしていた道を歩く。
保健医療大学の裏手から大学の一角を見た。
渡り廊下から、北を見ると、瀬戸内海が一望できる。
朝な夕なにこの海を見ながら勉強をしている生徒は、さてさて、景色に目を向けているのかな~。
幸せって案外、気が付かないなく、後になって想うものだよな~。あの時は、、、、わって。
本当に久しぶりの道だった。

       


こんな、風景も。
古い池の傍に、おおきな(15メートルくらい)樹があって、傍らには石の祠が祀られている。
村人達の、信心の象徴みたいな、心が安寧する場所であろう。


今日は俳誌が届く。
櫂先生には何句投句をやっても良い決まりになっている。
先月から順調に、選をもらっている。
いつまで続くやら。

その内の一句。

     🐢     着くづれてをらぬか浴衣で逢ひに行く

常に師はおっしゃっている。
僕が選をしたのは、句集を出すときに迷わずに一句に加えてもいいですよ!

 初心にもどれば、このブログも、選を仰いだ句が載せれる時に、なるたけ書くことにしよう。
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    野良猫集団

2018-10-26 11:09:40 | 俳句
           


 このミミちゃんをここへ置いてゆく。ミミちゃん、チビちゃんと呼ぶ猫はまだ一才にはなっていないと思う?が。仕草は仔猫そのものだ。

 夫婦はこの猫軍団にめろめろの毎日。

朝は窓の下に軍団の三匹が並んで待っている。

一匹づつに
「ミミちゃんお早う。おとらちゃんお早う。黒ちゃんお早う」
と、声をかける。
ミミと黒が「ニャアー」と返事をする。
おとらちゃんは無言。


         

 このミミちゃんの寝姿。
朱い箱に座布団を敷いてやっている。
そこで爆睡。

 昨日は、黒ちゃんと一緒に箱の中でお昼寝。
四匹の野良猫軍団で、黒だけが雄猫。
他の三匹とも仲は良い。

        

 今も、外で猫の喧嘩。
きっと、ななめが、おとらちゃんか、ミミとやり合っていりのだろう。

ななめは最近まで、我が家は自分の縄張りだと思っていたに違いない。
それが、私達は、四匹にわけ隔てなく、餌をやる。
ベランダの猫ハウスを取られ、朱い箱では黒ちんとミミが専用をしている。
それが気にいらぬのだろう。
ミミが一匹でいる時は、いじめかたがすごい。ミミは固まってしまって、身動きができなくなる。
おとらちゃんともにらみ合いをする。
黒ちゃんとだけは、仲が良いみたいだ。

ななめだけは、外で餌を食べぬ。
家に入れてやって一匹で、食べている。
餌の取り合いがすさまじい。
他の三匹は、三つの皿に分けると仲よく食べている。
ななめは可哀そうに一匹狼になっているみたい。家の中で食べさせてやらなければ仕方の無い状態に。

四匹の野良猫に目が離せぬ毎日。
引越しの日取りは決まっている。
困った。困った。嘆かわしい日々が続く。


            


           孤独な ななめちゃん。




            鏡に手あてれば冷た朝の鵙

            くくみ声の烏秋水翳りゆく


         



 

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    お客様は神様です

2018-10-22 15:38:51 | 俳句
      

 魚屋での出来事。

 友人の家を訪ねるのに、魚のお土産と思い買にゆく。
 
良いハマチがあったので一匹求めた。
お土産にするからと、A男に頼むと今までに何回もあったことだから、すぐ奧に引っ込んで適当なトロ箱をさがし、お土産用に梱包をしてくれた。

 A男が奧に引っ込んでいる間、魚を見ていた。
籠盛りの飯蛸が千円であったので、買う。
気がつかなかったが、傍のトロ箱に大きなタコが二匹、3千円で売られていた。
籠盛りの飯蛸より大きな蛸がと、、、目移りをして、ビニールの袋に飯蛸は入れられていたが、この大きい蛸と変換をして下さいとB夫に頼んだ。
一旦は袋に入れた物を、、、、それがB夫には気にくわなかったらしい。

「@;:@*+@@*、、、」と凄い剣幕で云われた。
が、変換はしてくれた。本当は二匹の蛸を袋二枚に分けて欲しいと頼もうとも思っていた。
一匹は友人にそして一匹は我が家でと、、、

 離れた場所で、A男がハマチをトロ箱に入れてくれていた。
私があのおっちゃん怖いから、蛸を二つの袋にしてくれませんか、と頼んだ。

するとA男が
「奥さん、家に帰ると店に電話をかけてきて下さいよ。そしたらあの恐いおちゃん即、首にしますから」
「ええええー」
私が恐いおっちゃんから受けたやりとりを見て聞いていたらしい。
「お客さんが、魚屋の正面にいるB夫にこんなことを云われて恐かったと、店に電話をかけてきたら、一発で首をきれるから、ハハハー」

 なんとこれも怖い。本気だか、冗談だか?
日常茶飯にあるのかも知れぬ。
B夫の接客態度にごうを煮やしているのかも?


             うそ寒やトロ箱で目をむく魚

             のし餅のやうな鮟鱇トロ箱に

             うそ寒し首相も社長も嘘つく世

 加計問題、最近の会社のデーター改竄問題。
目に余る。うすら寒い世の中だ。

                     
             お大師講果てどぶろくの回し飲み

             どぶろくを提げはせ参ずお大師講



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    お散歩から生まれた吟行句

2018-10-21 17:49:01 | 俳句
 
        

 買物の後、その辺りの里山を散策する。
四国で一番大きいといわれている古墳の周囲を一巡りした。

              うかうかと出できし散歩秋日濃し

             秋日傘月に一度の大師講
 老婆とすれ違う。
パラソルの骨が折れていた。挨拶を交わす。全きさぬき弁の方で思わず笑っちゃった。

       

 畑がきれいに耕されていた。

       
               秋耕や古墳のかなたに日の没りぬ

               秋晴れて宇宙船ごと古墳かな

 前方後円墳が船の形に見えた。

              虎落笛深眠りゐる古墳かな

 虎落笛は冬の季語だが、その笛に似た風が後ろで鳴った。

           

 途中、見つけた。
遠くから見ると崖に刻んだ仏さまかと思った。

 木の根がまるで仏さまの容に見える。
なんとみごとに張った根。そしてくずれた崖が半分残っている。
私には 仏さま に見えるが、はて他の人達には、、、、

           
               神代桜とやつばらなる小菊かな
          
               白粉花の紅色しをりをりにけり


 今日は思いかけずに句が拾えた。  
   



             

   
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    秋さなか

2018-10-20 11:02:24 | 俳句

          

 ちょっと鬱みたい。
私が自分で鬱を呼びこんでいるようだ。

 高松の市街地、屋島、鬼ヶ島が見える山の頂からの写真。
箱庭のようと連れが言った。そう初めての瀬戸内海と市街地の眺め。

 直ぐ下に、この街に転勤をしてきた当時の友人が住んでいたマンションが見える。
パッチワーク教室で知り合った一人から輪が広がっていった。
みんな、転勤をしてきたばかりの高松では新参者ばかり。

 楽しかった。そう人生で一番楽しかったかも?

 句会がで出来るくらいの人数が集まり、どこでどうなったかのか、何とかリビングという情報紙に載ったり、それを読んだNHKから取材があったりした。

       

そんな事をしばし想い出したひと時。

 山頂の公園には小学生が遠足に来ていた。
大きな埴輪の滑り台。
私にはトロイの木馬に想像がとぶけれど。。。
俳句を拾おうと欲を出しているものの、昨日は一句も空から降ってこなかった。
それで欝々、、、単細胞だ。


           海峡をよぎる航跡秋日濃し

           しばらくを狂ひ咲く花観てあかず

           深山きて一期一会の帰り花

           黄落季はじまる森の土偶達

           一つとて音なき森も秋さなか

           精いっぱい愛しめ今日を狂花



      
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